IBM Support

数量化理論Ⅱ類について

Question & Answer


Question

数量化理論Ⅱ類について

Answer

数量化理論Ⅱ類従属変数に質的変数がある判別分析(メニューの[分析][分類][判別分析]をクリック)で計算することが出来ます。

■数量化理論Ⅱ類 ダミー変数
数量化理論Ⅱ類は判別分析を使用します。SPSS Statisticsの線型回帰分析や判別分析は、例えば「1:おいしかった」「2:ふつう」「3:おいしくなかった」という値を持つ「数値に値ラベルを貼ったカテゴリー変数」を数値として分析することができますが、数量化理論としてはこの状態で分析しません。「1:おいしかった」「2:ふつう」「3:おいしくなかった」というひとつの変数は、「1:おいしかった/0:該当せず」「1:ふつう/0:該当せず」「1:おいしくなかった/0:該当せず」の3つのダミー変数に分けて、分析をします。

例えば、従属変数が「Y」、独立変数が「X1」「X2」の以下のデータで分析をする場合は、

ケース番号

X1

X2

Y

1

1

800

5000

2

3

660

3980

3

2

750

4500

4

3

770

4800

5

1

810

5500

カテゴリー変数「X1」を以下の様なデータに直して分析をする必要がございます。

ケース番号

X1_1

X1_2

X1_3

X2

Y

1

1

0

0

800

5000

2

0

0

1

660

3980

3

0

1

0

750

4500

4

0

0

1

770

4800

5

1

0

0

810

5500

■数量化理論Ⅱ類 分析方法
製品付属サンプルデータの「bankloan.sav」を使用して、数量化理論Ⅱ類の分析を行います(C:\Program Files\IBM\SPSS Statistics\Samples\Japanese\bankloan.sav)

従属変数Y:「不履行」
独立変数
X:「年齢」「教育(数値に値ラベルを貼ったカテゴリー変数)」「雇用」
年齢・学歴・雇用年数で債務不履行になるケースをグループ分けします。

image-20220929145258-1

1.変数「不履行」はもともと01のダミー変数ですのでそのまま分析ができますが、変数「教育」からは、数量化理論Ⅰ類のときと同じ方法でダミー変数を作成します。ここではSPSS StatisticsPythonの連携機能である[ダミー変数の作成]を実行します。SPSS Statistics 22.0をインストールしますと、インストーラー上で拒否をしない限りはPythonも自動的にインストールされますが、もしPythonをインストールしていなかったり、SPSS Statistics 21.0以前をご利用の場合は、[他の変数への値の再割り当て]を繰り返し実施して対応してください。
2.メニューの[変換][ダミー変数を作成]をクリックします。

image-20220929145530-1

3.[ダミー変数を作成]ダイアログにて、[次のダミー変数を作成]にリストから「教育レベル[教育]」を投入し、[ルート名(選択した変数ごとに1)]に「学歴」と入力し、[OK]をクリックします。image-20220929145634-2

4.実行しますと、データの最後に変数「学歴_1」から「学歴_5」が追加されます。image-20220929145714-3

5.[変数ビュー]で作成された変数を確認いたしますと、変数「教育」の「1:中学」から「5:大学院」までに対して、該当する変数に「1」と返しているダミー変数が作成されていることが確認できます。この変数を使用して回帰分析を行います。image-20220929145753-4

6.メニューの[分析][分類][判別分析]をクリックし、[判別分析]ダイアログにて、左にあるリストから、[グループ化変数]に「不履行経歴[不履行]」、[独立変数]に「年齢」「現職の雇用期間()」「教育=中学」「教育=高校」「教育=短大」「教育=大学」「教育=大学院」を投入します。必要に応じて他の項目も設定しますが、今回はこのまま[OK]をクリックします。image-20220929145830-5

7.実行をしますと、ビューワーに判別分析の結果が出力されます。[標準化された正準判別関数係数]テーブルや[構造行列]テーブルなどが出力されます。[構造行列]テーブルでは従属変数と各独立変数の相関を表しております。image-20220929145919-6

[{"Type":"MASTER","Line of Business":{"code":"LOB10","label":"Data and AI"},"Business Unit":{"code":"BU059","label":"IBM Software w\/o TPS"},"Product":{"code":"SSLVMB","label":"IBM SPSS Statistics"},"ARM Category":[{"code":"a8m0z0000000Ca7AAE","label":"AAJapanese-\u003EStatistics"}],"ARM Case Number":"TS010662336","Platform":[{"code":"PF025","label":"Platform Independent"}],"Version":"All Versions"}]

Document Information

Modified date:
29 September 2022

UID

ibm16825045