IBM Support

WebSphere Application Serverのwsadminコマンド使用時に発生する問題に必要な取得資料について

Question & Answer


Question

wsadmin

Answer

この文書は、WebSphere Application Serverのwsadminコマンド使用時に発生する問題について調査に必要な取得資料を説明しています。
IBMサポートに連絡する前にこの文章に記載されている情報を集めることにより、問題を正しく理解し、資料の解析時間を短縮することができます。
 


目次
■ 手動設定による資料収集手順
当文書は、下記technoteを参考に作成しています。

"MustGather: wsadmin problems in WebSphere Application Server"
https://www.ibm.com/support/pages/node/331477
 
■ 手動設定による資料収集手順
■ 手動設定による資料収集手順

【事前準備】
1.wsadmin起動時に下記のエラーメッセージがコンソールへ出力されていないか確認します。
-------
WASX7023E: Error creating "SOAP" connection to host "<name>";
-------

2,該当していた場合には、下記の点を資料収集前に確認します。
- wsadminで接続しているサーバーが起動していることを確認します。
- wsadmin起動時に指定しているホスト名とポート番号が正しいことを確認します。

3.明示的にホスト名とポート番号を指定していない場合には、app_server_root/properties/wsadmin.properties内の定義を確認します。

- wsadmin起動時に"-conntype NONE"を指定して、ローカルモード(サーバーへの非接続モード)で起動可能かを確認します。

指定方法については、下記のIBM Knowledge Centerを確認します。
例: WAS V8.5.5の場合:wsadmin scripting tool

【資料収集手順】
1. (可能な場合)どのコマンドで処理が失敗するのか特定します。

2. wsadminのトレースを有効にします。

2-1. 下記ディレクトリー配下にあるwsadmin.propertiesファイルをエディタ等で開きます。
profile_root /properties

2-2. 以下の行から#を外し、アンコメントします。
・修正前:
------
#com.ibm.ws.scripting.traceString=com.ibm.*=all=enabled
------
※v8.5.5以降は、"#com.ibm.ws.scripting.traceString=com.ibm.*=all"


・修正後:
------
com.ibm.ws.scripting.traceString=com.ibm.*=all=enabled
------
※v8.5.5以降は、"com.ibm.ws.scripting.traceString=com.ibm.*=all"

2-3. wsadminがサーバーに接続している場合には、接続先サーバー側でもトレースを有効にします。
以下のリンク内の手順に沿って、「ランタイム・モード」でトレース出力の設定を行います。    
『IBM WebSphere トレースを設定する手順』
https://www.ibm.com/support/pages/node/215539

指定する「トレース仕様」は、以下の通りです。
※トレース仕様は、改行せず一行で設定します。
----
*=info:com.ibm.ws.management.*=all
----

【事象再現・発生】
wsadminスクリプトまたはwsadminコマンドを実行し、問題を再現します。

※wsadminがハングしている場合には、上記に加えてjavacoreを取得します。
事象発生中、kill -3 <Process_ID> を接続先のサーバープロセスに対して2分おきに3回以上実行し、javacoreを最低3つ出力させます。

【事象発生後】
コレクター・ツールを実行します。
コレクター・ツールの実行により、WASのログおよび構成ファイルをまとめて取得することが可能です。
収集方法は以下のリンクを参照してください。
参照:『ログの収集(コレクターもしくは個別ファイル)』
https://www.ibm.com/support/pages/node/709277

【 送付資料】
- コレクター・ツールの実行結果(WASのログおよび構成ファイル)
- (取得した場合には)javacoreファイル

以上

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Document Information

Modified date:
10 March 2021

UID

swg21673382