IBM Support

WebSphere Application ServerのWindowsサービスへ登録する際に発生する問題、およびWindowsサービスを使ってサーバーを起動、停止する際に発生する問題に必要な取得資料について

Question & Answer


Question

WASService,Windows Service

Answer

この文書は、WebSphere Application ServerをWindowsサービスへ登録する際に発生する問題、およびWindowsサービスを使ってサーバーを起動、停止する際に発生する問題について、調査に必要な取得資料を説明しています。
IBMサポートに連絡する前にこの文章に記載されている情報を集めることにより、問題を正しく理解し、資料の解析時間を短縮することができます。
 


目次
■ 手動設定による資料収集手順
当文書は、下記technoteを参考に作成しています。

"MustGather: Windows Services (WASService.exe) does not create, start or stop WebSphere Application Server, nodeagent or dmgr process"
https://www.ibm.com/support/pages/node/81875
 
■ 手動設定による資料収集手順
■ 手動設定による資料収集手順

【注意事項】
1. Network Deployment環境をお使いの場合、Windowsサービスに登録可能なものはデプロイメント・マネージャーとノード・エージェントです。
アプリケーション・サーバーについては、ノード・エージェントのモニター・ポリシーを使用して管理します。

WASService コマンド
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[Windows] 注: 統合ノードまたは管理対象ノードの一部であるアプリケーション・サーバーは、Windows サービスとして追加しないでください。フェデレーテッド・ノードを管理するにはノード・エージェントを使用してください。
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モニター・ポリシーの設定方法については下記のページをご参照ください。
モニター・ポリシー設定

2. 以下の手順でご案内するWASServiceトレースは WAS V6.0.2.29、V6.1.0.17、V7.0.0.0以上で使用可能です。
もし、古いバージョンを使用している場合には、WASのバージョン・アップを実施するか、新しいバージョンのWASからWASService.exeをコピーし使用します。

【事前確認】
1. 問題切り分けのため、Windowsサービスを無効にした状態で、startServerやstopServer等のコマンドを使用してサーバーを正常に起動/停止できるか確認します。
startServerやstopServerでサーバーの起動/停止に失敗する場合には、下記のMustgatherをもとにサポート部門へ問い合わせます。

MustGather: Application Server, dmgr, and nodeagent start and stop problem
https://www.ibm.com/support/pages/node/338581

2. 下記のツールを用いてWindowsサービスを再作成し、問題が解消するか確認します。
(WASService.exeコマンドをご使用いただいても構いません。)

デフォルトでapp_server_root/bin配下にインストールされているwasservicehelper.batを使用します。
Using the WASServiceHelper utility to create Windows services for application servers

【資料収集手順】
【事前確認】を実施しても解消しない場合には、下記のいずれかの手順にてトレースを有効にします。

a. ツールを使用したWASServiceトレースの有効化
デフォルトでapp_server_root/bin配下にインストールされているwasservicehelper.batを使用します。
「5 Tracing WASServices」を選択し、Windowsサービスのトレースを有効にします。
この方法では、問題再現後にC:\ディレクトリー直下に、"WASServiceTrace.log"というファイルが生成されます。
Using the WASServiceHelper utility to create Windows services for application servers

b. 手動でのWASServiceトレースの有効化
C:\ディレクトリー直下に、"WASServiceTrace.enabled"というファイルを作成します。
ファイルの内容にtraceと記載し、ファイルを保存します。
この方法では、問題を再現させた後にC:\ディレクトリー直下にWASServiceTrace.logというファイルが生成されます。



【事象再現・発生】
問題を再現します。

【事象発生後】
1. 下記の手順でレジストリー・キーを表示し、スクリーンキャプチャーを取得します。

a. レジストリ・エディターを起動します。
スタートメニューから実行する場合には、「ファイル名を指定して実行」を起動し、名前に「regedit」を入力します。

b. レジストリ・エディターで、下記の2つのレジストリー・キーのスクリーンショットを取得します。

※全ての値が確認できるようスクリーンショットを取得します
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HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\IBMWAS85Service - <WAS_ProcessName>

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\IBMWAS85Service - <WAS_ProcessName>\Parameters
------

2. コレクター・ツールを実行します。
コレクター・ツールの実行により、WASのログおよび構成ファイルをまとめて取得することが可能です。
収集方法は以下のリンクを参照してください。
参照:『ログの収集(コレクターもしくは個別ファイル)』
https://www.ibm.com/support/pages/node/709277

【送付資料】
下記にリストされている送付資料と、お客様環境に関する質問について情報のご提供をお願いいたします

■お客様環境に関する情報
下記の観点でお客様環境情報をサポート部門にお知らせください。

1. Windowsサービスへの登録は、WASのインストール中、もしくはプロファイル作成中に実施されたものでしょうか。
もし手動でWindowsサービスへの登録を行っている場合には、実施したコマンドをお知らせください。

2. WASの管理セキュリティーは有効ですか。どのタイプのユーザー・レジストリーをご使用でしょうか。

3. どのようなエラーが出力されていますか。

■資料
- コレクター・ツールの実行結果(WASのログおよび構成ファイル)
- C:\WASServiceTrace.log
- 2つのレジストリー・キーのスクリーンショット

以上

[{"Line of Business":{"code":"LOB45","label":"Automation"},"Business Unit":{"code":"BU053","label":"Cloud & Data Platform"},"Product":{"code":"SSEQTP","label":"WebSphere Application Server"},"ARM Category":[{"code":"a8m50000000CdVkAAK","label":"System Management->Traditional WAS->WASService"}],"ARM Case Number":"","Platform":[{"code":"PF033","label":"Windows"}],"Version":"8.5.5;9.0.0;9.0.5"}]

Document Information

Modified date:
10 March 2021

UID

swg21673387