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[Db2] Db2 診断ログ (db2diag.log) のローテート作業(移動/削除/リネーム)(IM-09-00A)

Question & Answer


Question

Db2 診断ログ (db2diag.log) が大きくなります。このファイルのローテート (移動/削除/リネーム)を行う方法はありますか?

Answer

デフォルトの設定では、Db2 診断ログ (db2diag.log) は単調増加します。
エラーが多発したり、LOAD など診断ログへの書き込みが多い作業を頻繁に実行すると、短期間にファイル・サイズが大きくなることがあります。
Db2 は以下 a)、 b) のいずれかの方法で診断ログを保守できます。

a) DIAGSIZE パラメーターを設定し、循環ログとして運用 (V9.7 以降)
データベース・マネージャ構成パラメーター DIAGSIZE を 0 より大きく設定することで、診断ログと管理通知ログのサイズを制限し、循環ログとして運用できます。
  1. インスタンス所有者としてログインします。
  2. コマンドライン、または「DB2 コマンド・ウィンドウ - 管理者」から以下のコマンドを実行します。
    db2 update dbm cfg using DIAGSIZE <サイズ(単位 MB)>
    設定の反映にはインスタンスの再起動が必要です。
    • Linux/UNIX プラットフォームの場合、DIAGSIZE で指定した 90% が診断ログ、10% が管理通知ログ用に割り当てられます。
    • Windows 版の管理通知ログは、Windows イベント・ログに記録されるため、DIAGSIZE で指定したサイズが診断ログに割り当てられます。
    • DIAGSIZE を 0 以外の値に指定した場合、割り当てた量の 1/10 のサイズの最大 10 個のファイルで循環ログとして稼動します。
注: V10.5 FP7 を使用中の場合、DIAGSIZE を 0 でない値に設定するとインスタンスがハングすることがあります。
IT14995: DB2 MAY HANG WHEN USING ROTATING DB2DIAG LOGS
b) db2diag コマンドでアーカイブ

以下のように db2diag コマンドで、診断ログ・ファイルをアーカイブできます。
db2diag -A [アーカイブ先ディレクトリー名]
注: スクリプトから db2diag コマンドを実行する場合、さらに -readfile オプションが必要です。

コマンドを実行すると、指定したディレクトリーに、db2diag.log_YYYY-MM-DD-hh.mm.ss ( YYYY-MM-DD-hh.mm.ssは、コマンド実行時のタイムスタンプ) という名前のファイルでアーカイブされます。詳細は db2diag - ログ分析ツール・コマンドを参照してください。なお Db2 の稼働中に診断ログをアーカイブしても Db2 の動作に影響を与えません。

コマンド実行例(抜粋):
C:\>dir %DB2INSTPROF%\db2diag*
C:\ProgramData\IBM\DB2\DB2COPY1\DB2 のディレクトリ

2009/11/27 09:03 26,560 db2diag.log
1 個のファイル 26,560 バイト
0 個のディレクトリ 2,242,973,696 バイトの空き領域

C:\>db2diag -A
db2diag: Moving "C:\ProgramData\IBM\DB2\DB2COPY1\DB2\db2diag.log"
to "C:\ProgramData\IBM\DB2\DB2COPY1\DB2\db2diag.log_2009-11-27-09.03.58"

C:\>dir %DB2INSTPROF%\db2diag*
C:\ProgramData\IBM\DB2\DB2COPY1\DB2 のディレクトリ

2009/11/27 09:03 1,391 db2diag.log
2009/11/27 09:03 26,560 db2diag.log_2009-11-27-09.03.58
2 個のファイル 27,951 バイト
0 個のディレクトリ 2,242,969,600 バイトの空き領域

運用上の考慮点
コマンドラインでなく、スクリプトから db2diag コマンドを実行する場合 -readfile オプションをつける必要があります。

関連情報
[Db2] db2diag.log や管理通知ログの出力先 (IM-10-0AC)
[Db2] パスポート・アドバンテージによく寄せられる質問

インフォメーション・センターの以下の情報を参照ください。
db2diag - db2diag ログ分析ツール・コマンド
diagsize - 循環診断ログおよび循環管理通知ログ構成パラメーター

お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

[{"Line of Business":{"code":"LOB10","label":"Data and AI"},"Business Unit":{"code":"BU058","label":"IBM Infrastructure w\/TPS"},"Product":{"code":"SSEPGG","label":"Db2 for Linux, UNIX and Windows"},"ARM Category":[{"code":"a8m500000008PlfAAE","label":"DB2 Tools-\u003Edb2diag.log"}],"Platform":[{"code":"PF025","label":"Platform Independent"}],"Version":"All Versions","Type":"MASTER"}]

Historical Number

3806B3EFEAC01FD249257690001F524C

Document Information

Modified date:
26 October 2023

UID

jpn1J1005537