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Abstract
【障害情報】vSCSIのVIOS冗長構成において、片側VIOSを停止した際にVIOC(AIX)がI/Oハングする障害が報告されています。
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■更新履歴
2023/12/13
『3.障害内容』に原因は異なるが同じ問題であるAPAR IJ47341に関する情報を追記。
『4.発生条件』にAPAR IJ47341での発生条件を追記。
『5.解決策』にAPAR IJ47341を含めたSPの情報を追記。
『6.対応策』にAPAR IJ47341での回避策を追記。
- 対象のお客様 :
対象のAIXをご使用のお客様 - 対象ソフトウェア :
AIX 7.2、AIX 7.3 - 障害内容 :
vSCSIのVIOS冗長構成において、片側VIOSを停止した際にVIOC(AIX)がI/Oハングする障害が報告されています。
IJ45274: VSCSI CLIENT IO HANG MAY OCCUR WHEN VSCSI_PATH_TO IS SET
追記:
IJ45274 と同じ症状を発生させる異なる原因の問題 IJ47341 が報告されています。
IJ47341: WHEN VIOS GOES DOWN, VSCSI DISK I/O MIGHT HANG
- 発生条件 :
以下の2つの条件を満たす場合に問題が発生します
1) VIOCのvSCSIデバイスのvscsi_path_to属性値が0以外に設定されている
2) VIOCのdevices.vdevice.IBM.v-scsi.rteファイルセットレベルが下記の表の障害の発生するファイルセットレベルである
2-1) IJ45274の発生条件該当AIX7.3
TLレベル障害の発生するSPレベル
障害の発生するファイルセットレベル
AIX7.3 TL1
AIX 7300-01-00
AIX 7300-01-01devices.vdevice.IBM.v-scsi.rte 7.3.1.0
該当AIX7.2
TLレベル障害の発生するSPレベル
障害の発生するファイルセットレベル
AIX7.2 TL5
AIX 7200-05-05
devices.vdevice.IBM.v-scsi.rte 7.2.5.200
2-2) IJ47341の発生条件 (IJ45274の修正適用有無に関わらず、該当する可能性があります)該当AIX7.3 TLレベル 障害の発生するSPレベル 障害の発生するファイルセットレベル AIX7.3 TL1 AIX 7300-01-00 -
AIX 7300-01-02devices.vdevice.IBM.v-scsi.rte 7.3.1.0-
devices.vdevice.IBM.v-scsi.rte 7.3.1.1
該当AIX7.2 TLレベル 障害の発生するSPレベル 障害の発生するファイルセットレベル AIX7.2 TL5 AIX 7200-05-05 -
AIX 7200-05-06evices.vdevice.IBM.v-scsi.rte 7.2.5.200-
devices.vdevice.IBM.v-scsi.rte 7.2.5.201
-
解決策 :
文書作成時点では、修正が含まれるSPは出荷されておりません。
i-fix(一時修正)のリクエストは、ご契約のサポート窓口までお問い合わせください。
[更新]
2023年4月28日、修正を含むSPが出荷されております。SPの適用をご検討ください。
AIX7.3 TL1: 7300-01-02-2320
AIX7.2 TL5: 7200-05-06-2320
IJ45274の修正は、7300-01-02-2320、7200-05-06-2320に含まれておりますが、IJ47341の修正は含まれておりません。
IJ47341の修正のため、AIX7.2では7200-05-07-2346、AIX7.3では、7300-02-01-2346、の適用をご検討下さい。 -
対応策 :
vscsi_path_toを0に設定することで問題の回避が可能です。
vscsi_path_toを変更する際は、一時的にvscsiのデバイスを定義済みにして変更して頂くか、chdevの-Pオプションにて変更後、VIOCを再起動して頂く必要があります。
# rmdev -l vscsiX
# chdev -l vscsi0 -a vscsi_path_to=0
もしくは
# chdev -l vscsi0 -a vscsi_path_to=0 -P
VIOCを再起動
※IJ47341の回避策も上記と同様です。
以上
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Document Information
Modified date:
05 February 2024
UID
ibm16986551