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[Db2] HADR の起動および停止方法

Question & Answer


Question

Db2 高可用性災害時リカバリー (HADR) を起動および停止する方法を教えてください。

Answer

構成済みの HADR ペアを起動するには ACTIVATE DATABASE でデータベースを活動化し、停止するには、DEACTIVATE DATABASE コマンドでデータベースを非活動化の状態にしてください。
  • 起動 (Standby を活動化してから Primary を活動化します。)
    db2 activate database <データベース名>
  • 停止 (Primary を非活動化してから、Standby を非活動化します。)
    db2 deactivate database <データベース名>

運用上の考慮点
  • STOP HADR は、データベースの HADR ロールを解除するコマンドで、指定されたデータベースを停止して、役割を標準に戻します。
    そのため、HADR 構成を継続する必要がある場合 (その役割を HADR 1 次データベースまたはスタンバイ・データベースのままにしておきたい場合) は、STOP HADR コマンドを発行しないでください。
    次回の START HADR の前にトランザクションが動作してしまうと、HADR データベースとして運用を再開するためには HADR の再構成が必要になることがあります。
    HADR 1 次データベースまたはスタンバイ・データベース、それぞれの切り替え時の考慮点は、以下リンク先文書の"HADR データベース役割の切り替え"をご確認ください。
    Db2 高可用性災害時リカバリー (HADR) コマンド
  • db2haicu や db2cm コマンドにより、Tivoli SA MP (TSA) や Pacemaker による高可用性を構成している場合、db2stop や DEACTIVATE DB などのコマンドによりクラスター・リソースは自動的に lock または umnanaged に制御されます。また、db2start や ACTIVATE DB などで lock が解除されたり、managed へ遷移します。
    このため、クラスター固有のコマンドでリソース状態を変更する必要はありません。
  • メンテナンスなどで1次データベースまたはスタンバイ・データベースのいずれかのみを停止する場合、HADR ペア自体を停止する必要はありません。たとえばスタンバイ・データベースが動作するホストのメンテナンス時はスタンバイ・データベースのみ非活動化し、メンテナンス終了後にスタンバイ・データベースを活動化します。スタンバイ・データベースの停止中に1次データベースは同期せずに動作し、スタンバイ・データベースの活動化後にキャッチアップが自動的に行われます。
  • スタンバイ・データベースが障害などで起動しないときに、非活動化中の1次データベースを起動したい場合、START HADR を BY FORCE つきで実行します。
    db2 start hadr on db <データベース名> as primary by force
  • pureScale クラスター間の HADR ペアでも開始と終了順序は同じです。
    Db2 pureScale 環境での高可用性災害時リカバリー (HADR)
    > スタンバイ・データベース、次に 1 次データベースの順で HADR を開始します。

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Document Information

Modified date:
23 August 2023

UID

swg21632269