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[Db2] V10.1 以降、静止状態のデータベースのオフライン・バックアップが SQL1035N で失敗することがある

Troubleshooting


Problem

V9.7 から V10.1 に移行後、データベースを QUIESCE DATABASE コマンドで静止状態にしたにもかかわらず、オフライン・バックアップが SQL1035N で失敗することがあります。理由を教えてください。

Symptom

以下はこの現象の再現の例です。
  1. (CLP1 から実行) DBADM 権限の USER ID で CLP から quiesce database コマンドを実行します。 
    $ db2 connect to sample

Database Connection Information

Database server = DB2/AIX64 10.5.7
SQL authorization ID = E105Q7A
Local database alias = SAMPLE

$ db2 quiesce database immediate force connections
DB20000I The QUIESCE DATABASE command completed successfully.
$ db2 terminate
DB20000I The TERMINATE command completed successfully.
  2. (CLP2 から実行) CONNECT 権限を持つ USER ID で CLP から、シェル・スクリプを使いトデータベース接続を連続して試行します。 ただし CONNECT DATABASE コマンドは、データベースが静止状態のため SQL20157N で失敗します。
    シェル・スクリプトの内容：　 
    $ cat connect.sh
#!/bin/sh
count=0
while [ $count -lt 1000 ]; do
db2 connect to $db
count=`expr $count + 1`
done
    シェルスクリプトの実行ログ： 
    db2insth $ sh -x loop.sh
+ count=0
+ [ 0 -lt 1000 ]
+ db2 connect to sample
SQL20157N User with authorization ID "USER1" failed to attach to a
quiesced instance, or connect to a quiesced database or a database in a
quiesced instance which is in the following quiesce mode: "QUIESCE DATABASE"
SQLSTATE=08004
+ + expr 0 + 1
count=1
+ [ 1 -lt 1000 ]
+ db2 connect to sample
<以下略>
  3. (CLP1 から実行) 以上のシェルス・クリプトの実行中に、並行して DBADM 権限を持つ USER ID で、オフライン・バックアップを実行します。
    オフライン・バックアップはSQL1035Nで失敗することがあります。 
    $ db2 backup db sample
SQL1035N The operation failed because the specified database cannot be
connected to in the mode requested. SQLSTATE=57019

Cause

V10.1 で Db2 のコードが変更されたため、データベースの接続要求があった場合に、オフラインバックアップが SQL1035N で受け付けられない時間が短時間だけ発生するようになりました。

Diagnosing The Problem

データベースが静止されていても、接続が試行されると短時間だけデータベースが活動化されるため、オフライン・バックアップが失敗することがあります。QUIESCE INSTANCE を RESTRICTED ACCESS オプションと共にで実行すると CONNECT DATABASE 時のデータベースの活動化を防止できます。

Resolving The Problem

データベースを静止してもオフライン・バックアップが SQL1035N で失敗する場合、以下のいずれかを検討してください。
  • QUIESCE DATABASE コマンドの代わりに、QUIESCE INSTANCE コマンドを RESTRICTED ACCESS オプションで実行してください。ただし、インスタンスで複数のデータベースを活動化している場合、すべてのデータベースの接続が切断される点に注意してください。
    例 
    db2 quiesce instance <instance_name> restricted access immediate
  • オフライン・バックアップが SQL1035N で失敗した場合、オフライン・バックアップを再試行してください。SQL1035N が発生するのはデータベース接続試行の短時間のため、再試行したオフライン・バックアップが受け付けられる可能性があります。
お問合せ先
技術的な内容に関して、サービス契約のもと IBM サービス・ラインにお問い合わせください。
IBM サービス・ライン

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Document Information

Modified date:
28 August 2022

UID

swg21980030

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