IBM Support

[Db2] inspect コマンドの実行方法 - データベース全体に対して実行する場合

Question & Answer


Question

データベース全体を対象とした inspect コマンドの実行手順を教えてください。

Answer

inspect は、データベースの構造上の整合性を検査するコマンドです。オブジェクト間妥当性検査によりオンラインで検査が可能です。
特定の表や表スペースを対象とする場合には、以下の手順を実行してください。

まず、UNIX の場合は、インスタンスオーナーでログインしてください。
Windows の場合は、システム管理者 (Administrators) 権限を持つユーザーでログオンしてください。
  1. 対象データベースに接続します。
    db2 connect to <db_name>
    <db_name> は対象のデータベース名を指定します。
  2. inspect コマンドを実行します。
    db2 inspect check database results keep inspect.log
    出力ファイル名 (inspect.log) は任意のものを指定できます。 上記の例では、DIAGPATH 以下に inspect.log が出力されます。DIAGPATH の位置は「関連情報」の FAQ を参照してください。
  3. inspectコマンドの実行結果をフォーマットします。
    cd <DIAGPATH>
    db2inspf inspect.log inspect.out
    inspect.out の出力ファイル名は任意に指定可能です。

運用上の考慮点
  1. 平行して実行されているトランザクションのパフォーマンスが劣化する可能性があります。
  2. inspect コマンド実行の際、関連する APAR には注意が必要です。

    他の処理に大きな影響の可能性がある APAR をここに記載します。
    内容はそれぞれのリンク先をご確認ください。 "Local Fix" の項目に記載された内容は回避策となります。

    以下は、インスタンスに影響が及ぶ可能性がある障害です。
    IC80114 (V9.7) V9.7 フィックスパック 6 以降で修正されています。
    IC80651 (V9.7) V9.7 フィックスパック 6 以降で修正されています。
    IC84265 (V.10.1) V10.1 フィックスパック 1 以降で修正されています。(IC80651 と同じ問題です)

    以下は、INDEXDATA オプションで実行する際、クラッシュなどの問題が発生する可能性がある障害です。
    IC66561 (V9.7) V9.7 フィックスパック 3 以降で修正されています。
    IC91629 (V9.7) V9.7 フィックスパック 9 以降で修正されています。
    IC91650 (V10.1) : V10.1 フィックスパック 3 以降で修正されています。(IC91629 と同じ問題です)
    IC95250 (V10.5): V10.5 フィックスパック 3 以降で修正されています。(IC91629 と同じ問題です)

    また、INDEXDATA を用いたコマンド実行後に、エラーとなる可能性がある障害が以下です。
    IC77130 (V9.7) V9.7 フィックスパック 5 以降で修正されています。

    以下は、コマンド実行中に照会処理がハングする可能性がある障害です。
    IC74294 (V9.7) V9.7 フィックスパック 5 以降で修正されています。

    なお、INSPECT に関する APAR (フィックスパックで修正済のもの)はAPAR List から確認が可能です。
    情報をお求めの場合には、以下の URL のページにて、の該当のフィックスパック・レベルを選択して、表示されたページにある "APAR Fix List" の項目を選択してください。
    Download Db2 Fix Packs by version for Db2 for Linux, UNIX and Windows


関連情報 INSPECT コマンド
db2inspf - 検査結果のフォーマット・コマンド
INSPECT と db2dart の比較
 
 
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

[{"Type":"MASTER","Line of Business":{"code":"LOB10","label":"Data and AI"},"Business Unit":{"code":"BU058","label":"IBM Infrastructure w\/TPS"},"Product":{"code":"SSEPGG","label":"Db2 for Linux, UNIX and Windows"},"ARM Category":[{"code":"a8m500000008PleAAE","label":"DB2 Tools-\u003Edb2dart and inspect"},{"code":"a8m500000008PkgAAE","label":"Database Objects"}],"ARM Case Number":"","Platform":[{"code":"PF025","label":"Platform Independent"}],"Version":"All Versions"}]

Document Information

Modified date:
02 November 2023

UID

swg21617137