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[Db2] Fenced ルーチンを実行していなくても、大量の db2fmp が生成されることがある

Question & Answer


Question

アプリケーションで fenced ルーチンを実行していない、またはほとんど使用していないにもかかわらず、多くの db2fmp プロセスが起動することがあります。 これはなぜでしょうか？ また、防ぐ方法はありますか？

Cause

IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ (JCC) ドライバーがサーバーからエラーを受け取った場合、デフォルトでは以下のようなメッセージをアプリケーションに返します。
注: 以下の例では、意図的に存在しない表を照会して SQL0204N を発生させています。 
DB2 SQL error: SQLCODE: -204, SQLSTATE: 42704, SQLERRMC: SYSIBM.SYSDUMMY
JCC ドライバーのデータ・ソースまたは接続プロパティの retrieveMessagesFromServerOnGetMessage に true を設定すると、同じエラーで以下のようなメッセージが返ります。 
SQL0204N "SYSIBM.SYSDUMMY" は未定義の名前です。
retrieveMessagesFromServerOnGetMessage=true を設定した場合、アプリケーションによる SQLException.getMessage または SQLWarning.getMessage 呼び出しで、JCC はサーバーの SYSIBM.SQLCAMESSAGECCSID プロシージャーを呼び出します。Db2 はこのストアード・プロシージャーを fenced ルーチンとして実装しているため、getMessage() の度に fenced プロセス (db2fmp) が呼び出されます。
また、SYSIBM.SQLCAMESSAGECCSID は THREADSAFE でないため、多くの接続から SQLException.getMessage や SQLWarning.getMessage が呼び出されると、多くの db2fmp プロセスが起動します。

Answer

SYSIBM.SQLCAMESSAGECCSID の呼び出しは追加のトランザクションを開始し、サーバーのメモリーおよび CPU リソースを消費します。
文章による SQL メッセージの取得が必須ではない場合、retrieveMessagesFromServerOnGetMessage を false (デフォルト) に戻すことを検討してください。

WebSphere Application Server で retrieveMessagesFromServerOnGetMessage を false にする例
  1. WAS 管理者で管理コンソールを起動します。
  2. 管理コンソールのパス「リソース」->「JDBC」->「データ・ソース」を展開します。
  3. 使用しているデータ・ソースを選択し、カスタム・プロパティを選択します。
  4. retrieveMessagesFromServerOnGetMessage プロパティの値を false に設定します。

運用上の考慮点
WebSphere Application Server は XA でないデータ・ソースに対して、デフォルトで retrieveMessagesFromServerOnGetMessage=true を設定するのでご注意ください。
retrieveMessagesFromServerOnGetMessage=false にもかかわらず多くの db2fmp が起動し、fenced ルーチンを実行している心当たりがない場合、呼び出された fenced ルーチン名を以下のように判別できます。
  1. インスタンス所有者でサーバーにログインします。
  2. db2pd コマンドで Fenced ルーチンの実行履歴を表示します。 
    $ db2pd -fmpe
    例 
    $ db2pd -fmpe

FMP Process:
FmpPid     Bit   Flags      ActiveThrd PooledThrd ForcedThrd Active
 62900      64    0x00000000 0          0          0          Yes

   Active Threads:
     EduPid : 17560     ThreadId : 0
        Routine ID     Timestamp
        65696          2016-09-06-09.00.44.019000
  3. 表示されたルーチン ID (Routine ID) から、ルーチン名を判別します。
    例 
    $ db2 connect to sample
$ db2 "select char(routineschema,10), char(routinename,30) from SYSCAT.ROUTINES where routineid = 65696"

1          2
---------- ----------------------------
SYSFUN     GET_DBM_CONFIG

  1 レコードが選択されました。
参考： DB2 V9.7 GA までは db2pd の-fmpe オプションが使えませんが、以下のようにトレースで実行履歴をキャプチャーできます。
  1. インスタンス所有者でサーバーにログインします。
  2. マスクを指定した DB2 トレースを有効にします。
    (fenced プロセスの呼び出しを行う単一の関数のみトレースするため、非常に低い負荷で実行されます。) 
    $ db2trc on -m sqlerFmpProcessStartReq -f db2trc.dmp
  3. ある程度 db2fmp プロセスが増えた後、トレースを停止してフォーマットします。 
    $ db2trc off
$ db2trc fmt db2trc.dmp db2trc.fmt
  4. フォーマットされたファイルを開き、ルーチン名を確認します。 probe 440 にルーチンの実装名が記録されるので、以下のようにルーチンの実行回数を集計できます。 
    $ awk '/3.3.36.46.0.440/{c=6} c && c-- < 2 {print $NF}' db2trc.fmt | sort | uniq -c | sort -rn
 1237 sqlGetServerMsgC
    2 get_dbm_config.
    1 dbm_get_cfg.
    参考: ルーチンの実装名からルーチン名を確認するには、対象データベースに接続して以下のような SQL を実行します。
    以下の例では sample データベースに接続して、実装名に sqlGetServerMsgC を含むルーチンを照会しています。 
    $ db2 connect to sample
$ db2 "select char(routineschema,10), char(routinename,30) from SYSCAT.ROUTINES where implementation like '%sqlGetServerMsgC%'"

1          2
---------  -----------------
SYSIBM     SQLCAMESSAGECCSID

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Document Information

Modified date:
26 October 2023

UID

swg21605299

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