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Abstract
ノードAにてVGSA(Volume Group Status Area)の更新があった際に、同じコンカレント/拡張コンカレント・ボリュームグループを共有するノードBでQuorum設定がオフの場合でもVGが強制varyoffされる可能性があります。
Content
- 対象のお客様 :
コンカレント・ボリュームグループ・拡張コンカレント・ボリュームグループを利用されているお客様
- 対象のソフトウエア :
AIX7.2 TL4
- 障害内容 :
ノードAにてVGSA(Volume Group Status Area)の更新があった際に、同じコンカレント/拡張コンカレント・ボリュームグループを共有するノードBでQuorum設定がオフの場合でもVGが強制varyoffされる
※VGSAは、ミラーリング情報を管理する領域でVGを構成する各ディスクに配置されています
※VGSAは、非LVMミラーリング構成の環境においてもVG構成の変更時に更新が行われる可能性があります
※タイミング依存の障害のため、VGSA更新時に必ず必ず発生する障害ではありません (国内では、LVMミラーリング構成において片側ディスクを想定した障害テスト時に発生しているケースが複数報告されています)
※両ノードで強制varyoffが発生する障害ではありません
- 発生条件 :
以下の3つの条件を満たす場合に問題が発生する可能性があります
1) コンカレント・ボリュームグループ、または拡張コンカレント・ボリュームグループを利用している
2) bos.rte.lvm のファイルセットレベルが 7.2.4.0 - 7.2.4.1 であり、該当APARに対するifixも適用されていない (※TL4未満やTL5では発生しません)
3) VGSAが更新される (ミラーリング構成においてstale ppが発生する場合やVGの構成変更時)
- 原因 :
APAR IJ26507 の不具合のため
IJ26507: CONCURRENT VG FORCED OFFLINE WHEN DISK MISSING
https://www.ibm.com/support/pages/apar/IJ26507
コンカレント・ボリュームグループ/拡張コンカレント・ボリュームグループにおいて、リモート・ノードへのVGSA更新の伝搬ロジックに不具合があるため、リモート・ノード側で異常を検知し、VGが強制varyoffされます
- 障害時の影響範囲 :
VGSAの更新が行われたノードAではなく、リモート・ノードとなるノードBにてQuorum設定に関わらず、VGが強制varyoffされる可能性がある
※ノードBにて強制varyoffされている状況において、ノードAからリソースグループのテークオーバーが行われようとした場合に、テークオーバーに失敗する可能性があります
※強制varyoffされた状態の回復のためには、該当ノードでPowerHA クラスター・サービスの停止・再起動 が必要です
- 解決策 :
Technology Level APAR番号 該当の修正を含む
bos.rte.lvmのファイルセット・レベル(修正を含むService Pack Level)FIX ダウンロード・サイト AIX 7.2 TL4 IJ26507 7.2.4.2
(7200-04-03-2038)公開されているifixはありません
ご契約のサポート窓口までお問合せくださいAIX 7.2 TL5 IJ26769 7.2.5.0
(Baseレベルにfixが含まれています)N/A - 回避策 :
なし
以上
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Document Information
Modified date:
04 November 2021
UID
ibm16417187