COVID後の景気回復への道のりは長く、多くの人々にとって苦しい状況が続くでしょう。世界的なインフレが進行し、人材市場は逼迫しています。さらに、サプライチェーンも混乱しています。

成長にとって理想的な環境とは言えません。しかし、こうした課題は、方向転換の準備ができている企業には多くのチャンスをもたらします。旧来のビジネスモデルが頓挫した領域で、新たなビジネスモデルが主導権を握ろうとしているのです。

最適なアプローチとはどのようなものなのでしょうか?当社の調査から、いくつかの貴重なヒントが得られるでしょう。

テクノロジー、人材、そして信頼が2022年の最優先課題です。

IBM Institute for Business Value(IBV)は、過去1年間にわたり、グローバルの何万人もの経営層、従業員、消費者を対象に調査とインタビューを実施しました。私たちは、消費者、従業員、投資家の要求がどのように変化しているのか、高業績を上げている組織はどのような差別化を行っているのか、そして、経営層はどこで大きな挑戦をしているのかを把握しました。これらの調査結果を総合すると、2022年のビジネスの展望が浮き彫りになるとともに、その展望が恒常的に変化し続ける分野が明確になります。

テクノロジー、人材、そして信頼が2022年の最優先課題です。経営層は、バリューチェーンのすべての段階において、運営方法を再考しており、柔軟性を高め、サイバーセキュリティーを強化し、環境への影響を低減する方法を各段階で模索しています。また、人間とテクノロジーがどのように協働するかを再定義し、人間を最優先する組織文化を創造しようとしています。

経営層は、2022年には2018年よりも332%多くビジネス・エコシステムに参加する予定です。

オープン・イノベーション、エコシステム・パートナーシップ、そして統合された顧客体験の重要性がますます高まる中、リーダーは戦略的にふるまう必要があります。今日の選択と投資によって、明日どのような扉が開かれるかが決まるからです。

当社のデータ主導のインサイト(洞察)は、そのような意思決定を容易にするのに役立つでしょう。ここでは、破壊と変化を特徴とする未来に備えるために、エグゼクティブが活用できる5つのトレンドを紹介します。


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発行日 2021年12月3日

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