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【TF】【IBMPower】【AIX】FlashCopy を活用した AIX のバックアップ, クローニングについて

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Abstract

Power Systems に外部ストレージを接続している AIX 環境では、OS のバックアップ/リストア、およびクローニングに、FlashCopy, 等のストレージのコピー・サービス機能を活用できます。
このテクニカルフラッシュは2016年1月7日に公開されたもので、情報はas-isとなっています。

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Power Systems に外部ストレージを接続している AIX 環境では、OS のバックアップ/リストア、およびクローニングに、FlashCopy, 等のストレージのコピー・サービス機能を活用できます。
当テクニカル・フラッシュでは、developerWorks(dW) にて紹介されているバックアップ/リストアとクローニングのシナリオを、FlashCopy を例に、まとめて説明します。
各シナリオの詳細と条件に関しては、以下の developerWorks ならびに Technote を参照ください。なお、シナリオ共通の考慮点として、LUN のコピーを行う際は、必ず OS を停止(shutdown) してください。
【参照資料】
・ "AIX higher availability using SAN services"
・ "Supported Methods of Duplicating an AIX System" (Technote)
・ "Changing the VGID of rootvg and PVIDs of rootvg disks with ghostdev" (Technote)
□ シナリオ #1 OS のバックアップ
#1-1 FlashCopy によるバックアップとリストア
FlashCopy にて OS のバックアップとリストアを行います。(dW の "Scenario 3" に相当)
FlashCopy の活用により、バックアップ/リストアに要する時間を大幅に短縮できます。
OS は、コピー元の LUN A より起動します。 コピー先の LUN B は、バックアップ取得先の位置づけとなります。
< バックアップ 取得手順 >
  1. LPAR/AIX の停止 (shutdown)
  2. FlashCopy によるコピーの取得 (LUN A → LUN B)
  3. LPAR/AIX を LUN A から起動
< リストア手順 >
  1. LPAR/AIX の停止 (shutdown)
  2. FlashCopy 先からのリストア (LUN B → LUN A)
  3. リストア(Copy Back) した LUN A から LPAR/AIX を起動
【前提 OS レベル】
  • AIX V7.1
  • AIX V6.1
#1-2 FlashCopy先 LUN からの起動
LPAR を、バックアップ先の LUN B より起動します。(dW の "Scenario 4" に相当)
OS ディスク (rootvg) の LUN が変更となるため、hdisk 番号が変わりますのでご注意ください。
< バックアップ 取得手順 > (#1-1 と同じ)
  1. LPAR/AIX の停止 (shutdown)
  2. FlashCopy によるコピーの取得 (LUN A → LUN B)
  3. LPAR/AIX の LUN A からの起動
< バックアップ先からの起動 >
  1. LPAR/AIX の停止 (shutdown)
  2. ストレージ上で LPAR への LUN のマッピングを LUN B に変更
  3. LPAR/AIX を LUN B から起動
【前提 OS レベル】
  • AIX V7.1
  • AIX V6.1
  TL6: IZ76505, IZ73903
  TL5: IZ83974, IZ78806
  TL4: IZ76109, IZ77394
  TL3: IZ83828, IZ79602
□ シナリオ #2 OS のクローニング
導入済みの OS イメージ(rootvg)をコピーし、別 LPAR の OS として使用します。(dW の "Scenario 5" に相当)
別 LPAR の構成は、オリジナルの LPAR 構成とは異なることが想定されるため、デバイスの構成情報をリセットする必要があります。
"sys0" の "ghostdev" 属性を 1 に設定することにより、別 LPAR の初回起動時にデバイス情報をリセットします。"ghostdev" を 2 に設定することで、rootvg の VGID と PVID を変更します。
OS をクローニングして使用する場合は、LUN のコピー前に、オリジナル LPAR にて chdev コマンドにて ghostdev を 1 に設定し、別 LPAR で起動後に、再度 ghostdev を 2 に設定して再起動してください。
  • オリジナル LPAR :
# chdev -l sys0 -a ghostdev=1
- 別 LPAR での再起動後 :
# chdev -l sys0 -a ghostdev=2
ghostdev は、異なる LPAR またはシステムからの起動を検知した場合に、デバイス情報,のリセットを行います。 オリジナル LPAR で ghostdev 属性を変更して LUN のコピーの実施後に、属性を初期値に戻す変更作業は必須ではありません。
 "Changing the VGID of rootvg and PVIDs of rootvg disks with ghostdev" (Technote) より抜粋
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Following are the known values for the ghostdev attribute:
ghostdev=0 is the default and will change nothing during reboot
ghostdev=1 will delete customized ODM database on rootvg when AIX detects it has booted from a different LPAR or system.
ghostdev=2 will change the VGID of rootvg and the PVIDs of rootvg disks...
ghostdev=3 is undefined.
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【前提 OS レベル】
  • AIX V7.1 TL2、またはそれ以降
  • AIX V6.1 TL8、またはそれ以降
コピー先の LPAR では hostname や IPアドレスを含めてデバイス情報がリセットされるため、起動後に適切に設定してください。
また、必要に応じてミドルウェアやアプリケーションの再設定を行ってください。
OS のクローニングの際に、ホスト名やネットワーク・インターフェースへの IPアドレスの割り当ても同時に実施したい場合は、PowerVC (Virtualization Center) による LPAR のデプロイをご検討ください。

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Document Information

Modified date:
15 March 2024

UID

ibm16851813