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[Db2] フェイルオーバー・クラスター環境でのフィックスパック適用方法

Question & Answer


Question

フェイルオーバー・クラスター環境で、Db2 フィックスパックを適用する手順を教えてください。

Answer

通常、稼働系は Db2 を停止していてもインスタンス・プロファイル・ディレクトリーにアクセスできるため、通常の installFixPack を実行します。
インスタンス更新は installFixPack が自動的に実行します。
一般的に待機系はインスタンス・プロファイル・ディレクトリーにアクセスできないため、インスタンス・プロファイル・ディレクトリーへのアクセスをスキップするために -f ha_standby_ignore オプションを付与します。インスタンスは稼働系で更新されているため、待機系での更新は不要です。
そのため、フェイルオーバー・クラスター環境で Db2 フィックスパックを適用するには、以下の手順で実施してください。
  1.  事前準備
    フィックスパックをインストールする前に、必要なタスクを必ずすべて実行します。フィックスパックのインストールの準備を参照してください。
  2. クラスター・ソフトウェアによる監視を停止します。
  3. 稼働系の Db2 インスタンスを停止します。
  4. (マウントされていない場合) 稼働系のインスタンス・プロファイル・ディレクトリーをマウントします。インスタンス・プロファイル・ディレクトリーはインストール・パスの profiles.reg ファイル内に列挙されています。
  5. 稼働系でフィックスパックを適用します。
    実行例:
    	# [FP-image-path]/installFixPack -b [install_path]
    
  6. 待機系でフィックスパックを適用します。
    実行例:
    	# [FP-image-path]/installFixPack -b [install_path] -f ha_standby_ignore
    
  7. 稼働系で Db2 を起動します。
  8. クラスター・ソフトウェアによる監視を再開します。
  9. (オプション) フェイル・オーバーおよびフェイル・バックのテストを実施します。
  10. 事後作業
    インストールを完了するには、必要なフィックスパックのインストール後のタスクを実行します。フィックスパックのインストール後を参照してください。
運用上の考慮点
  • フィックスパック適用に際して db2updv* の実行は必須ではありません。
  • 一般的にデータベースへ db2updv* を行うとフィックスパックのフォールバックができなくなります。このため、db2updv* 実行前にデータベースのオフライン・バックアップを採取することをお勧めします。
installFixPack - インストール済み Db2 データベース製品の更新コマンド

お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
23 August 2023

UID

ibm16495033