企業はますます、競争優位性を提供し、トップラインの成長を促進するデジタル・プロダクト、サービス、および顧客体験に重点を置くようになっています。 研究者たちは、2026年までに、世界最大の2,000の組織の総収入の40%がこれらの収入源によって生み出されると予想しています。
IBM Institute for Business Value (IBM IBV)は、この高まりつつある現象をよりよく理解するために、28カ国、14業界の1,500人のビジネスリーダーを対象にグローバル調査を実施しました。
ファイナンスへの効果は絶大だ。 各業界の企業は、新しいデジタル・プロダクトに平均46%、デジタル・プロダクトの強化に平均75%の投資収益率を見込んでいる。
次の2点について、掘り下げていきます。1点目は「デジタル・プロダクトで競争上の差別化を図る上で、最も重要な要素は何か?」、2点目は「最も差別化された企業は、どのような習慣や取り組みによって他企業と一線を画しているのだろうか?」です。
私たちの調査によると、企業はデジタル・プロダクトによっていくつかの方法で競争上の差別化を図っていますが、差別化の成功の度合いはさまざまです。 同業他社との差別化の度合いに基づいて、回答者を4つのグループに分類しました。 本レポートでは、4つのグループのうち2つの両極端のグループに注目します。1つ目は29%を占める「差別化後発企業」で、2つ目は20%を占める「差別化先進企業」、つまり差別化が最も進んだグループです。
どのグループもデジタル・プロダクトにかける金額はほぼ同じで、IT予算の約20%です。 しかし、「差別化先進企業」は、IT投資から最大のリターンを得ています。詳しく見ると、新しいデジタル・プロダクトの開発には52%、既存のデジタル・プロダクトの強化には83%の投資対効果があります。
では、どのように差別化をしているのだろうか。
また、何がデジタル・プロダクトを成功に導くのだろうか。
差別化先進企業が投資収益率で凌駕する
本レポートでは、調査から浮かび上がった5つの重要な学びを深めます:
1. 投資収益率を高める最大の要因である、顧客ロイヤルティーを優先する。
2. ポートフォリオの視点で製品を強化する。
3. プロダクト中心の文化を根付かせる。
4. ただ想像を膨らませるだけでなく、何かを創造すること。
5. 生成AIを採用し、ダイナミックなデジタル・プロダクトを生み出す。
また、IBM Softwareが学びを取り入れている方法をケース・スタディーとして紹介し、デジタル・プロダクト・ジャーニーのそれぞれの段階で学びを適用する方法についてアクション・ガイドを提案します。
詳細はレポート(英文)をダウンロードしてご確認ください。
著者について
Scott Harper, Founder, CEO, DialexaNisha Kohli, Global Research Lead, Product Design & Engineering, IBM Institute for Business Value
Matt Gierhart, Global Lead Partner, Digital Product Engineering, IBM Consulting
Dixie Adams, Managing Partner, Digital Product Engineering, IBM Consulting
Joni Saylor, Vice President, Product Excellence Office, IBM Software
発行日 2024年5月10日