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[Db2] リストア・ペンディングの回復方法

Question & Answer


Question

データベース、もしくは、表スペースがリストア・ペンディング状態になっているため、SQL0276N エラーなどが出力され、作業が継続できません。 どのようにリストア・ペンディング状態を回復すればよいでしょうか。 
SQL0276N リストア・ペンディング状態にあるため、データベース "SAMPLE" に接続することはできません。

Cause

下記のような操作を行った後にデータベース、もしくは表スペースはリストア・ペンディング状態になることがあります。
  1. COPY NO オプションを指定してロード操作を実行した環境において、ロード実行前のバックアップをリストアし、COPY NO のロード処理をロールフォワードした場合に、ロードの対象表が格納されている表スペースがリストア・ペンディング状態になります。
  2. 複数の表スペースバックアップイメージを使用して、データベースの再ビルドを実行する際に、一部の表スペースをリストアした場合に、残りの表スペースがリストア・ペンディング状態になります。
  3. CANCEL オプションをつけた ROLLFORWARD コマンドが実行された場合に、ロールフォワード対象のデータベース、もしくは、表スペースがリストア・ペンディング状態になります。
  4. HADR 環境において、プライマリー・データベースで COPY YES オプションを指定したロード操作が実行し、スタンバイ・データベース側から LOAD コマンドで指定したパスまたは装置経由でデータにアクセスできない場合、ロードの対象表が格納されている表スペースが、スタンバイ・データベース上でリストア・ペンディング状態になります。
  5. COPY YES オプションを指定してロード操作を実行した環境において、ロード実行前のバックアップをリストアし、COPY YES のロード処理をロールフォワードした場合に、指定したパスにコピー・イメージがない、もしくは、 パスにアクセスできない場合は、ロードの対象表が格納されている表スペースがリストア・ペンディング状態になります。

Answer

基本的には、どのケースにおいても、適切なバックアップ・イメージやログ・ファイルを使用してリカバリーすることにより、リストア・ペンディング状態を解消できます。

a. の解決方法
  • a-1)
    ロード実行後のバックアップ・イメージを取得されている場合には、そのイメージを使用してリカバリーしてください。  
    a-2)
    COPY NO のロードを実行する直前の状態までリカバリーし、COPY NO のロード処理以降の処理を再実行してください。
b. の解決方法
  • データベースの再ビルドに必要な残りの表スペースを順次リストアしてください。
c. の解決方法
  • キャンセルしたリカバリー処理を、リストアから順に再実行してください。
d. の解決方法
  • HADR のプライマリー・データベースで取得したバックアップ・イメージを、スタンバイ・データベースにリストアし、再同期をとってください。
    詳細は以下の Technote を参照してください。
    [Db2] HADR スタンバイの復旧方法
e. の解決方法
RESTORE コマンドと ROLLFORWARD コマンドを使用したリカバリー実行例は以下の通りです。
db2 restore db sample from /work taken at 20110815131050
db2 rollforward db sample to end of logs and stop
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
25 August 2023

UID

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