管理コンソールを使用してサービスおよびサポートに接続するための AIX または Linuxのセットアップ

管理コンソール を使用して、AIX® または Linux®論理区画およびサーバーから、サービスおよびサポート情報を送信するためにサービス接続を作成する方法を説明します。

このタスクについて

ステップ 1 からステップ 13 までを実行または確認して、管理コンソール を使用した AIX または Linux論理区画またはサーバーの接続をセットアップします。

ステップ 1. 始める前に

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以下の手順では、サービスおよびサポートへの接続をセットアップするために必要なステップをすべてリストしています。これらのステップの中には、初期サーバー・セットアップの実行時などに、すでに完了したものも含まれている可能性があります。 その場合は、この手順を使用して、それらのステップが正しく完了されたかどうかを検証できます。

本書の定義では、インターネット接続 とは、論理区画、サーバー、または 管理コンソール から直接アクセスまたは間接アクセスによってインターネットにアクセスすることです。間接 とは、ユーザーがネットワーク・アドレス変換 (NAT) ファイアウォールの背後にいることを意味します。直接 とは、サービスおよびサポートとの通信に必要なポートをブロックするファイアウォールを介在させることなく、グローバルにルーティング可能なアドレスを使用することを意味します。

ステップ 2. 接続方法を決定する

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いくつかのタイプのネットワーク接続を使用して、ご使用の HMC を管理対象システムに接続することができます。ネットワークに接続するための HMC の構成方法について詳しくは、HMC の構成を参照してください。ネットワーク上での HMC の使用法について詳しくは、HMCネットワーク接続を参照してください。

ステップ 3. 物理ネットワークが正しくセットアップされていることを確認する

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サービス環境の基礎となるフレームワークはネットワーキングです。お客様がエレクトロニック・サービス (ハードウェア障害およびその他のサーバー情報の報告や更新のダウンロードなど) を利用するには、以下のネットワーキング接続が必要です。

  • サービス・プロセッサーと 管理コンソール との間のネットワーキング接続
  • 管理コンソール とサーバー (AIX または Linux) 間のネットワーキング接続
  • お客様の設置場所とサービスおよびサポートとの間のネットワーキング接続

手順

  1. サービス・プロセッサーと 管理コンソール との間の物理接続を検査します。

    サービス・プロセッサーは、ご使用のプラットフォーム・ハードウェアの一部であり、サーバー上のハードウェア属性および条件をモニターします。サービス・プロセッサーは、サーバー・ファームウェアによって制御されるため、そのタスクの実行にはオペレーティング・システムは必要ありません。論理区画の有無に関係なく、すべてのサーバーについてサービス・プロセッサーへの接続が推奨されます。この接続は、次の図に示されています。

    図 1. 管理コンソールとサーバー上のサービス・プロセッサーとの間のイーサネット接続
    管理コンソールと、サーバー上のサービス・プロセッサーとの間のイーサネット接続
  2. 管理コンソール とサーバー (AIX または Linux) 間の物理接続を検査します。

    この接続により、サーバーが 管理コンソール と通信できるようになります。

    この接続のセットアップ方法は、構成により異なります。
    • サーバーが工場出荷時デフォルト構成である場合は、サーバーのセットアップ時にこの接続を行います。
    • ご使用のサーバーに複数の論理区画がある場合は、管理コンソール が各論理区画と通信できること、そして各論理区画が相互に通信できることを確認する必要があります。これらの接続は、お客様が 論理区画を作成するときにセットアップします。
    次のいずれかの方式を使用することができます。
    注: 次のどちらのネットワーキング方式を使用する場合も、論理区画上で基本的な TCP/IP 構成を行っておく必要があります。TCP/IP の構成方法については、ご使用のオペレーティング・システムの資料を参照してください。
    • 1 つの論理区画 (ほとんどの場合、サービス区画) に 1 つのイーサネット・アダプターを用意してから、仮想イーサネットを使用して、各論理区画の相互間の通信、および 管理コンソール との通信を可能にする方法。システム内に 1 つの物理アダプターしか必要としないため、このオプションが推奨されるオプションです。次の図は、この構成を示したものです。
      図 2. 論理区画間の仮想イーサネット接続、およびサービス区画と HMC との間の物理イーサネット接続
      論理区画間の仮想イーサネット接続、およびサービス区画と管理コンソールとの間の物理イーサネット接続
    • 各論理区画に LAN アダプターを用意してから、各論理区画と 管理コンソール との間で物理接続を行う方法。このオプ ションでは、1 台のルーターおよび各論理区画に 1 つの物理 LAN アダプターが必要です。次の図は、この構成を示したものです。
      図 3. ルーターを介して行われる論理区画と 管理コンソール との間の物理イーサネット接続
      ルーターを介して行われる論理区画と 管理コンソール との間の物理イーサネット接続
  3. お客様の設置場所からサービスおよびサポートへの物理接続を検査する。
    この接続により、ハードウェア障害およびその他のサーバー情報をサービスおよびサポートに報告することができます。この結果、更新をインストールすることもできます。 この接続は、次の図に示されています。
    図 4. サービスおよびサポートと、サーバーおよび 管理コンソール を使用している会社との間の接続
    この図は、サービスおよびサポートと、サーバーおよび 管理コンソール を使用している会社との間の接続を示しています。

ステップ 4. IBM ID の取得または検査する

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IBM® ID は、Electronic Service Agent を使用して IBM に報告された情報を表示する場合に必要です。

手順

  1. My IBM プロファイル Web サイトにアクセスする。
  2. ご自分が登録されているかどうかを確認します。
    • 登録済みの場合は、この Web サイトで「ようこそ」と表示されます。あるいは、「ログイン (Sign in)」を選択して、ご使用の E メール・アドレスが認識されているかどうかを確認できます。
    • 登録済みでない場合は、「ご登録」を選択して、登録フォームに必要事項を入力します。 Electronic Service Agent が IBM に報告する情報にアクセスできるようにしたいユーザーごとに、IBM ID を作成します。 これらのアカウントをサーバー (通常はセントラル・サーバー) と関連付ける必要があります。 (後で他のサーバーを追加できます。) ID を作成する相手の人々は、すべての登録済みサーバー上でシステム管理者権限を持っている必要があります。
  3. IBM ID (登録した E メール・アドレス) を記録する。この ID は、管理コンソールのサービス設定を確認するときに必要になります。
  4. 管理コンソールのサービス設定を確認する。

ステップ 5. HMC サービス設定を確認する

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HMC のサービス設定が正しくセットアップされているかを確認するには、ガイド付きセットアップ・ウィザードを使用します。
注: サーバーのセットアップを行っていない場合は、ここで行います。

手順

  1. HMC インターフェースを使用して、ガイド付きセットアップ・ウィザードにアクセスします。 以下のステップを完了します。
    1. ナビゲーション領域で、「HMC 管理」アイコン 「HMC 管理」 をクリックしてから、「コンソール設定」をクリックする。
    2. コンテンツ・ペインで、「ガイド付きセットアップ・ウィザードの起動」をクリックする。
    ガイド付きセットアップ・ウィザードでは、サービス環境のセットアップに必要なタスクも含めて、ご使用の HMC のセットアップに必要なタスクを順に実行していきます。
  2. HMC の場合、サービスのセットアップに固有ではないタスクをスキップするには、「次へ」をクリックします。これには次のタスクがあります。
    • 日付および時刻の設定
    • hscroot および root ユーザー ID のパスワードの変更
    • 新規ユーザーのユーザー ID とパスワードの作成、および新規ユーザーの権限の設定
    • ネットワーク設定の指定
  3. ガイド付きセットアップ・ウィザードの終了時に、Electronic Service Agent セットアップ・ウィザードを起動します。以下のサービス・タスクが正しく完了していることを確認します。
    1. サービス関連アクティビティー用のお客様連絡先情報を指定します。
      • 連絡先の名前
      • 会社名
      • 管理者の名前
      • E メール・アドレス
      • 電話番号
      • HMC のロケーションに関する情報
      • カスタマー番号
    2. サービス関連アクティビティー用の接続を構成します。
      • インターネット: SSL オプションを手動で構成する必要があります。
        以下のステップを完了します。
        1. ナビゲーション領域で、「保守容易性」アイコン 保守容易性 をクリックしてから、「サービス管理」をクリックする。
        2. コンテンツ・ペインの「接続」セクションの下で「アウトバウンド接続の管理 (Manage Outbound Connectivity)」をクリックする。
        3. 「ローカル・コンソール構成」領域で、「構成」をクリックする。
        4. 「インターネット」タブをクリックする。
    3. ネットワーク設定を構成します。
      • 直接または間接インターネットの場合:
        • HMC ホスト名
        • ドメイン名
        • HMC の記述
    4. ID (My IBM プロファイル』 Web サイトに登録した E メール・アドレス) を入力して、Electronic Service Agent を使用する権限を 2 人のユーザーに与えます。
      注: 後に、追加ユーザーに権限を与えることができます。
    5. 問題イベント発生時の通知先とするユーザーの E メール・アドレスを追加します。
  4. 接続をテストします。
    以下のステップを完了します。
    1. ナビゲーション領域で、「保守容易性」アイコン 保守容易性 をクリックしてから、「サービス管理」をクリックする。
    2. コンテンツ・ペインの「接続」セクションの下で「アウトバウンド接続の管理 (Manage Outbound Connectivity)」をクリックする。
  5. HMC 用に選択したアウトバウンド接続のタイプのタブをクリックします (インターネット)。
    これらの設定について詳しくは、接続メソッドの選択を参照してください。
  6. 「テスト」をクリックします。
  7. 以下のオプションから選択してください。
  8. ユーザーの国または地域がリストされていることを確認します。
    以下のステップを完了します。
    1. ナビゲーション領域で、「保守容易性」アイコン 保守容易性 をクリックしてから、「サービス管理」をクリックする。
    2. コンテンツ・ペインの「接続」セクションの下で「カスタマー情報の管理」をクリックする。

ステップ 6. 論理区画をセットアップおよび構成する

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詳しくは、論理区画を参照してください。

ステップ 8. TCP/IP ネットワークを構成する

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手順については、オペレーティング・システムの資料を参照してください。

ステップ 9. サーバーまたは論理区画で TCP/IP を活動化する

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AIX または Linuxオペレーティング・システムの開始時に、ネットワーク・アダプターが認識され、ネットワークと通信可能であれば、TCP/IP は自動的に開始されます。

ステップ 10. サービスおよびサポートに接続するために AIX または Linux をセットアップする

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管理コンソールを使用している場合、AIX または Linuxの Electronic Service Agent を入手して構成する必要はありません。 AIX または Linux のインベントリーおよびハードウェア障害情報 (または報告) は 管理コンソールを経由して送信されます。ただし、ソフトウェア・サービス部門と連絡をとるために、Electronic Service Agent を AIX または Linuxオペレーティング・システム上にセットアップすることが必要になる場合があります。

AIX 環境での Electronic Service Agent について詳しくは、IBM Electronic Service Agentを参照してください。

Linux 環境での Electronic Service Agent について詳しくは、IBM Electronic Service Agentを参照してください。

ステップ 11. サービス・プロセッサーを構成する

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サービス・プロセッサーがタスクを実行するのにオペレーティング・システムを必要としないためにサーバーが使用可能でない場合には、このタイプのサービス接続を使用します。

サービスおよびサポートに接続するためにサービス・プロセッサーをセットアップするには、サーバーのシステム・ポートにモデムを接続する必要があります。 さらに、「Advanced System Management Interface (ASMI)」メニューを使用して、 いくつかの構成ステップを実行する必要があります。

手順

  1. 「ASMI へようこそ」ペインで、ご使用のユーザー ID とパスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。
    注: これらのタスクを実行するには、管理者またはサービス・プロバイダーの権限レベルが必要です。
  2. ナビゲーション・ペインで、「システム・サービス援助機能」を展開します。
  3. サービス・プロセッサー・システム・ポートを構成するには、次の手順で行う。
    1. 「シリアル・ポートのセットアップ」をクリックする。
    2. S1 (コール・ホーム機能で使用) および S2 (コールイン機能で使用) セクションで該当するフィールドを変更する。
    3. 「設定の保管」をクリックして、設定の変更を保管する。
  4. モデムを構成するには、次の手順で行う。
    1. 「モデム構成」をクリックする。
    2. 「S1」および「S2」セクションで該当のフィールドを変更します。
    3. 「設定の保管」をクリックします。
  5. コール・ホームおよびコールイン・ポリシーを構成するには、次の手順で行う。
    1. 「コールイン/コール・ホーム (Call-in/Call-home)」をクリックする。
    2. 指定されたフィールドに所要のテキストを入力する。
    3. 「設定の保管」をクリックして、変更を保管します。
  6. コール・ホーム・ポリシーをテストするには、次の手順で行う。
    1. 「コール・ホーム・テスト」をクリックします。
    2. 「コール・ホーム・テストの開始」をクリックします。
      現行のポートおよびモデムの選択により指定されたように、コール・ホーム・システムのテストが実行されます。

ステップ 12. サービスおよびサポートへの接続のテスト

このタスクについて

HMC を使用してサービスおよびサポートに接続する場合は、以下の手順を実行して、HMC の接続をテストします。
以下のステップを完了します。
  1. ナビゲーション領域で、「保守容易性」アイコン 保守容易性 をクリックしてから、「サービス管理」をクリックする。
  2. コンテンツ・ペインの「保守容易性」セクションの下で「サービス可能イベントの作成」をクリックする。
  3. 「問題報告のテスト」をクリックする。
  4. 「サービスの要求」をクリックする。サービスの要求が送信されたときにメッセージが表示されます。

ステップ 13. 報告されたサーバー情報の表示

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インターネットを使用して、使用可能にしたシステムの詳細を表示したり、Electronic Service Agent によって収集されたデータを表示したりすることができます。Electronic Service Agent の拡張機能を使用し、その利点を完全に享受するためには、IBM 登録 ID (IBM ID) を入力する必要があります。最初に入力された IBM ID は管理者権限を持ち、Web サイト上で追加のユーザーを認可することができます。2 番目の IBM ID は、管理者のバックアップとして使用できます。

手順

  1. Electronic Service Agent Web サイトにアクセスします。
  2. 右上隅にある「ログイン」をクリックします。
  3. IBM ID とパスワードを入力します。
  4. ナビゲーション・バーから、以下のオプションを選択します。
    • サーバー情報を表示するには、「My システム」をクリックします。
    • サーバー情報を使用するテクニカル・サポート検索で検索結果を絞り込むには、「プレミアム検索」をクリックします。
      注: 一部のケースでは、このプレミアム検索機能を使用できるのは、ご使用のサーバーが保証期間内である間のみ、またはその後サービス契約を結んだ場合のみです。
    • ご使用のサーバーおよびご興味の対象に関連した情報を表示するには、「My メッセージ」をクリックします。
  5. 要求された情報を入力します。