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Workload Partition(WPAR) - FAQ 応用編

Question & Answer


Question

Workload Partition(WPAR)に関してよくお問い合わせいただくご質問とその回答です。こちらのページは応用編です。

Answer


目次

Q1. VWPARと通常のWPARの違いは?

Q2. VWPARは有料のフィーチャーですか?

Q3. VWPARの前提条件・制限事項は?

Q4. LPARからVWPARへの移行手順を教えてください。

Q5. VWPARを通常のAIX 7.1のWPARにバージョン・アップできますか?

Q6. 現行のPOWERプロセッサー上での稼働がサポートされていないミドルウェアを、VWPAR上で使用できますか?

Q7. VWPAR上では、SMTに違いは有りますか?

Q8. VWPAR上を使用するにあたって、メンテナンス契約について注意することは有りますか?

Q9. WPARを動作した状態のまま他のLPARへ移動できますか?

Q10. WPARのチェックポイント・リスタートを行うにあたり必要なものは?


Versioned WPAR

Q1. VWPARと通常のWPARの違いは?

A1. 通常のWPARでは、WPAR上のOSはグローバル環境と同じレベルになります(例:AIX 7.1のグローバル環境上では、AIX 7.1のWPAR)。VWPAR(Versioned WPAR)を使用すると、AIX 7.1のグローバル環境上にAIX 5.2(TL10SP8以降)または5.3(TL12SP4以降)のWPARを稼働させることができます。

通常のWPARの場合、/usrと/optディレクトリをグローバル環境と共有できますが、VWPARの場合共有することができず、VWPAR毎に独自のディレクトリが必要となります。

⇒ 参照: バージョン管理されたワークロード・パーティション

Q2. VWPARは有料のフィーチャーですか?

A2. はい、以下の有料フィーチャーが必要になります。

  • AIX 5.2 Workload Partitions for AIX 7 (FC#: 5765-H38) 生産開始 2010年9月10日

  • AIX 5.3 Workload Partitions for AIX 7 (FC#: 5765-WP7) 生産開始 2011年10月14日

Q3. VWPARの前提条件・制限事項は?

A3. VWPARチェックリストを参考にしてください。

Versioned WPAR 移行チェック フローチャート/チェック・リスト (Box)

Q4. LPARからVWPARへの移行手順を教えてください。

A4. 以下の情報を参照してください。

⇒ 参照: バージョン管理されたWPARの作成

Q5. VWPARを通常のAIX 7.1のWPARにバージョン・アップできますか?

A5. はい、可能です。詳細は以下の情報を参照してください。

⇒ 参照: migwparコマンド

Q6. 現行のPOWERプロセッサー上での稼働がサポートされていないミドルウェアを、VWPAR上で使用できますか?

A6. ミドルウェアのサポート窓口へご相談ください。

Q7. VWPAR上では、SMTに違いは有りますか?

A7. VWPAR上のハードウエアスレッド(SMT)数は、グローバル環境のsmtctlコマンドで設定したスレッド数になります。例えば、POWER7/7+ のマシン上で稼働するAIX 7.1のグローバル環境ではデフォルトでSMT4が有効になっているため、VWPARもSMT4で稼働します。グローバル環境でsmtctlコマンドを使 用することで、SMT数を変更することができます。

Q8. VWPAR上を使用するにあたって、メンテナンス契約について注意することは有りますか?

A8. VWPARへの移行後のアプリケーションのサポートやライセンスについては、各サポート窓口へご相談ください。


Live Application Mobility(LAM)

Q9. WPARを動作した状態のまま他のLPARへ移動できますか?

A9. はい、Live Application Mobilityを使用すれば、ワークロードの稼働中に他のLPARへWPARを移動することができます。LAMの使用には、WPAR Manager(有料フィーチャー)が必要です。また、LPARを別の筐体に移動させるLPM(Live Partition Mobility)とは異なる機能です。

なお、LPMが使用できる環境の場合には、グローバルAIX環境と一緒にWPARをLPMで移動可能です。WPARのみを移動したい、という要件がない場合にはLAMを使用する必要性はありません。

はじめてのWPAR - Workload Partition(WPAR) (Box) ※12ページを参照

⇒ 参照: Redbooks: Exploiting IBM AIX Workload Partitions(US)

Q10. WPARのチェックポイント・リスタートを行うにあたり必要なものは?

A10. チェックポイント・リスタートは、WPARを一時的にサスペンドさせたり、リスタートさせるための機能です。Live Application Mobility機能を利用するため、有償フィーチャーであるWPAR Manager Agent及びSystem Directorが必要となります。また、NFSやSAN上に複数のWPARからアクセスできる共有のファイルシステムが必要となります。

はじめてのWPAR - Workload Partition(WPAR) (Box) ※12ページを参照

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Document Information

Modified date:
27 December 2019

UID

ibm11164826