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WAS: TMおよびRM障害時のトランザクション復旧手順について

Question & Answer


Question

00205517【障害発生後、トランザクションの不整合(インダウト状態)が生じているかどうかを、WASで確認する方法をご教示ください。】

Answer

<<< QUESTION >>> 2015/04/13 15:11:39

<環境>
WebSphere Application Server (WAS)
-OS: AIX V7.1
-WASのエディション:Network Deployment版
-WASのバージョン: V8.5.5.2


現在、WASがトランザクションマネージャーとなり、DBやMQなどのリソースマネージャーをつかさどる環境で、DBやMQ、WASそれぞれに障害が発生した場合を想定した場合の復旧手順を考えています。
その中で、以下の質問についてご教示下さい。

Q1)
障害発生後、トランザクションの不整合(インダウト状態)が生じているかどうかを、WASで確認する方法をご教示ください。
管理コンソールで確認できる場合、その手順と、Jythonのコマンドをご教示下さい。
またWASのログで確認できる場合、どのようなログを監視すればよいかをご教示下さい。


Q2)
Q1の手順でインダウト状態が発生していることがわかった後、状況を回復する手順をご教示下さい。
基本的には、トランザクションログを使用した自動復旧と考えておりますが、手動で回復が必要になった場合の手順はありますか?
     

<<< ANSWER >>> 2015/04/16 15:16:55

A1)
管理コンソールからの確認については、以下のリンク先をご参照ください。

アクティブ・トランザクションおよび準備済みトランザクションの管理
http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSAW57_8.5.5/com.ibm.websphere.nd.doc/ae/tjta_manage.html?cp=SSAW57_8.5.5%2F1-3-9-6-2-2&lang=ja

----- 抜粋 -----
アプリケーション・サーバーのアクティブ・トランザクションおよび準備済みトランザクションを管理するには、管理コンソールを使用して、以下のステップを実行します。

手順


1. アプリケーション・サーバーの「トランザクション・サービス」ランタイム・ページを表示します。
a. ナビゲーション・ペインで、「サーバー」 > 「サーバー・タイプ」 > 「WebSphere Application Server」をクリックします。
b. 目次ペインで、アプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
c. 目次ペインで、「ランタイム」タブをクリックします。
d. 「追加プロパティー」の下の「トランザクション・サービス」をクリックします。
このページに、トランザクション・サービスのランタイム・プロパティーの値 (アクティブおよび準備済みの状態にあるトランザクションの数など) が表示されます。
2. 特定の状態にあるトランザクションのスナップショットを表示するには、フィールド・ラベルの「Review」をクリックします。
3. オプション: トランザクションに関連付けられているリソースに関する情報を表示するには、そのトランザクションの名前をクリックします。
4. オプション: トランザクションを操作するには、そのトランザクションのエントリーにあるチェック・ボックスを選択してから、用意されているボタンのいずれかをクリックします。 あるいは、すべてのトランザクションを操作する場合は、トランザクション表のヘッダーのチェック・ボックスを選択してから、ボタンをクリックします。
----- 抜粋 -----

手動の完了が必要なトランザクション
http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSAW57_8.5.5/com.ibm.websphere.nd.doc/ae/ujta_manual.html?cp=SSAW57_8.5.5&lang=ja

リソースを再試行するトランザクション
http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSAW57_8.5.5/com.ibm.websphere.nd.multiplatform.doc/ae/ujta_retry.html?cp=SSAW57_8.5.5&lang=ja

Jython コマンドについては、以下のリンク先にサンプルの記載もありますのでご参照ください。

wsadmin スクリプトを使用したアクティブ・トランザクションおよび準備済みトランザクションの管理
http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSAW57_8.5.5/com.ibm.websphere.nd.multiplatform.doc/ae/tjta_manage_scripts.html?cp=SSAW57_8.5.5%2F3-3-9-6-2-2-0&lang=ja

「手動トランザクション - 検討」「再試行トランザクション - 検討」等に表示されるトランザクションのリスト表示については、
コマンドアシスタンスに実行された wsadmin コマンドが記載されていますのでご利用ください。


A2)
手動での復旧には手動ピア・リカバリーの構成をしている必要があります。

トランザクション・サービスの手動対等リカバリーの構成
http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSAW57_8.5.5/com.ibm.websphere.nd.doc/ae/tjta_cfgpeer_man.html?cp=SSAW57_8.5.5%2F1-3-9-6-2-1-0&lang=ja

構成時に、静的ポリシーを作成し、その際に静的サーバー・グループを選択します。
復旧時には、作成した静的ポリシーを選択し、その追加プロパティーの下の静的サーバー・グループを選択することになります。

自動ピア・リカバリー(デフォルト)は「One-of-N ポリシー」によって提供され、このポリシーに「静的サーバー・グループ」は存在しません。

自動と手動のどちらの構成を選択するかについては、以下のリンク先をご参照ください。

自動と手動のトランザクション・ピア・リカバリーのいずれかを選択する方法
http://www-01.ibm.com/support/knowledgecenter/SSAW57_8.5.5/com.ibm.websphere.nd.doc/ae/cjta_hacons_log.html?cp=SSAW57_8.5.5%2F1-2-7-2-7-0-0&lang=ja

また、以下のリンク先ではトランザクションのリカバリーについて詳細に説明されております。
自動および手動の各リカバリーの構成方法や手動でのリカバリーの指示も画像付きで記載されております

IBM WebSphere 開発者向け技術ジャーナル: WebSphere Application Server V6 でのトランザクションの高可用性とデプロイメントの考慮事項
http://www.ibm.com/developerworks/jp/websphere/techjournal/0504_beaven/0504_beaven.html

----- 抜粋 -----
手動で開始するピア・リカバリーでは、排他的なファイル・ロックを使用する必要はありません。ベースにしているファイル・システムのロックのセマンティクスを考慮する必要なく、構成とデプロイができます。「一般的な構成」で説明する手順に加えて、手動リカバリー用の構成手順の詳細を、「手動ピア・リカバリーの構成」セクションに記載しています。

自動ピア・リカバリーは、トランザクション・データの保全性を保証するため、排他的なファイル・ロックを確実に使用する必要があります。結果として、「ファイル・システムの考慮事項」で述べるように、リカバリー・ログをホスティングするファイル・システムの機能が重要になります。自動リカバリーの詳細な構成手順については、この記事の「自動ピア・リカバリーの構成」セクションを参照してください。
----- 抜粋 -----


以上

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Historical Number

9B7702157039F24E49257E9D0011BD3A

Product Synonym

WAS\WAS

Document Information

Modified date:
17 June 2018

UID

jpn1J1012708