IBM Support

【重要:2023年9月まで】Exchange Online PowerShell(ExO)V2廃止と V3導入について

Question & Answer


Question

Microsoft社 はセキュリティ強化のため、Remote PowerShell (以下RPS)を使用している Exchange Online PowerShell(以下ExO)V2 モジュールを段階的に非推奨化する予定です。

現在 ExO V2 モジュールをご利用のお客様は、ExO V3 モジュール(REST APIベース)へのアップグレードが必須です。
Microsoft社の公式情報、スケジュールをご確認のうえ、期限内に当文書で紹介する必要な対応を行ってください。

この文書では、現在弊社の把握している Microsoft社のスケジュール、必要な対応を日本語でまとめご紹介しています。

Answer

前提知識

Exchange Online PowerShell(ExO)モジュールとは
Exchange Onlineとの効率的な通信をするためのコマンドレット(コマンド)を含むモジュールです。
MaaS360においてはCloud Extender(CE)の稼働するWindows Server 上にインストールされ、Exchange Online との連携に使用されます。

ExO V2 と V3 の違い
Exchange Online PowerShell のバージョン 2.0.5 以前がV2、バージョン 3.0.0 以降がV3となります。

 
今後のスケジュールと必要な対応
対応期限 発生すること 必要な対応
2023年6月15日まで Microsoft社は現在 RPS が有効化されているアカウントにおいて、RPS を無効化します。
ExO V2を利用継続する場合、RPS無効化のオプトアウト(除外申請)をご自身で実施する必要があります。
→ 対応1を参照
2023年6月15日以降、9月末まで RPS無効化のオプトアウトを実施しなかった場合、RPSが無効化されます。(6月15日以降)
Microsoft 365管理センターから、RPS再有効化を行うことが可能です。(9月末まで)
→ 対応2を参照
2023年10月以降 ExO V2モジュールおよびRPSは廃止されます。
2023年10月までに ExO V3モジュールへの更新が必要です。また、CE の ActiveSyncモジュールを、ExO V3 モジュールの動作を正式にサポートしている バージョンにアップグレードしてください。

→ 対応3、対応4を参照

※記載のスケジュール(日程)は2023年5月末現在のものです。必要な準備対応については予告なく変更となる可能性がございます。
最新情報は必ずMicrosoft社の公式情報をご確認ください。
(当ページの最下部に関連文書へのリンクがございます)
対応1: RPS無効化のオプトアウト(Micosoft管理センター)
対応2: RPS再有効化(Micosoft管理センター)

 
手順は下記Microsoft社情報を確認ください。
Deprecation of Remote PowerShell in Exchange Online – Re-enabling or Extending RPS support

参考情報リンク先は英語となりますので、弊社参考訳(概要)を記載いたします。
  1. Microsoft 365管理センター内「ヘルプとサポート」に「Diag: Enable RPS in EXO」を入力。
    ("Exchange Online PowerShell RPS がブロックされていない"(=使用可能な状態である)旨のメッセージが表示されます)
  2. 「テストの実行」をクリックし現在の Exchange Online PowerShell RPS 設定を表示。
  3. RPSの無効化一時停止を希望するオプションにチェックを入れ「Update」をクリック。

※正式な操作はMicrosoft社情報を必ずご確認ください。
※ご不明な点はMicrosoft社とご確認ください。
※オプトアウト対応せず RPS無効化されてしまった場合、2023年9月末までは同じ手順で 再有効化の選択肢が出る見込みです。

対応3: ExO V3モジュールの導入(CEマシン上)
下記手順を参考に導入ください。
参考:【重要】MaaS360における Exchange Online PowerShell(ExO)V3 導入ガイド
https://www.ibm.com/support/pages/node/6999971
対応4: Cloud Extender ActiveSyncモジュールの更新(CEマシン上)
2023年5月末現在、ExO V3 モジュールの動作を正式にサポートしている ActiveSyncモジュールのバージョンは3.000.100 となります。
このバージョンは現在、ご希望のお客様に先行配信を行っております。

先行配信ご希望のお客様はMaaS360テクニカルサポート窓口までご連絡ください。
正式版リリースは 6月中旬となる予定です。

先行配信を受信可能となった場合、あるいは正式版リリースが行われた後のモジュールのアップグレード手順については下記文書をご参考ください。
参考:Cloud Extender コアおよびモジュールのアップグレード
https://www.ibm.com/docs/ja/maas360?topic=guide-upgrading-cloud-extender-core-modules
Q&A

Q: CE ActiveSyncモジュールのアップグレードは必須ですか。
A: はい。ExO V3 ご利用にあたりましては ActiveSyncモジュールのアップグレードを推奨いたします。
ExO V3 での動作を正式にサポートしているActiveSyncモジュールはバージョン 3.000.100 以降となるためです。

Q:CE ActiveSyncモジュールのアップグレード後、ExO V2モジュールを使用し続けることはできますか。
A:はい。ActiveSyncモジュールのアップグレード後も ExO V2 については Microsoft社による完全廃止までご利用いただくことができます。

Q:ExO V3モジュールはどのバージョンを使用すればよいですか。
A:2023年5月末日現在においては、弊社開発部門動作検証時のバージョン、3.1.0 をご利用ください。

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Document Information

Modified date:
05 June 2023

UID

ibm17000911