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NIMサーバーを使用したVIOS V3.1へのマイグレーション実施時に、意図しないディスクにVIOSがインストールされる可能性があります

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Abstract

viosupgradeコマンドのbosinstオプションを利用してVIOS V3.1へのマイグレーションを実施時に、意図しないディスクにVIOSがインストールされる可能性があります。

Content

1.対象のお客様:
viosupgradeコマンドのbosinstオプションを利用してVIOS V3.1へのマイグレーションをご検討されているお客様

2.対象のソフトウエア:
AIX V7.2

3.障害内容:
NIMサーバーを利用して、VIOS V3.1へのマイグレーションを実施時に、意図しないディスクにVIOSがインストールされる可能性があります

4.発生条件:
以下のすべての条件を満たす場合に問題が発生する可能性があります。
1) NIMサーバー上のファイルセットbos.sysmgt.nim.master のレベルが 7.2.3.0 以降である (AIX V7.2 TL03 以降)
2) NIMサーバーでviosupgradeコマンドのbosinstオプションを利用してVIOS V3.1へマイグレーションを実行する

5.原因:
IJ15716の不具合のため。
IJ15716: VIOSUPGRADE -T BOSINST FROM NIM MAY USE THE WRONG HDISK APPLIES TO AIX 7200-04
https://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg1IJ15716
AIX 7.2 TL3で新たに追加されたviosupgradeコマンドにおいて、bosinst_dataファイルを作成するコードに不具合があり、bosinstオプションを指定すると正しくないbosinst_dataファイルが作成されるため

6.障害時の影響範囲 :
意図しないディスクにVIOS3.1がインストールされるため、ディスク上に元々入っていたデータが失われる可能性があります

7.解決策:
AIX7.2 TL4 の適用
(2020年1月28日時点で AIX7.2 TL3 での fix は出荷されていません)

8.回避策 :
VIOS V3.1へのマイグレーションをご検討される際は、viosupgradeコマンドのbosinstオプションを利用しない方法をご検討下さい
- 手動でのVIOS3.1へのマイグレーション
- viosupgradeコマンドをVIOSにて利用
- viosupgradeコマンドのaltdiskオプションを利用

9.参考資料
viosupgradeコマンドについて参考になるかと思いますので、必要に合わせてご参照ください
PowerVM3.1アップデート& VIOS 3.1.0 移行ガイド (Box)
https://ibm.box.com/s/tucvr8pbpywufpf77wz504us1si1c0bb

以上

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Document Information

Modified date:
30 January 2020

UID

ibm11285576