IBM Support

[Db2] 11.5.6: データベース・ヒープのリークにより様々なエラーやパフォーマンス低下が発生することがある

Troubleshooting


Problem

Db2 11.5.6 サーバーでデータベースを起動していると、以下のような問題が発生することがあります。
SQL0101N、SQL0955C、SQL0954C、SQL0973N などで SQL の実行が失敗する
SQL0954C でデータベースの新規接続が失敗する
SQL5123N でデータベースの活動化に失敗する
Db2 インスタンス全体のパフォーマンスが低下する

Cause

Db2 11.5.6 では、多くのソートを行うデータベースでデータベース・ヒープ (DBHEAP) のメモリー・リークが発生することがあります。この問題は APAR IT38313 として報告され、11.5.7 で修正されています。

Diagnosing The Problem

db2pd -memp -alldbs を実行し、データベース・ヒープ (DBHEAP) が単調増加している場合、この問題に該当する可能性があります。
$ db2pd -memp -alldbs | grep DBHEAP
0x0A00020050000518 DB-SAMPLE     dbh        2     0           2047936    17401044602 17402224584 27731296256 27731296256 237764608   No  429869520 DBHEAP
DBHEAP が増加しているデータベースに対して db2pd -memblock で DBHEAP (PoolID: 2) のメモリー割り当て箇所を確認し、ソース・ファイル名 sqle_fast_alloc_cache.C、行番号 226 での割り当てが大きい場合は IT38313 にヒットしています。
$ db2pd -db <データベース名> -memblock 2 sort
Memory blocks sorted by size for dbh subpool: (PoolID: 2, SecondID: 0, PoolAddr: 0x0A0002005000EFC8)
PoolID     PoolName   TotalSize(Bytes)     TotalCount LOC   File
2          dbh        17208350800          430208770  226   sqle_fast_alloc_cache.C

Resolving The Problem

IT38313 の一時回避策はありません。
この問題は 11.5.7 で修正されているため、データベース・サーバーを 11.5.7 以降にアップグレードしてください。11.5.7 は以下のページからダウンロード可能です。
 
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

Document Location

Worldwide

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Document Information

Modified date:
15 August 2023

UID

ibm16572239