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Db2 V11.5.4 公開 および Db2 V11.1 サポート終了 のお知らせ

Preventive Service Planning


Abstract

Db2 V11.5.4 (Db2 11.5 モディフィケーションパック 4) が公開されました。

Content

IBM Db2 Base Edition V11.5.4 は、中小規模のプロジェクト向けに特化したもので、開発者およびビジネス・パートナーのコミュニティー用に Db2 の拡張ハイブリッド・データ管理機能を提供します

今回の Db2 V11.5.4 には、新機能および障害の修正(過去に、Db2 Warehouse, IIAS等でリリースされた Db2 V11.5.1-V11.5.3 の新機能および障害の修正を含む)が含まれています。
障害の未然防止、新機能の活用のため、適用をご検討ください。
なお、Db2 pureScale 環境や一部の OS への適用は出来ませんのでご注意ください。

また、Db2 for Linux, UNIX and Windows (以下Db2 for LUW) V11.1 および関連製品のサポートについて、2022年4月30日での終了が発表されました。
該当製品を使用されている環境では、後継バージョンへの早めの移行をお勧めします。

【注意情報1】
 
Db2 10.1より前(Db2 9.7またはそれ以前)のバージョンで元々作成されたDBを Db2 v11.5.4 へのアップグレード後に、SQL が SQL0901N エラーを返したり、Db2 インスタンスがクラッシュする場合があります。
詳細は、【注意情報1:Db2 v11.5.4 へのアップグレード後、SQL0901N エラーが返ったり、インスタンスがクラッシュする可能性がある】をご覧ください。

【注意情報2】

Db2 V11.5 の Windows 用フィックス・パックで既存の Db2 コピーの更新を試みると「変換するときにエラーが発生しました。指定された変換のパスが有効であることを確認してください。」とポップアップが表示され、失敗します。
詳細は、【注意情報2:Db2 V11.5 の Windows 用フィックス・パックの適用が「変換するときにエラーが発生しました」で始まるエラーで失敗する】をご覧ください。

【詳細】

Db2 V11.5.4 公開

Db2 V11.5.4 (Db2 11.5 モディフィケーションパック 4)  が公開されました。
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/9/760/JAJPJP20-0209/index.html&request_locale=ja

今回のDb2 V11.5.4 には、サポートOSの変更、新たなエディション追加、コンテナーサポート、
また、その他、複数の新機能および障害の修正(過去にDb2 Warehouse, IIAS等でリリースされた Db2 V11.5.1-V11.5.3 の新機能および障害の修正を含む※)が含まれています。
障害の未然防止、新機能の活用のため、適用をご検討ください。
なお、Db2 pureScale 環境や一部の OS への適用は出来ませんのでご注意ください。
 
  ※Db2 V11.5.1-V11.5.3 は、Db2 Warehouse, IIAS等でのみ公開されていました。
    Db2 V11.5.3 の新機能

Db2 V11.5.4のダウンロードについては、以下のページをご参照ください。
  Db2 Version 11.5 Mod 4 Fix Pack 0 for Linux, UNIX, and Windows
 
【注意情報1:Db2 v11.5.4 へのアップグレード後、SQL0901N エラーが返ったり、インスタンスがクラッシュする可能性がある】

Db2 10.1より前(Db2 9.7またはそれ以前)のバージョンで元々作成されたDBをDb2 v11.5.4 へのアップグレード後に、SQL が SQL0901N エラーを返したり、Db2 インスタンスがクラッシュする場合があります。
この現象は、Db2 9.7またはそれ以前のバージョンで最初に作成されたデータベースを、Db2 10.1/10.5/11.1への移行を経て、Db2 11.5.4へ移行した場合にのみ起こる可能性があります。
回避策として、Db2 11.5.4にアップグレード後、db2catツールをダウンロードして実行するようガイドされています。

詳しくは下記のTechnoteをご参照ください。
  [Db2] Db2 v11.5.4 へのアップグレード後、SQL0901N エラーが返ったり、インスタンスがクラッシュする可能性がある

 ※対象DBが過去にどのバージョンで作成またアップグレードされたかは、下記Technote にあるようにSYSIBM.SYSVERSIONSで確認可能です。
  [Db2] db2updv* の実行履歴を確認する方法

【注意情報2:Db2 V11.5 の Windows 用フィックス・パックの適用が「変換するときにエラーが発生しました」で始まるエラーで失敗する】
 
Db2 V11.5 の Windows 用フィックス・パックで既存の Db2 コピーの更新を試みると「変換するときにエラーが発生しました。指定された変換のパスが有効であることを確認してください。」とポップアップが表示され、失敗します。
この問題は、フィックス・パックで新規インストールする場合、あるいは Windows の言語環境が英語の場合は発生しません。
回避策として、フィックス・パック内の db2\Windows\SERVER\1041.mst で、C:\Windows\Installer フォルダー内の MST ファイルを置き換え、setup.exeコマンドを再実行するようガイドされています。
[Db2 11.5.4 サポートOS]
Db2 11.5.4 では、Db2 11.5 発表時点とサポートOSのバージョンが変更になっているものがあるため、
Db2 11.5.4 を適用するにあたり、OSのバージョンアップが必要となるケースがあります。
 
Db2 11.5 Server 非pureScaleにおけるサポートOSとそのバージョン一覧
 
OS プラットフォーム Db2 11.5 GA Db2 11.5.4(minimum level)
AIX POWER System Big Endian
P7,P8,P9
AIX 7.1 TL5SP3
AIX 7.2 TL3SP2
AIX 7.2 Tl3SP3
RHEL X86-64
IBM z
POWER System Little Endian
RHEL 7.5 RHEL 7.6
RHEL 8.1 w/p9 native
SLES X86-64
IBM z
POWER System Little Endian
SLES 12 SP3 SLES 12 SP4
SLES 12 SP4
SLES 15 SP1 (No Automated HA)
Ubuntu X86-64
IBM z
POWER System Little Endian
Ubuntu 16.04 LTS Ubuntu 16.04 LTS
CentOS X86-64 CentOS 7.5 CentOS 7.5
Windows Windows Server 2012/2012 R2/2016
Windows 8/8.1/10
Windows Server 2012/2012 R2/2016/2019
Windows 8/8.1/10
MAC OS **DSDRIVER ONLY 10.10 Yosemite 10.15 Catalina
※プラットフォーム/OSのサポート情報の詳細や、サポート対象バージョンの追加等の最新情報につきましては、以下のDetailed system requirements ページにてご確認ください。
  System requirements for IBM Db2 for Linux, UNIX, and Windows

※pureScaleのサポート情報等、Db2 11.5.0 における System requirement 情報の更新に関しては、下記をご参照ください。
  System requirements update for IBM Db2 11.5 Releases

[Db2 Base Edition]
 
Db2 11.5.4では、中小規模のプロジェクト向けのエディションとして、新たに DB2 Base Edition が設けられました。
Db2 Base Edition は、Advanced Edition および Standard Edition と同じ機能を提供する一方、デプロイメントのサイズに制限があります。
Db2 Base Edition では、最大 8 個の仮想プロセッサー・コアと 64 GB の RAM を使用できます。
エディション 機能 CPU メモリ
Advanced 全機能利用可能 制限なし 制限なし
Standard 全機能利用可能 16 128
Base 全機能利用可能 8 64 V11.5.4で追加
Community 全機能利用可能 4 16 ディスク制限:100GB,無償版,サポート無し(コミュニティサポート)

Db2 Base Editionの詳細およびオファリングの内容は、以下のKnowledge Centerページで更新された英語版をご参照ください。
  Db2 database product editions and Db2 offerings
  Functionality in Db2 product editions and Db2 offerings

[コンテナーサポート]
 
Db2 11.5.4 から、Db2 を Red Hat OpenShift クラスターにコンテナー・マイクロサービスとしてデプロイできるようになりました。

詳しくは、下記をご参照ください。
  Db2 のコンテナー化デプロイメント

[Db2 V11.5.4 の新機能]

Db2 V11.5.4 に含まれる主な新機能 および 変更点には、以下のようなものがあります。
  • 拡張ログ・スペース管理 (ALSM) による高可用性の改善
    -トランザクション・ログが満杯となってアプリケーションに影響を与える可能性を低減
  • 新規アダプティブ・ワークロード・マネージャー
    -柔軟性と安定性の向上および構成とチューニングの簡素化
  • 新規データベース内機械学習
    -Db2 データベースからデータを移動することなく、機械学習モデルを作成、評価、およびデプロイ
  • 新規 REST API コンテナー
    -開発者による Representational State Transfer (REST) エンドポイント作成
  • <テクニカル・プレビュー> Pacemaker クラスター・マネージャー
    -Tivoli System Automation for Multiplatforms (SA MP) の代替となりうるクラスタ・マネージャとして Pacemaker を提供開始
  • <テクニカル・プレビュー> IBM Db2 Graph
    -IBM Db2 Graph によるDb2 でのリアルタイム・グラフ分析

Db2 V11.5.4 の新機能の詳細は、以下のKnowledge Center該当ページをご参照ください。
   Db2 V11.5.4 の新機能
  なお、このページに関する更新は英語版を確認してください。
     What's new in Db2 V11.5.4

なお、Db2 11.5.4 には、過去にリリースされた Db2 V11.5.1-V11.5.3 で追加された新機能も含まれます。
Db2 V11.5.1-V11.5.3 の新機能につきましても、以下のKnowledge Center該当ページの更新された英語版をご参照ください。
     What's new in Db2 V11.5.4

[Db2 11.5.4 に含まれるAPAR]

重要障害(HIPER APAR)の修正については、以下のTechnoteをご参照ください。
  Security Vulnerabilities, HIPER and Special Attention APARs fixed in DB2 for Linux, UNIX, and Windows Version 11.5

Db2 11.5.4 に含まれるSecurity APARおよび、HIPER APARの修正は、以下のとおりです。
Security APARS Abstract
IT32357 SECURITY: DB2 IS VULNERABLE TO BUFFER OVERFLOW LEADING TO PRIVILEGE ESCALATION
IT32363 SECURITY: IBM® DB2® LUW IS VULNERABLE TO A DENIAL OF SERVICE ATTACK
IT32689 SECURITY: IBM DB2 IS VULNERABLE TO AN INFORMATION DISCLOSURE
IT32714 SECURITY: IBM® DB2® IS VULNERABLE TO AN INFORMATION DISCLOSURE
IT32716 SECURITY: IBM DB2 IS VULNERABLE TO AN INFORMATION DISCLOSURE AND DENIAL OF SERVICE
IT32766 SECURITY - DB2 IS VULNERABLE TO A DENIAL OF SERVICE ATTACK
IT31637 SECURITY: DB2 IS VULNERABLE TO MULTIPLE BUFFER OVERFLOWS (CVE-2020-4204)
HIPER APARS Abstract
IT29945 10 CHAR VALUE CAN BE INSERTED INTO VARGRAPHIC(5 CODEUNITS32).THIS SHOULD FAIL WITH SQL0433N ERROR.
IT31634 WRONG RESULT IN UPDATE STATEMENT HAVING CORRELATION.
IT32195 IF THE ROW WIDTH PROCESSED BY A PARTIAL AGGREGATION OPERATOR IS MORE THEN 32K THEN WE COULD GENERATE INCORRECT RESULTS
IT33218 DB2 SERVER TERMINATES ABNORMALLY IN THE SQLDFETCHLARGEROW FUNCTION WITH DB2_4K_DEVICE_SUPPORT=ON SET.
セキュリティAPARについては、FixCentralからダウンロードできる個別のスペシャルビルドが用意されているものがあります。
DB2の各バージョンにおけるセキュリティAPAR番号および個別の対応方法については、以下のTechnoteを参照してください。
  Published Security Vulnerabilities for DB2 for Linux, UNIX, and Windows including Special Build information

HIPER APAR以外のAPARで、Db2 11.5.d に含まれるものは、以下の文書でご確認ください。
  Fix List for Db2 Version 11.5 for Linux, UNIX and Windows

Db2 LUW V11.1 サポート終了 のお知らせ

Db2 for Linux, UNIX and Windows (以下Db2 for LUW) V11.1 および関連製品のサポートは2022年4月30日をもって終了します。
  DB2 Distributed end of support (EOS) dates

DB2 for LUWの最新バージョンとしては、  Db2 V11.5.4 (Db2 11.5 モディフィケーションパック 4) が公開されていますので、システム計画時にはご検討ください。
  https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/9/760/JAJPJP20-0209/index.html&request_locale=ja

Db2 11.1 の製品のライフサイクル情報は以下をご覧ください。
  Software lifecycle (Db2 11.1)

IBMのソフトウェア製品のサポートライフサイクルポリシーについては、以下をご覧ください。
  IBMソフトウェア・サポート・ライフサイクル・ポリシー

【お問合せ先】
 
技術的な内容に関しては、サービス契約のもとIBMサービス・ラインにお問い合わせください。

以上

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Document Information

Modified date:
16 September 2020

UID

ibm16253249