IBM Support

[Db2] Db2 を再インストールする方法

How To


Summary

サーバー機の移行やハードウェア交換などで Db2 サーバーがインストールされたシステムを移行する場合、現在と同じ構成で Db2 サーバーをインストール可能です。
注:mksysb やファイル・コピーを使用して Db2 インストールや Db2 インスタンスを移行する行為はサポートされておらず、様々な問題が発生する可能性があります。

Objective

Db2 の領域は主に以下の 3 つに分類されます。このうち a と c は db2rspgn コマンドを利用して、b は BACKUP DB と RESTORE DB を使用して移行できます。
  1. Db2 製品インストール
    Db2 製品は /opt/ibm/db2/V11.5 などのディレクトリーにインストールされます。
  2. データベース
    CREATE DB や RESTORE DB で指定したパス、指定しない場合はデータベース・マネージャー構成パラメーターDFTDBPATH に作成されます。
    表スペースやログ・ディレクトリーなど複数のパスが存在し、SYSIBMADM.DBPATHS 管理ビューで各パスを確認できます。
  3. インスタンス
    インスタンス・オーナーのホーム・ディレクトリーの sqllib 以下に作成されます。

Environment

Db2 10.5 以降の Db2 Unix および Linux 版

Steps

データベースとインストールおよびインスタンス構成情報のバックアップ

  • データベース
    データベースのオフライン・バックアップを採取します。オンライン・バックアップの場合はロールフォワードに必要なログ・ファイルも別途保管する必要があります。例としてデータベース名は SAMPLE と仮定します。
    また、バックアップ先は /tmp/db2bk とします。
    1. インスタンス・オーナーでログインします。
    2. データベースを非活動化してオフライン・バックアップを採取します。
      $ db2 force application all
      $ db2 deactivate db SAMPLE
      $ db2 backup db SAMPLE to /tmp/db2bk
  • インストールおよびインスタンスの構成情報
    例として製品は /opt/ibm/db2/V11.5 にインストールされており、インスタンスは db2inst1 と仮定します。
    また、バックアップ先は /tmp/db2bk とします。
    1. root ユーザーでログインします。
    2. db2rspgn コマンドでインストールおよびインスタンスの構成情報をバックアップします。
      注:移行したいインスタンスが複数ある場合は -i オプションを複数回指定します。
      以下の例では db2server.rsp にインストール情報、db2inst1.INS にインスタンス構成情報が出力されます。
      # export DB2INSTANCE=db2inst1
      # /opt/ibm/db2/V11.5/bin/db2rspgn -d /tmp/db2bk -i db2inst1
      # ls -al /tmp/db2bk
      total 16
      drwxr-xr-x   2 root root   65 Sep 20 20:48 .
      drwxrwxrwt. 12 root root 4096 Sep 20 20:48 ..
      -rw-r--r--   1 root root 1282 Sep 20 20:48 db2dash.rsp
      -rw-r--r--   1 root root 1955 Sep 20 20:48 db2server.rsp
      -rw-r-----   1 root root 2484 Sep 20 20:48 db2inst1.INS

Db2 製品の再インストールとインスタンスの再作成

元のシステムで生成された /tmp/db2bk の内容を、移行先システムの /rmp/db2bk に転送したと仮定します。
  1. db2server.rsp の編集
    出力された db2server.rsp を編集し、ライセンス承認やインスタンス・オーナーのパスワードなどを設定します。
    * LIC_AGREEMENT = DECLINE
    LIC_AGREEMENT = ACCEPT
    *db2inst1.PASSWORD = Replace with your password
    db2inst1.PASSWORD = PassW0rd
  2. Db2 製品のインストールとインスタンスの再作成
    Db2 製品のダウンロードとインストール方法を参照し、編集済みの db2server.rsp を指定して Db2 製品をインストールします。
    注:db2setup 完了から restore db までに間にライセンス登録を完了する必要があります。
    # db2setup -r /tmp/db2bk/db2server.rsp
  3. インスタンス・オーナーにスイッチし、正しく動作することを確認します。
    注:db2rspgn は SVCENAME と DIAGPATH を移行しません。TCP/IP 経由のリモート接続を受け付ける場合は SVCENAME を、DIAGPATH をデフォルトから変更したい場合は DIAGPATH をそれぞれ再設定する必要があります。
    # su - db2inst1
    $ db2start
データベースのリストア
  1. 移行先システムにインスタンス・オーナーでログインします。
  2. 転送済みのバックアップ・イメージを指定してデータベースをリストアし、接続できることを確認します。
    $ db2 restore db SAMPLE from /tmp/db2bk without rolling forward
    $ db2 connect to sample
    注:同一システム上で Db2 を再インストールする場合、データベースのリストアは必ずしも必要ではありません。データベースを残してインスタンスの除去Db2 のアンインストールを行い、db2setup による再インストールとインスタンスの再作成の完了後に CATALOG DB コマンドでデータベースを再カタログするだけで使用可能です。
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

Document Location

Worldwide

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Document Information

Modified date:
15 August 2023

UID

ibm16854917