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QRadar: HA デプロイメントのアップグレード中のイベント収集について

Question & Answer


Question

 QRadar の高可用性ペアのアップグレードが行われる時、イベント収集はどのように影響を受けるでしょうか ?

Answer

 QRadar 環境でのイベント収集は、以下のいずれかのコンポーネントによって行われます:
  • コンソール
  • イベント・プロセッサー ( EP )
  • イベント・コレクター ( EC )
これらすべてのコンポーネントは、高可用性 ( HA ) ペアの一部となります。
 HA ペアがアップグレードされる時、イベント収集は状況に応じて影響を受ける可能性があります:
  •  HA ペア( EC、 EP 、コンソールなど)のコンポーネントのタイプ
  • そのコンポーネントがいづれかのログ・ソースのターゲット・イベント・コレクターとして設定されているかどうか
原則として、コンソールや EP などのイベント処理機能を持つデバイスは、データの保全性を維持するため、アップグレード中にすべてのサービスがシャットダウンされます。HA マネージャーとイベント収集サービスはこれらサービスの中に含まれます。よって、イベント収集が影響を受けるため、 HA 機能は動作しません。
 EC はイベント処理機能を備えておらず、イベント収集サービスと HA サービスの両方が稼動し続けるため、イベント収集は影響を受けません。
コンテキストでは、イベント収集は次のような影響を受けます:
  1. コンソール HA ペアをアップグレードする際、コンソールがターゲット・イベント・コレクターとしてログ・ソースが構成されている場合にのみ、イベント・ロスが発生します。これは、専用の EC がある分散環境ではあまり発生しません。コンソールが唯一のデバイスである小規模な環境では、イベント収集は影響を受けます。
  2. EP HA ペアをアップグレードする際、その EP がターゲット・イベント・コレクターとしてログ・ソースが構成されている場合にのみ、イベント・ロスが発生します。
  3. EC HA ペアをアップグレードする際、イベント収集への影響は限定的です。EC HA ペアでは、プライマリーが最初にアップグレードされ、その間にセカンダリーがアクティブになり、イベントの収集が続行されます。プライマリーがアップグレードされると、プライマリーがアクティブ・デバイスとなり、次にセカンダリーがアップグレードされます。
 QRadar デバイスのいずれかで、wait_for_start スクリプトを実行することにより、サービスのステータスを確認できます:
/opt/qradar/upgrade/util/setup/upgrades/wait_for_start.sh
 ecs-ec - ingress サービスが稼働中である場合、イベントは収集されます。
 

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Document Information

Modified date:
07 March 2023

UID

ibm16486317