S
Smarter Business

AI初心者歓迎! 改めて「IBM Watson」の理解が深まるオススメ記事6選

post_thumb

「第三次ブームの到来」と言われるほど、AI(人工知能)への関心が急速に高まっている。中でもIBMの「IBM Watson(ワトソン)」は10年前の2006年に開発を開始し、ここ数年完成度を上げてきた。2011年には米国の人気クイズ番組「ジョパディ!」で激戦の末、クイズ王(人間)に勝利。賞金100万ドルを獲得したことを覚えている読者もいるかもしれない。

そんなWatsonだが「テレビで見たけど、実はあんまり知らない」という人も多そうだ。そんな人達も含めて、改めてWatsonへの理解が深まる記事を集めてみた。

 

そもそもWatsonの歴史とは? AIってなに?

テキストでこまごま説明するのもありだが、ここはインフォグラフィックでガバっと大枠を確認したい。分かりやすいのがインフォグラフィックで見るWatsonの軌跡だ。

AIの歴史や基本的な仕組みについては人工知能学会のコンテンツWhat's AIが詳しい。

 

Watsonの技術とは?

Watsonの技術に迫った記事は同じくNewsPicksのWatsonと従来コンピュータの決定的な違いとはだ。

「たとえば、警察から事件の犯人を捜すシステムをつくってほしいという依頼を受けても、数値計算のように明確な動作で自動的に犯人を特定するシステムとしてはつくりようがありません。」犯人がある時間にいた場所とかクレジットカード番号が似ているとか、状況に応じて細かな証拠を積み重ねて、割り出していくことならできます。クイズもそれと同じで、さまざまな手がかりから、それが最も可能性が高いと指し示す解答候補の断片的な情報(根拠)を集めることで、正解に対する確信度が上がっていきます。それを実装したのがWatsonです」

これまでのコンピューティングでは実現が難しかった例などを挙げながら、Watsonの技術を解説しているため、技術的ではありつつも分かりやすい記事になっている。

 

結局何ができるの?

研究段階のものが多いAIのプロダクトだが、Watsonはソリューションとしてすでに社会で活躍しているものも多い。例えばスマートフォン向けのアプリにWatsonを活用しているケースもある。そんな事例のインタビューが以下の2本。

1人に1台の人工知能で、“感性”をネット接続する時代が来る
人間の「頭の中」を再現する人工知能はつくれるのか

ファッション業界で注目を集めるアプリ「SENSY」を提供しているカラフル・ボードの渡辺祐樹代表へのインタビュー。非IT業界にAIの力が役立っていることが分かる内容だ。

 

これからどうなるの?

AIの歴史も仕組み分かった。事例も出始めている。では将来どうなるのか? そんな問いの答えになるかもしれないのがハッカソンだ。ハッカソンとは「ハックする+マラソン」の造語で、プログラマーやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャーらがマラソンのように集中的に作業(ハック)をするイベントである。

スキルのある人たちが集中的に作業することで、これまでに存在しなかったプロダクトを生み出すことができる、いわゆるオープンイノベーションの手法の一つ。THINK Watson編集部が浜松サウンドハッカソン「ハママチューン」に参加した際のレポート記事では、ハッカソンの雰囲気を感じ取ることができるだろう。

ハッカソンのような機会を通じてAIを実際に使ってみる ―― そこから未来のビジネスを変革するイノベーションが見つかるかもしれない。

photo:Getty Images