Question & Answer
Question
論理区画(LPAR)とは?
Answer
論理区画(Logical Partition: LPAR)とは、一筐体内で複数のOSが稼働できるよう、サーバーシステム資源を論理的に分割した単位です。
【物理区画(PPAR)】
| 【論理区画(LPAR)】
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各LPARで稼働するOSは、それぞれ独立しており、他のLPARの影響を受けることはありません。
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LPARを構築するには、管理コンソールが必要です。
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システムに搭載されている使用可能なリソース(プロセッサー、メモリー、I/Oスロット)から、そのLPARに必要な分量を割り当てます。
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割り当てた定義情報は、管理コンソール上にパーティション・プロファイルとして保存されます。
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LPAR におけるプロセッサー (CPU) の専用と共用
LPAR のプロセッサーの割り当て方法には、2通りあります。
専用プロセッサー・パーティション (Dedicated Processor Partition)
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プロセッサーの処理能力を、物理コア単位で割り当てる LPAR です。
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LPAR へのプロセッサー割り当ては、1物理プロセッサー単位になります。
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OS が認識するプロセッサー数は、割り当てたプロセッサー数と同じです (SMT disable の場合)。
共用プロセッサー・パーティション (Shared Processor Partition)
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物理プロセッサーの処理能力を、タイムスライスして割り当てる LPAR です。
物理プロセッサーの処理能力を、タイムスライスすることをマイクロ・パーティショニングといいます。 -
LPAR へのプロセッサー割り当ては、最小 0.05 (*)、以降 0.01 単位で LPAR へ割り当て可能です。1個の物理コアを複数の LPAR と共用します。
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OS が認識するプロセッサー数 (仮想プロセッサー) は、LPAR 作成時に管理コンソール (HMC、 IVM) から指定します。
指定する仮想プロセッサー数は、整数単位です。
* ファームウェア・レベル 7.6 以降、または、POWER8 以降の場合。それ以前のファームウェア・レベルでは 最小 0.1
LPAR の構成変更
静的な構成変更
LPAR の構成情報を保持するパーティション・プロファイルの内容を編集し、対象 LPAR を停止後、再度活動化します。
動的な構成変更
LPAR を稼働した状態で、プロセッサー、メモリー、I/O スロットの割り当てを動的に追加・削除・移動できます。この機能をダイナミック LPAR (DLPAR) といいます。
⇒ 論理区画の概要
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Document Information
Modified date:
27 December 2019
UID
ibm11164874