IBM Support

ISDS サーバの TCP/IP 接続制限の拡大

Troubleshooting


Problem

この技術文書では、IBM Security Directory Server(ISDS)LDAP サーバが 4000 を超える TCP/IP 同時接続をサポートできるように接続制限を拡大する方法について説明します。

Symptom

次のようなエラー・メッセージが ibmslapd.log ファイルに記録される場合があります。
 
GLPSRV153W The server was not able to accept a requested client connection. The maximum capacity of 1009 has been reached. This error has occurred 78661 times.

Resolving The Problem

マシンに ulimit が設定されていても、エラー・メッセージが記録される場合があります。
ISDS の新しいリリースでは、不要な core を防ぐための最小の ulimit が指定されています。
これらの最小 ulimit は、ibmslapd.conf ファイルで構成されています。
GLPSRV153W に対処するための解決策は、ibmslapd.conf ファイル内の ibm-slapdUlimitNofile の値を増やすことです。
この値を設定すると、ibmslapd.conf ファイルに設定されている値でサーバが開始されるようになります。
値をデフォルトの 500 から 4096 に変更した場合には、4000 を超える同時接続に対応することができるようになります。
ibmslapd.log ファイルに記録されるメッセージは、次のようになります。
03/30/10 11:59:54 GLPCTL122I Maximum Open Files soft ulimit for the process is 4096 and the prescribed minimum is 4096.

ibmslapd.conf ファイルの設定は、コマンド・ラインまたは Web Administration Tool(GUI)のいずれかを使用して管理できます。
ibmslapd.conf ファイルを手動で編集することはお勧めしません。
オペレーティング・システムのデフォルト値と推奨される最小値は、製品マニュアルの「管理」 -> 「サーバー管理」 -> 「サーバー・プロパティの設定」 -> 「最小 ulimit」セクションに記載されています。
このセクションでは、コマンド・ラインまたは Web Administration Tool を使用して ibmslapd.conf ファイルを更新する方法についても説明します。
接続の使用状況を監視して、環境内の要件を把握することも重要です。
これは、idsmonitor スクリプトで確認することができます。
これにより、管理者はサーバを監視して、合理的な利用であるか、クライアント・アプリケーションが接続をリークしているか、古い接続を閉じていないかを判断できます。
以下は、idsmonitor スクリプトの使用方法に関する情報と、スクリプト自体のダウンロードを含む技術情報へのリンクです。
https://www.ibm.com/support/pages/node/356853
一部のプラットフォームでは、オペレーティング・システムに厳しい制限があり、ibmslapd.conf ファイルの値を調整しようとすると、サーバが構成モードで起動する可能性があります。
以下は、サーバ・プロセスのユーザ・プロセス・リソース制限の調整に関する技術情報へのリンクです。
https://www.ibm.com/support/pages/node/339855

Related Information

Document Location

Worldwide

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Document Information

Modified date:
29 December 2022

UID

ibm16852097