IBM Support

[Db2] HADR 異常終了時の対処方法と、原因調査に必要な最低限の資料収集方法

Troubleshooting


Problem

HADR クラスターが異常終了した場合のプライマリーの回復方法と、原因の調査に必要な資料の取得方法について記述します。

Resolving The Problem

短期的には、HADR クラスターのいずれかのシステムで HADR プライマリーを起動してデータベースのサービスを再開できます。
HADR クラスターで発生した問題の状況に応じて、以下の一時対応を行います。
現在の HADR の役割は db2 get db cfg for <DB名> を実行し、「HADR データベースの役割」で確認できます。
  1. プライマリーが停止して起動しない場合
    スタンバイ・インスタンスにログインして以下のコマンドを実行します。 
    db2 takeover hadr on db <DB名> by force
  2. スタンバイが停止して起動しない場合
    プライマリーは Disconect 状態で稼働するため、データベースのサービスは停止しません。スタンバイが起動できない状態でプライマリーを停止した場合、プライマリーを起動するにはプライマリー・インスタンスにログインして以下のコマンドを実行します。 
    db2 start hadr on db <DB名> as primary by force
  3. プライマリーおよびスタンバイが停止し、スタンバイが起動しない場合
    プライマリー・インスタンスにログインして以下のコマンドを実行します。 
    db2start
db2 start hadr on db <DB名> as primary by force
  4. プライマリーおよびスタンバイが停止し、プライマリーが起動しない場合
    スタンバイ・インスタンスにログインして以下のコマンドを実行します。 
    db2start
db2 activate db <DB名>
db2 takeover hadr on db <DB名> by force
なお、Db2 インスタンス異常終了後、db2start が失敗する場合は以下の Technote を参照して復旧してください。
[Db2] Db2 異常終了時の対処方法と、原因調査に必要な最低限の資料収集方法
 
取得すべき資料
各ホストで db2support と getsadata (TSA クラスターを構成している場合のみ) を取得します。
getsadata は循環形式のログを収集しますが、数時間から数日程度で必要なログが消失する可能性があります。
このため、問題の発生後、可及的速やかに取得する必要があります。
なお、プライマリーの復旧後、スタンバイ・データベースを復旧する方法は以下の Technote を参照してください。
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

Document Location

Worldwide

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Document Information

Modified date:
15 August 2023

UID

ibm10956401

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