IBM Support

管理対象サーバーとBigFixクライアントを追加するときに必要となる作業

Question & Answer


Question

ソフトウェアをサブキャパシティ・ライセンスで新しく購入し、利用開始しました。 ILMT9.xサーバーで、新しく管理対象サーバーを追加して管理する必要があります。 手順書はありますか。また、どのように設定したらよいですか。

Answer

新しく管理対象サーバーを追加する際は、次の作業を実施する必要があります。
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1. BigFixクライアントの導入
2. コンピュータ・グループへの登録
3. スキャナーの導入
4. ソフトウェア・スキャンの実施
5. スキャン結果のアップロード
6. キャパシティ・スキャンの実施
7. バンドル設定
8. レポート・データの確認
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管理対象サーバーにBigFixクライアントとスキャナーをインストールした後、ソフトウェア・スキャンとキャパシティ・スキャンのアクションが定期的に行われるよう設定します。
また、管理対象となるソフトウェアが、ILMTサーバーのレポートに正しく表示されるよう、バンドル設定を必ず行ってください。

【詳細手順】

1. BigFixクライアントの導入
下記のマニュアルをご参照いただき、管理対象サーバーのプラットフォームに応じてBigFixクライアントをインストールください。

Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 IBM BigFix クライアントのインストール
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/planinconf/c_installing_clients.html?pos=2
Knowledge Center IBM BigFix バージョン 9.5 クライアントの手動インストール
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSQL82_9.5.0/com.ibm.bigfix.doc/Platform/Installation/c_installing_the_client_manually_linux.html

2. コンピュータ・グループへの登録 (オプション)
BigFixコンソールにて、管理対象サーバーをコンピュータ・グループに登録することにより、グループ単位で管理可能となります。
既存のコンピュータ・グループに追加するか、コンピュータ・グループを新規に登録します。新規グループの追加方法は下記のマニュアルをご参照ください。
Knowledge Center IBM BigFix バージョン 9.5 コンピューター・グループ
 https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSQL82_9.5.0/com.ibm.bigfix.doc/Platform/Console/c_computer_groups.html

3. スキャナーの導入
下記のマニュアルをご参照いただき、BigFixコンソールより、管理対象サーバーへ「スキャナーのインストールまたはアップグレード」アクションを実行ください。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 スキャナーのインストール
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/planinconf/t_deploying_cit_scanner.html

4. ソフトウェア・スキャンの実施

1) 除外ディレクトリの設定 (オプション)
ソフトウェア・スキャンの処理は管理対象サーバーに負荷をかけることがありますので、明らかにソフトウェアに関連しないディレクトリをスキャン対象から除外し、負荷を低減します。
設定方法は下記のマニュアルをご参照ください。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 除外ディレクトリーの取得
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/planinconf/c_excludedirs_main.html

2) ソフトウェア・スキャンの開始 ※必須
ソフトウェア・スキャンを定期的に実行する必要があります。

 上記手順2.で、管理対象サーバーを、新規のコンピュータ・グループに登録した場合は、次のマニュアルをご参照のうえ、「ソフトウェア・スキャンの開始」アクションを設定ください。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 ソフトウェア・スキャンの開始
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/planinconf/t_scheduling_soft_scans.html
 ・「対象」タブで「プロパティーに応じて動的に対象を指定」を選択し、コンピュータ・グループを指定します。
 ・「実行」タブでスキャン・スケジュールを設定します。

上記手順2.で、管理対象サーバーを、既存のコンピュータ・グループに登録した場合、既にコンピュータ・グループ単位でソフトウェア・スキャンを定期実行いただく設定をされていれば、問題ありません。

5. スキャン結果のアップロード ※必須
ソフトウェア・スキャンの結果をBigFixサーバへアップロードするアクションを設定する必要があります。
設定方法は下記のマニュアルをご参照ください。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 ソフトウェア・スキャン結果のアップロード
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/planinconf/t_configuring_data_uploads.html

6. キャパシティ・スキャンの実施 ※必須
ハードウェア情報を収集するために、キャパシティ・スキャンを定期的に実行する必要があります。
設定方法は下記のマニュアルをご参照ください。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 キャパシティー・スキャンの開始
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/planinconf/t_initiating_capacity_scan.html

7. バンドル設定 ※必須
※ソフトウェア・スキャンが実行され、ILMTサーバーにデータがインポートされたのち、必ずご確認ください。

ILMT は、ソフトウェア・スキャンによって新しいソフトウェア・コンポーネントを検知すると、そのソフトウェア・コンポーネントをデフォルトのソフトウェア製品に自動的に割り当てます。
しかし自動的な処理のため、ILMTサーバの「ソフトウェア分類」画面で初期表示されるソフトウェアは、実際のご契約内容に沿っている場合もあれば、そうでない場合もあります。

そこで「すべてのIBMメトリック」レポート、または「ソフトウェア分類」画面から、管理対象サーバーのソフトウェア・コンポーネントとソフトウェア製品の割り当て状況をご確認ください。
実際のご契約内容と異なる場合は以下の再割り当て処理を実行ください。

※ILMT9.2.7以上の場合
 下記のマニュアルをご参照のうえ、実際のご契約内容に沿うよう、ソフトウェア・コンポーネントをソフトウェア製品に割り当てください。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 コンポーネントの製品への割り当て
 https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/softinv/t_sc_assigning_components.html
 実際のご契約内容と一致した場合は、以下の確認処理を実行します。
 Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 ソフトウェア・コンポーネントの割り当ての確定
 https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/softinv/t_sc_confirming_unconfirming.html

※ILMT9.2.6以下の場合
 実際のご契約内容と異なる場合は以下の再割り当て処理を実行しします。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 ソフトウェア・インスタンスの再割り当て
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/softinv/t_assigning_instances.html
 実際のご契約内容と一致した場合は、以下の確認処理を実行します。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 ソフトウェア・インスタンスの割り当ての確認
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/softinv/t_confirming_instances.html

8. レポート・データの確認
ILMTサーバーの「すべての IBM メトリック」レポート画面から、追加した管理対象サーバーのソフトウェアのPVU値が正しく計算されているかご確認のうえ、監査スナップショットを取得ください。
Knowledge Center IBM License Metric Tool 9.2 ライセンス・メトリック使用状況のスナップショットの作成
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SS8JFY_9.2.0/com.ibm.lmt.doc/Inventory/softinv/t_generating_audit_snapshots.html


【注意点】

※1. BigFixクライアントのバージョンについて

BigFixクライアントのバージョンは、導入済みのBigFixサーバーと同じバージョンか、BigFixサーバーよりも低いバージョンである必要があります。

次のURLより、各バージョンのインストーラーをダウンロードすることが可能です。
BigFix Enterprise Suite Download Center
Platform Release Information
http://support.bigfix.com/bes/release/

※2. ILMT9.xサーバーにて「データのインポート」を実行ください

BigFixクライアントのソフトウェア・スキャン、キャパシティ・スキャンを実行いただいた後、ILMT9.xサーバーへ、初回のスキャン結果を反映するために、「データのインポート」を手動で実行ください。
 手順:ILMT9.xサーバー Webインターフェース > 管理 > データのインポート 画面にて、「今すぐインポート」ボタンをクリック

※3. ILMT9.xサーバーに情報が全て反映されるまで、1~2日程かかることがあります

各スキャンのアクションを実行した後、ILMT9.xサーバーに「データのインポート」が行われ、レポートに結果が反映されるまで、1日程お待ちください。
特に、新しく「VMマネージャー」を追加構成して管理対象コンピューターを追加登録した場合は、2日程お待ちください。

※4. レポートに、ご契約いただいた製品とは異なる製品が表示されている場合や、ご契約いただいている製品が表示されない場合

BigFixクライアントとスキャナーを正しく導入・設定いただいたにも関わらず、想定と異なるレポートが表示されている場合は、自動バンドルされたままの状態です。
新しいソフトウェアを追加管理する際は、必ず、コンポーネントの関連付けを行ってください。
上記【詳細手順】7.のマニュアルをご参考としていただき、コンポーネントの製品への割り当て作業、およびソフトウェア・コンポーネントの割り当ての確定作業を行ってください。

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Document Information

Modified date:
26 April 2021

UID

swg22009962