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ILMTの管理対象クライアントをシステム・バックアップ・イメージからリストアできるか

Question & Answer


Question

ILMT9.2サーバーの管理対象クライアントをバックアップ・リストアする予定です。システム・バックアップ・イメージを利用してリストアできますか。

Answer

ILMT9.2/BigFixサーバーの管理対象のBigFixクライアントは、バックアップやリストアをすることはできません。

管理対象クライアントをシステム・バックアップ・イメージからリストアすると、BigFixクライアントは常に新しいコンピューターとしてBigFixサーバーに認識され、それまでの履歴情報は引き継がれません。
新しく認識されたコンピューターに対して、各種スキャン等の設定をし、ILMTのレポートに適正に出力する必要があります。

この動作は、システム・バックアップ・イメージの利用のほか、VMware社の仮想マシンのクローン作成や、Arcserve社製品を利用したバックアップ・リストアでも同様です。

管理対象クライアントをそのような方法でリストアした場合は、次の手順で、新しく認識されたBigFixクライアントをILMT/BigFixサーバーに設定ください。


<BigFixクライアントのリストア後の手順>

【概要】
1. 新しく認識されたBigFixクライアントの確認と、古いコンピューターの削除
2. コンピュータ・グループへの登録 (オプション)
3. スキャナーのインストールまたはアップグレード (オプション)
4. ソフトウェア・スキャンの開始
5. スキャン結果のアップロード
6. キャパシティ・スキャンの実行および結果のアップロード
7. バンドル設定
8. レポート・データの確認


【詳細手順】

1. 新しく認識されたBigFixクライアントの確認と、古いコンピューターの削除

BigFixクライアントをシステム・バックアップ・イメージからリストアすると、BigFixコンソール上、コンピューターが重複して表示されるようになります。リストア前の古いコンピューターがグレーアウトし、新しく認識されたコンピューターが黒く表示されます。
古いコンピューターは次の手順で削除します。

1) BigFixコンソールにログインし、左ペインの「コンピューター」を選択
2) 右上ペインのコンピュータ一覧で、リストアしたコンピューターが重複して2行表示され、1行はグレーアウトし、1行は黒く表示されていることを確認します
3) グレーアウトして重複して表示される古いコンピューターを選択し右クリックします
4) 「データベースから削除」をクリックし削除します

2. コンピュータ・グループへの登録 (オプション)

BigFixコンソールにて、管理対象クライアントをコンピュータ・グループに登録することにより、グループ単位で管理可能となります。既存のコンピュータ・グループで管理していた場合は、コンピューター・グループに新しいコンピューターを追加します。
  参考:Knowledge Center  IBM BigFix バージョン 9.5  コンピューター・グループ

3. スキャナーのインストールおよびアップグレード (オプション)

BigFixクライアントをリストアした後、既存のスキャナーモジュールをそのまま利用できます。必要に応じて、「スキャナーのインストールまたはアップグレード」アクションを実行しアップグレードしてください。
  参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  スキャナーのインストール

4. ソフトウェア・スキャンの開始

1) 除外ディレクトリの設定 (オプション)
   リストア前に、除外ディレクトリの設定を行っていた場合は、再設定してください。
   参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  除外ディレクトリーの取得

2) ソフトウェア・スキャンの開始 ※必須
   上記手順2.で、管理対象クライアントを既存のコンピュータ・グループに登録した場合は、既にコンピュータ・グループ単位でソフトウェア・スキャンを定期実行されていれば特に設定不要です。

   管理対象クライアントを、新規のコンピュータ・グループに登録した場合や、単一にスキャン設定する場合は、「ソフトウェア・スキャンの開始」アクションを設定します。
   参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  ソフトウェア・スキャンの開始
 ・「対象」タブ・・・コンピュータを指定します。新規のコンピュータ・グループは「プロパティーに応じて動的に対象を指定」オプションを選択し、コンピュータ・グループを指定します。
 ・「実行」タブでスキャンのスケジュールを設定します。

5. スキャン結果のアップロード ※必須

ソフトウェア・スキャンの結果をBigFixサーバへアップロードする「ソフトウェア・スキャン結果のアップロード」アクションを設定します。
  参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  ソフトウェア・スキャン結果のアップロード

6. キャパシティ・スキャンの実行および結果のアップロード ※必須

ハードウェア情報を収集するために、キャパシティ・スキャンを定期的に実行する「キャパシティー・スキャンの実行および結果のアップロード」アクションを設定します。
  参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  キャパシティー・スキャンの開始

7. バンドル設定 ※必須

ソフトウェア・スキャンが実行され、ILMTサーバーにデータがインポートされたのち、必ず下記の割り当てを確認します。

ILMT は、ソフトウェア・スキャンによって新しいソフトウェア・コンポーネントを検知すると、そのソフトウェア・コンポーネントをデフォルトのソフトウェア製品に自動的に割り当てます。
しかし自動的な処理のため、ILMTサーバの「ソフトウェア分類」画面で初期表示されるソフトウェアは、実際のご契約内容に沿っている場合もあれば、そうでない場合もあります。

そこで「すべてのIBMメトリック」レポート、または「ソフトウェア分類」画面から、管理対象サーバーのソフトウェア・コンポーネントとソフトウェア製品の割り当て状況をご確認ください。
実際のご契約内容と異なる場合は以下の再割り当て処理を実行ください。

※ILMT9.2.7以上の場合
 下記のマニュアルをご参照のうえ、実際のご契約内容に沿うよう、ソフトウェア・コンポーネントをソフトウェア製品に割り当てください。
 参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  コンポーネントの製品への割り当て
 実際のご契約内容と一致した場合は、以下の確認処理を実行します。
 参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  ソフトウェア・コンポーネントの割り当ての確定

※ILMT9.2.6以下の場合
 実際のご契約内容と異なる場合は以下の再割り当て処理を実行します。
 参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  ソフトウェア・インスタンスの再割り当て
 実際のご契約内容と一致した場合は、以下の確認処理を実行します。
 参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  ソフトウェア・インスタンスの割り当ての確認

8. レポート・データの確認

ILMTサーバーの「すべての IBM メトリック」レポート画面から、管理対象クライアントのソフトウェアのPVU値が正しく計算されているかご確認のうえ、監査スナップショットを取得ください。
 参考:Knowledge Center  IBM License Metric Tool 9.2  ライセンス・メトリック使用状況のスナップショットの作成

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Document Information

Modified date:
26 April 2021

UID

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