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[Db2] バックアップ・ペンディングの回復方法

Question & Answer


Question

データベース、もしくは、表スペースがバックアップ・ペンディング状態になっているため、作業が継続できません。 どのようにバックアップ・ペンディング状態を回復すればよいでしょうか。

Cause

下記のような操作を行った後にデータベース、または表スペースがバックアップ・ペンディング状態になることがあります。
  1. 循環ロギングからアーカイブ・ロギングへの変更を実施した後、データベースがバックアップ・ペンディング状態になります。アーカイブ・ロギングとは LOGARCHMETH1、LOGARCHMETH2 のいずれかが OFF 以外の値に設定された、もしくは、LOGRETAIN および USEREXIT パラメーターのいずれかあるいは両方が YES に設定された状態です。
  2. リカバリー可能データベース(アーカイブ・ロギングを使用したデータベース)に対して COPY NO (デフォルト) を指定したロード操作を実行し最初のコミットを実行した後、LOAD の対象表が格納されている表スペースがバックアップ・ペンディング状態になります。
  3. 表スペースのポイント・イン・タイム指定ロールフォワード操作が完了した後、ロールフォワード対象の表スペースがバックアップ・ペンディング状態になります。

Answer

バックアップ・ペンディング状態から回復するためには、対象のオブジェクト (データベース、もしくは、表スペース) のバックアップを取得する必要があります。
原因で述べたそれぞれのケースに合わせて解決方法を記述します。

a. の解決方法
  • データベース全体のオフライン・バックアップを取得してください。
    実行例
    db2 backup db <データベース名> to <任意のパス>
b. c. の解決方法
  • 以下のいずれかのバックアップを取得してください。
    • データベース全体 (オフライン・オンライン)
    • バックアップ・ペンディング状態の表スペース (オフライン・オンライン)
    • バックアップ・ペンディング状態の表スペースを含む表スペースのセット (オフライン・オンライン)
  
  • 実行例
    • データベース全体 (オフライン)
      db2 backup db <データベース名> to <任意のパス>
    • データベース全体 (オンライン)
      db2 backup db <データベース名> online to <任意のパス>
    • バックアップ・ペンディング状態の表スペース (オフライン)
      db2 "backup db <データベース名> tablespace (<表スペース名>) to <任意のパス>"
    • バックアップ・ペンディング状態の表スペース (オンライン)
      db2 "backup db <データベース名> tablespace (<表スペース名>) online to <任意のパス>"
    • バックアップ・ペンディング状態の表スペースを含む表スペースのセット (オフライン)
      db2 "backup db <データベース名> tablespace (<表スペース名>, <表スペース名2>) to <任意のパス>"
    • バックアップ・ペンディング状態の表スペースを含む表スペースのセット (オンライン)
      db2 "backup db <データベース名> tablespace (<表スペース名>, <表スペース名2>) online to <任意のパス>"

運用上の考慮点
  • backup db によるバックアップの運用を行っておらず、フラッシュ・コピーなどでバックアップを採取している場合、バックアップ・ペンディングの解消は db2dart コマンドで行えます。
    db2dart <db_name> /WHAT DBBP OFF
    ただし、この方法はペンディング解消後にフラッシュ・コピーなどで正しいバックアップが採取されることをユーザーが保証する必要があります。
お問合せ先
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Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
04 April 2024

UID

swg21575034