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IBM IBVがトップを獲得

世界のソート・リーダーシップ影響力調査で IBM IBV が第1位を獲得した理由とは?

企業の経営層は、信頼できる、考え抜かれたソート・リーダーシップを重視しています。それゆえ、IBM Institute for Business Value (IBM IBV) は、Source Global Research 社(以降、Source社)による「ソート・リーダーシップの質」ランキングで、大手コンサルタント会社およびテクノロジー企業の中で第1位に選ばれたことをここに発表できることを大変光栄に思います。

このランキングは、Source社のホワイト・スペース品質評価手法に基づき、各企業のソート・リーダーシップのランダム・サンプルをレビューすることで、19の大手コンサルタント会社およびテクノロジー会社を評価した結果です。IBM Institute for Business Value (IBM IBV) は、IBMのソート・リーダーシップ・シンクタンクであり、このランキングが始まった2012年以降、トップ3にランクインしており、今年を含め過去13年のうち5回、第1位を獲得しています。

評価は、「差別化」「訴求力」「レジリエンス(回復力)」「行動促進力」の4項目に基づいて行われます。IBMはすべてのカテゴリーで上位2位に入り、アピール力と行動促進力ではトップでした。

 

Source社のメソドロジー:4つの柱 

差別化:
 

  • このソートリーダーシップは、今の私に関係があるか?
  • 私がまだ知らない有益なことを教えてくれるか?

訴求力:
 

  • 読み進めたくなるか?
  • 使いやすく、楽しいか。

レジリエンス(回復力):
 

  • 言われたことを信用できるか。
  • 誰が書いているのか、なぜ信じられるかが分かるか。

行動促進力:
 

  • 今、自分が何をすべきかを明確に理解しているか。
  • この会社との会話は私にとって有益だろうか?

 

 

品質分析には、Source社の評価者による下記の分析も含まれています。
 

IBMは、見過ごされがちなテーマを深く掘り下げることで、見慣れた分野の中に新たな視点を発見し、スケールと深さの両面で際立ったレポートを作成することに優れています。

IBMは、その洗練されたプレゼンテーションと、魅力的なランディング・ページから優れたデザインのレポートへのシームレスな移行で、前回よりもさらに高いスコアを獲得しています。明確なデータの視覚化と説得力のあるケース・スタディーを巧みに用いることで、同社のコンテンツの魅力を高めています。その中でも特に目を引くレポートは「成長を賭けた7つの決断」です。魅力的なランディング・ページ*から、よく構成されたコンテンツ、説得力のあるケース・スタディーに至るまで、このレポートは、真に魅力的で有益な資料を作成するIBMの能力を証明しています。

*注記)日本版のランディング・ページは Global版と構成が異なりますが、Global版にはない日本オリジナルの Podcast を掲載しています。
 

成長を賭けた7つの決断」は、2023年世界経済フォーラムのIBMミーティングでも紹介され、2023年のIBM Thinkカンファレンスでは、 Salima Lin と Jesus Mantas によって、立ち見の観衆が出る中、発表されました。

IBVの他の3つのレポートもトップ10にランクインしており、これは他のどの組織よりも多くなっています:
 

  • 来るべき量子コンピューティングの時代に利益を享受するための必要な備え」は、Quantum Readiness Index(QRI)を導入し、準備のインパクトを反映しています。Source社のアナリストは次のように述べています:本レポートは、強力なデータ可視化を特徴としており、調査結果を明確かつ魅力的に表現しています。IBM がどのように量子コンピューティングを支援できるかについての具体性は特に注目に値するもので、IBMのユニークな能力とリソースを浮き彫りにしています。さらに、報告書の提言は詳細かつ実用的であり、具体的な量子リソースやリンクが数多く添付されています。全体として、このレポートは量子コンピューティングの分野における高い専門性を示しており、同サンプルの中でも傑出しています。
     
  • Modernize Record to Report」は、適切なデータ管理と自動化、AIの組み合わせにより、記録から報告までの財務機能をいかに近代化できるかを説明しています。
     
  • なぜ男女平等の認識は現実と乖離するのか:その真相と対策」は Chiefと共同発行したレポートで、指導的役割を担う女性のパイプラインが停滞し続けている理由を分析しています。
     
そもそもソート・リーダーシップとは何なのでしょうか?

ソート・リーダーシップとは、業界・テーマ・社会問題において、将来を先取りした革新的なアイデアやインサイトを提供することで、各分野における主導的な立場として業界を牽引するという明確な特徴を持ったコンテンツです。ビジネス・リーダーがより賢く、より迅速な意思決定を行うのに役立つ洞察につながり、エビデンスに基づいた独自のインサイトで、ビジネス上の課題を分析するための"ナラティブ"を提供します。ソート・リーダーシップには、他にはない次の3つの要件があります。
 

  • エビデンスに基づいていること:つまり、厳密で信頼できる調査に裏打ちされたものである必要があります。ブログやポッドキャスト、解説のように、単一の視点や誰か個人の意見を提供することとは区別されなければなりません。
     
  • 新しいビジネス課題を特定し、あるいは古いビジネス問題を検証し、新しい洞察を提供すること:ニュースや特集記事のように、すでに知られていることを単に報告したり、繰り返したりすることではありません。
     
  • ビジネス課題の解決に向けてリーダーが前進するための行動を提供すること:また極めて重要な点として、ソート・リーダーシップは、広告や推薦文のように特定の製品やサービスを売り込むことで、マーケティングやセールスの域に踏み込むことはできません。
     

定義と実行を正しく行うことが重要なのは、私たちの調査で明らかになったように、最高のソート・リーダーシップは、それを活用する人々に測定可能かつ重大な影響を与えるからです。意思決定に影響を与え、長期的で相互に有益な顧客との関係を促進するためには、偏見がなく、信頼され、データに裏付けされ、明確に実行可能である必要があります。そうして、ソート・リーダーシップはどんなビジネスでも関係構築のための最高の投資のひとつとなるのです。

経営層にとって、なぜソート・リーダーシップが重要なのでしょうか?

「見せかけのソート・リーダーシップ」は至るところにあります。特に、どんな駆け出しのエンジニアでも生成AIを使ってコンテンツを作成できる今となってはなおさらです。

ソート・リーダーシップは、未知の領域で活動する経営層にとって重要なツールです。挑発的でエビデンスに基づいた洞察を提供し、ビジネス・リーダーが社内のブレイン・ストーミングに特有のバイアスをかけずに課題を探求できるようにします。一次調査、外部の専門知識、実践的な事例をもとに、独自のエビデンスに基づくインテリジェンスを提供することで、リーダーはよりスマートで迅速なビジネス上の意思決定を行うことができます。多くの経営層が定期的にソート・リーダーシップに時間を割いているのは、それが理由かもしれません。IBVの調査によると、経営層のほぼ10人に9人 (88%) が、毎週約2時間をソート・リーダーシップに費やしていると回答しています。

なぜ彼らはこれほどまで活用しているのでしょうか?ソート・リーダーシップを活用しているビジネス・リーダーのほぼ全員(96%)が、その結果、より良い意思決定ができるようになったと答えています。米国の経営層の87%が、ソート・リーダーシップを活用した直接の結果として、過去90日間に具体的な購入を決断したと答えています。

こうして今、ソート・リーダーシップに対する期待や混乱、そして機会が非常に増えており、専門家集団が真のソート・リーダーシップを生み出すべき時が到来しています。

Global Thought Leadership Institute (GTLI) のご紹介

品質、ベンチマーク、生産性で知られるAPQCは6月11日、Global Thought Leadership Institute (GTLI) の設立を発表しました。GTLIは、質の高いソート・リーダーシップの標準化、生産、促進を提唱する非営利団体です。世界的なソート・リーダー、研究者、マーケティング担当者、編集者、デザイナー、インフルエンサーなどのネットワークを通じて、GTLI は、ビジネス・リーダーがより良い意思決定を行うために必要な洞察力を与え、独自のエビデンスに基づくインテリジェンスの開発を促進します。

IBM Institute for Business Value (IBM IBV) はGTLIの設立オーガナイザーであり、Anthony Marshall(委員長)と Cindy Anderson の2名が顧問を務めています。理事会には、マッキンゼー社、EY社、KPMG社、アクセンチュア社のリーダーも加わっています。

この組織はまずはじめに、ソート・リーダーシップの認定フレームワークの構築を視野に入れつつ、ソート・リーダーシップの価値を測定する能力成熟度モデルと測定基準を構築することに着手します。

 

Salima LinPeter Korsten、そしてIBM Institute for Business Value (IBM IBV) のチーム全員が、この重要な功績を達成できたことを喜びと共にご報告したいと思います。


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発行日 2024年6月27日