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[Db2] db2icrt が DBI1281E エラーで失敗する場合の対処方法

Question & Answer


Question

Db2 インスタンス作成のために、db2icrt コマンドを実行したところ、DBI1281E エラーで失敗しました。原因と対処方法を教えてください。
エラーの例
# db2icrt -a SERVER -u db2inst1 db2inst
DBI1281E データベース・マネージャー構成ファイルが初期化できませんでした。

Answer

db2icrt コマンドの実行が DBI1281E エラー・メッセージで失敗した場合、主に以下 A と B の原因が考えられます。
  1. 名前解決の構成が正しくない
    例えばホスト名に対する ping コマンドの実行が失敗するような場合、 db2icrt は正しく実行できません。
  2. カーネル・パラメーターの設定値が低い
    ipcs コマンドの結果で把握できるいくつかのパラメーターの設定が低い場合に DBI1281E エラー・メッセージが返ることがあります。

確認方法と回避方法について以下に記述します。


A の確認・対処方法

[必要な資料]
  • db2icrt コマンドの出力結果
  • /etc/hosts ファイル
  • ping `hostname` の実行結果
  • /etc/nsswitch.conf (Linux), /etc/netsvc.conf (AIX) ファイル
  • 以下のパーミッション情報
    /tmp
    /dev/null

[確認・対処方法]
  • db2icrt の対象となるサーバーの hostname を用いて以下のコマンドを実行します。 
    $ ping`hostname`
    ping の実行が失敗する場合は、/etc/hosts ファイルにおける指定した hostname の構成定義の修正が必要です。
  • /etc/nsswitch.conf (Linux), /etc/netsvc.conf (AIX) を確認し、期待する順序で名前解決が行われることを確認します。
    例：Linux で /etc/hosts に続いて DNS で名前解決を行う場合 
    hosts: files dns
    例：AIX で /etc/hosts に続いて DNS で名前解決を行う場合 
    hosts=local4, bind4
  • db2icrt コマンドの対象であるインスタンス・ユーザーが、/tmp や /dev/null に対して read/write アクセス権限があるかどうかも確認し、権限が無い場合は付与します。

B の確認・対処方法

[必要な資料]
  • db2icrt コマンドの出力結果
  • ipcs -l の出力結果
  • db2diag.log ファイル

[確認・対処方法]
  • root ユーザーで "ipcs -l " を実行し、出力結果を確認します。
    例 
    ------ Shared Memory Limits --------
max number of segments = 1024 // SHMMNI
max seg size (kbytes) = 67108864 // SHMMAX
max total shared memory (kbytes) = 17179869184 // SHMALL
min seg size (bytes) = 1

------ Semaphore Limits --------
max number of arrays = 1024 // SEMMNI
max semaphores per array = 250 // SEMMSL
max semaphores system wide = 256000 // SEMMNS
max ops per semop call = 32 // SEMOPM
semaphore max value = 32767

------ Messages: Limits --------
max queues system wide = 3 // MSGMNI
max size of message (bytes) = 65536 // MSGMAX
default max size of queue (bytes) = 65536 // MSGMNB
    上記の例のように、カーネル・パラメーターである SHMMNI 、SEMMNI、 SEMMSL、MSGMNI の設定値が低い場合は、DBI1281E エラーで失敗する場合があります。
    問題解決のために、Information Center の以下の値を指標として、設定値を高く変更してエラーの回避が可能か確認します。
    カーネル・パラメーターの変更 (Linux)
  • [カーネル・パラメーターの変更方法]
    root ユーザーで /etc/sysctl.conf ファイルを編集し、システム上で変更内容を有効にします。有効にする方法はシステムによって異なります。

関連情報
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Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
26 August 2023

UID

swg21570366

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