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[DB2 LUW] db2pd -stack によるスタック・トレース生成手順 (Windows 版)

Question & Answer


Question

Windows環境での db2pd -stackによるスタック・トレースの取得方法を教えてください。

Answer

db2pd コマンドを -stack オプションを指定して実行することで、スタック・トレースの生成が可能です。

以下のような手順で実行してください。

手順:

  1. 事前準備をします。

    まず、対象の EDUID を確認します。以下のコマンドを実行してください。

    db2pd -edus

    出力例(部分)は以下です。

    db2sysc PID: 484
    db2acd PID: 580

    EDU ID TID EDU Name
    =========================================================
    0 0 db2pdbe 0
    7120 7120 db2agntdp (SAMPLE ) 0
    6908 6908 db2agntdp (SAMPLE ) 0
    6080 6080 db2evmgi (DB2DETAILDEADLOCK) 0
    3684 3684 db2fw1 (SAMPLE) 0
    3140 3140 db2fw0 (SAMPLE) 0
    2868 2868 db2lused (SAMPLE) 0


    また、db2pd -stack の実行結果は DIAGPATH 配下に出力されますので、必要に応じて既存のファイルを別の場所に移動します。
  2. システム管理者( Administorators ) 権限を持つユーザーでログオンします。
  3. db2pd -stack all コマンドを実行します。

    db2pd -stack all

    コマンド実行の結果、後述の命名規則に従ったスタック・トレース・ファイルに EDU から情報が出力されます。
    以下のようにして実行間隔や回数を指定することが出来ます。

    例: db2pd -stack all -repeat 60 5

    注: "-repeat" オプションの後には実行間隔(単位:秒)と実行回数を指定します。上記の例では 1 分置きに 5 回繰り返し実行されます。

出力ファイル

DIAGPATH 以下に、<PID>.<TID>..stack.bin という名前のファイルが生成されます。
    例: 4194320.000.stack.bin

Windows 版のスタック・トレースはバイナリー・ファイルとして出力されます。可読形式に変換するには db2xprt コマンドでフォーマットする必要があります。
    例: db2xprt  4194320.000.stack.bin  4194320.000.stack.fmt

問題調査のためにサポートをご利用であれば、*.bin および *.fmt ファイルを送付ください。

注意事項:
  1. パーティション環境での実行について

    ESEかつDPFの環境をご使用の場合、複数の物理ノードのある複数パーティション環境では、以下の例のように、

    例: db2_all "; db2pd -stack all -repeat 60 5"

    "db2_all"を用いた実行を行うことで、すべてのパーティションから情報を取得できます。
    しかし、同じマシン上の複数の論理パーティションだけから成る環境では、以下を実行した方が速く動作します。

    例: db2pd -alldbp -stack all -repeat 60 5

  2. 関連 APAR について

    db2pd コマンド実施で、条件によってクラッシュとなる障害が報告されています。
    詳しくは以下の APAR のリンク先を確認してください。Local Fix の欄に運用回避策が記載されています。

    IC94312 (V9.7)
     IC95703 (V10.1)
     IC95501 (V10.5)

    IC94312 は V9.7 フィックスパック 9 以降で、IC95703 はV10.1 フィックスパック 4 以降で、IC95501 はV10.5 フィックスパック 3 以降で修正されています。


関連情報

[DB2 LUW] db2diag.log や管理通知ログの出力先 (IM-10-0AC)

db2pd コマンドを使用したモニターおよびトラブルシューティング (v11.1)
db2pd コマンドを使用したモニターおよびトラブルシューティング (v10.5)
db2pd コマンドを使用したモニターおよびトラブルシューティング (v10.1)
db2pd コマンドを使用したモニターおよびトラブルシューティング (v.9.7)


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IBM サービス・ライン

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Document Information

Modified date:
16 June 2018

UID

swg21618584