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[Db2] 表スペースの FILE SYSTEM CACHING / NO FILE SYSTEM CACHING の違い

Question & Answer


Question

CREATE TABLESPACE ステートメントの FILE SYSTEM CACHING / NO FILE SYSTEM CACHING オプションについての質問です。 FILE SYSTEM CACHING / NO FILE SYSTEM CACHING オプションを指定した場合の動作とパフォーマンスの違いを教えてください。

Answer

FILE SYSTEM CACHING / NO FILE SYSTEM CACHING は、入出力操作をファイル・システム・レベルでキャッシュするかどうかを指定します。

FILE SYSTEM CACHING を使用する場合:
ファイル・システム・レベルでのデータ・キャッシング動作が反映されます。

Db2 データベース・マネージャーは、自身のデータ・キャッシングをバッファー・プールを使って管理します。バッファー・プールのサイズが適切に調整されていれば、ファイル・システム・レベルのキャッシングは必要ありませんが、ファイル・システム・レベルと Db2 バッファー・プールの両方でキャッシングを行うと、二重キャッシングの実行に余分の CPU サイクルが必要なため性能が低下する場合があります。

NO FILE SYSTEM CACHING を使用する場合:
バッファリングのない I/O を使用可能にし、特定の表スペースでファイル・キャッシングを使用不可にすることができます。

Db2 データベース・マネージャーは Concurrent I/O (CIO) と Direct I/O (DIO) のどちらを全プラットフォームで使用するかを自動的に判別します。 CIO の方がパフォーマンスが向上するため、Db2 データベース・マネージャーは CIO がサポートされていれば CIO を使用します。
ただしバッファリングのない I/O から最大の効果を引き出すため、 Db2 バッファー・プールのサイズを増やし、ファイル・キャッシングによる効果の消失を軽減しなければならないケースもあります。

運用上の考慮点
  • ALTER TABLESPACE コマンドで属性を変更した場合は、新しいキャッシング・ポリシーを有効にするために、データベースを再活動化させる必要があります。
  • V9.5 以降、新規に作成された表スペースのデフォルトは、NO FILE SYSTEM CACHING です。
    • AIX JFS
    • Solaris 非 VxFS
    • Linux for System z
    • すべての SMS TEMPORARY 表スペース・ファイル
    • SMS 永続表スペース・ファイルにあるロング・フィールド (LF) およびラージ・オブジェクト (LOB) データ・ファイル
  • ※以下の例外についてはデフォルトの動作は FILE SYSTEM CACHING のままです。
    ラージ・オブジェクト (LOB) データに関しては、表スペースやインライン化データにより、表スペースの FILE SYSTEM CACHING 属性が異なる場合があります。詳細については、以下のオンラインマニュアルを参照してください。
    新規表スペース・コンテナーはデフォルトで並行 I/O または直接 I/O を使用する
    表の行へのインラインでの LOB の保管

その他の考慮点については、"ファイル・システム・キャッシングを使用しない表スペース"のオンラインマニュアルに記載されているパフォーマンスの考慮事項をご参照ください。

関連情報
ファイル・システム・キャッシングを使用しない表スペース
CREATE TABLESPACE
ALTER TABLESPACE
 
 
お問合せ先
技術的な内容に関して、パスポート・アドバンテージの契約のもと Db2 テクニカル・サポートへお問い合わせください。
Db2 テクニカル・サポート

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Document Information

Modified date:
03 November 2023

UID

swg21501340