以下の説明では、通常のコントロール・パネル機能 01 から 49 を使用する方法を示します。機能 21 から 49 は手動モードを選択した場合に使用可能です。
機能 01 または 02 に関する説明は、ご使用のシステムでキースティックを使用するかどうかによって異なります。 また、機能 01 および 02 に関する以下の指示では、 キースティックのあるシステムとキースティックのないシステムについて交互に 説明されています。
コントロール・パネルの機能 01 および 02 をアクティブにする方法を判別するには、以下のステップを実行します。
機能番号を選択するには、コントロール・パネルの「上」または「下」ボタンを押します。機能をアクティブにするには、 必要な機能番号が表示されている間に、コントロール・パネルの「機能開始」を押してください。
機能 01 - 選択された IPL タイプ、および IPL 速度を表示する (キースティックのあるシステム)
この機能を使用すると、次回の IPL 用に選択された IPL タイプ、および速度を表示することができます。
機能 01 が選択されると、 現在選択されている IPL タイプと IPL 速度の値が表示されます (下線 (_) はそれぞれ 1 文字を表します)。
次の表は、キースティックがある場合の機能 01 の例を示しています。
機能/データ | 処置または説明 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、機能 01 にスクロールします。 |
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有効な IPL タイプは A、B、C、または D です。 有効な IPL 速度の表示は F、S、SE、V=F、または V=S です。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、コントロール・パネル機能の相互間でスクロールします。 |
機能 01 - 選択された IPL タイプ、論理キー・モード、 および IPL 速度を表示する (キースティックのないシステム)
この機能を使用すると、次回の IPL 用に選択された IPL タイプ、論理キー・モード、および速度を表示します。
次の表は、キースティックがないシステムでの機能 01 の例を示しています。
機能/データ | 処置または説明 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、機能 01 にスクロールします。 |
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有効な IPL タイプは A、B、C、および D です。
有効な論理キー・モードは手動および通常です。 有効な IPL 速度の表示は F、S、SE、V=F、または V=S です。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、コントロール・パネル機能の相互間でスクロールします。 |
機能 02 (キースティックあり) - IPL タイプと IPL 速度の指定変更を選択する (キースティックのあるシステム)
機能 02 を使用する前に、システムを手動モードにしておく必要があります。 電源オンまたはオフのシステムの IPL タイプを変更できます。しかし、IPL 速度の指定変更を選択する場合は、システムを電源オフにしなければなりません。
次の表は、電源オンのシステムで IPL タイプを選択するのに使用する手順を示しています。
機能/データ | 処置または説明 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、機能 02 にスクロールします。 |
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「機能開始」を押して機能 02 を開始します。 現行の IPL タイプにはポインターが付いて表示されます。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、IPL タイプ相互間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、IPL タイプを選択し、機能 02 を終了します。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、コントロール・パネル機能の相互間でスクロールします。 |
次の表は、電源オフのシステムで IPL タイプと IPL 速度を選択するのに使用する手順を示しています。
機能/データ | 処置または説明 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、機能 02 にスクロールします。 |
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「機能開始」を押して機能 02 を開始します。
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「上」または「下」ボタンを使用して、IPL タイプおよび速度の相互間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、IPL タイプを選択します。
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「上」または「下」ボタンを使用して、IPL 速度の相互間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、IPL 速度を選択し、機能 02 を終了します。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、コントロール・パネル機能の相互間でスクロールします。 |
機能 02 (キースティックなし) - IPL タイプ、IPL 速度の指定変更、および論理キー・モードを選択する (キースティックのないシステム)
通常モードか手動モードのいずれかで、機能 02 を使用することができます。 システムが電源オンまたは電源オフのどちらでも、この機能によって IPL タイプと論理キー・モードを選択することができます。 IPL 速度の指定変更を選択する場合は、システムを電源オフにしなければなりません。
電源オン・システム
キースティックのない電源オンのシステムでは、 機能 02 を使用して、IPL モードと論理キー・モードを選択します。 次の表は、キースティックのない電源オンのシステムで、機能 02 により IPL タイプと論理キー・モードを選択する手順の例を示しています。
機能/データ | 処置または説明 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、機能 02 にスクロールします。 |
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「機能開始」を押して機能 02 を開始します。
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「上」または「下」ボタンを使用して、IPL タイプ相互間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、IPL タイプを選択します。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、論理キー・モード間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、論理キー・モードを選択し、機能 02 を終了します。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、コントロール・パネル機能の相互間でスクロールします。 |
電源オフ・システム
キースティックのない電源オフのシステムでは、機能 02 を使用して、IPL タイプ、論理キー・モード、および IPL 速度標識を選択します。 次の表は、キースティックのない電源オフのシステムで、機能 02 により IPL タイプ、論理キー・モード、および IPL 速度を選択する手順の例を示しています。
機能/データ | 処置または説明 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、機能 02 にスクロールします。 |
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「機能開始」を押して機能 02 を開始します。
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「上」または「下」ボタンを使用して、IPL タイプ相互間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、IPL タイプを選択します。
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「上」または「下」ボタンを使用して、論理キー・モード間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、論理キー・モードを選択します。
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「上」または「下」ボタンを使用して、IPL 速度の相互間でスクロールします。 |
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「機能開始」を押して、IPL 速度を選択し、機能 02 を終了します。 |
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「上」または「下」ボタンを使用して、コントロール・パネル機能の相互間でスクロールします。 |
機能 03 - IPL の開始
機能 03 は、キー・モードが「手動」で、システム電源がオンの場合にのみ使用可能になります。
この機能は、「機能開始」ボタンを押したときに、指定された IPL タイプの IPL を開始します。 システムはすべてのライセンス内部コードをロードします。
機能 04 - ランプ・テスト
この機能は、コントロール・パネルの標識が切れていないかどうか、 また、コントロール・パネルの「機能/データ」 表示パネルに表示されている文字が有効であるかどうかを示します。 このテストをアクティブにすると、コントロール・パネルのすべてのライトおよび標識が明滅します。
システム・コントロール・パネルでのランプ・テストは、 別のコントロール・パネル機能または電源の手順を実行するまで続行されます。 拡張装置のコントロール・パネルのランプ・テストは 25 秒間アクティブになり、明滅はしません。
以下の手順に従って、システム・コントロール・パネル上のライトが正常に作動することを確認します。 こうしたステップを完了できない場合には、サービス提供元に連絡してください。
コントロール・パネルの「機能開始」を押します。
はい | 次のステップに進みます。 |
いいえ | コントロール・パネル、またはコントロール・パネル機能を含む交換可能装置 (システム装置バックプレーン (MB1) またはタワー・カード (CB1)) を交換する必要があります。 サービス提供元に連絡してください。 |
はい | 終了です。 |
いいえ | 拡張装置のコントロール・パネルを交換してください。 |
システム・コントロール・パネルのライトは正常に作動しています。
機能 05 - SPCN SRC
機能 05 は、電源障害の情報を表示します。 ディスク装置の並行保守手順が行われている間に、情報として参照コードを表示します。 この機能のフォーマットは次のとおりです。
このフォーマットでは、RR は故障したユニットがインストールされているフレーム番号を表し、U は故障したユニットの接続先の SPCN ポートを表し、rrr はユニット参照コード (URC) を表します。
機能 07
機能 07 は、許可された IBM® サービス技術員による保守の際にのみ使用されます。
機能 08 - 高速電源オフ
機能 08 は、キー・モードが手動モードで、システム電源がオンの場合にのみ使用可能になります。
この機能は、システムが中断状態にあってシステムの電源をオフにできない場合に使用します。
最初に機能 08 を選択して「機能開始」を押すと、 システムはアテンション SRC の 11 A1xx 8008 を表示します。 この SRC はユーザーが機能 08 を選択したことを示します。 2 度目に機能 08 を選択して「機能開始」を押すと、システムの電源オフの要求が確定します。 高速電源オフを実行するには、「システムの停止」を参照してください。
機能 09 から 10 - 予約済み
これらの機能は将来のコントロール・パネル機能のために予約済みです。
機能 11 から 19 - システム参照コード (SRC)
機能 11 から 19 (使用可能な場合) は、SRC のワードを表します。
エラー報告のために SRC 情報を記録して、サービス提供元に連絡することが必要です。
機能 20 - システム・タイプ、モデル、フィーチャー・コード、ハードウェア・レベル、および IPL パス記述
この機能は、マシン・タイプ、モデル、プロセッサー・フィーチャー・コード、 ハードウェア・レベル、および IPL パス記述を、以下のフォーマットで表示します。
t m m m c c c c _ _ _ _ _ _ _ _ h h h h _ _ _ _ i i i i i i i i |
t の値はマシン・タイプを示します。
1 | 9401 |
2 | 9402 |
4 | 9404 |
6 | 9406 |
m の値はモデルを示します。
mmm | 型式番号 (例、820) |
c の値はシステム・プロセッサーのフィーチャー・コードを示します。
cccc | プロセッサーのフィーチャー・コード (例、23A4) |
hhhh の値はシステム・プロセッサーのハードウェア・レベルを示します。
hhhh | プロセッサーのハードウェア・レベル (例、1025) |
iiiiiiii の値は、システム電源オンまたは再始動パスの記述を示します。
iiiiiiii | 再始動パス記述 (たとえば、00 000 001 は、コントロール・パネル上の白いボタンを使ってシステムが電源オンされたことを示します)。 |
SRC とともに、この情報も記録してください。
機能 21 - DST を使用可能にする
この機能は、システム・コンソール・ディスプレイで DST を使用可能にします。 「専用保守ツール (DST) の使用 (Use Dedicated Service Tool (DST))」 画面が、 主コンソールまたは代替コンソールに表示されます。
DST を終了してオペレーティング・システムに戻るには、 「専用保守ツール (DST) の使用 (Use Dedicated Service Tool (DST))」 画面の 「オペレーティング・システム表示の再開」 オプションを選択します。
機能 22 - 主記憶域のダンプ
この機能は、主記憶域およびプロセッサーのデータをディスクにダンプします。
最初に機能 22 を選択して「機能開始」を押すと、システムはアテンション SRC の 11 A1xx 3022 を表示します。 これはユーザーが機能 22 を選択したことを示します。 主記憶域およびシステム・プロセッサーのデータをディスクにダンプするには、 機能 22 をもう一度選択し、「機能開始」を押します。
この機能は、主記憶域のダンプが必要な場合のみに使用してください。 たとえば、中断 (システム・ハング) 状態の場合またはオペレーティング・システムの障害後などです。
機能 25 および 26 - サービス・スイッチ 1 および 2
機能 25 では、サービス技術員スイッチ 1 をセットします。 機能 25 は、サービス機能範囲 (50 から 99) を設定するのに必要な最初のステップです。
機能 26 では、サービス技術員スイッチ 2 をセットします。 機能 26 は、サービス機能範囲 (50 から 99) を設定するのに必要な 2 番目のステップです。
機能 33 - SPCN アドレッシングの再オーダー
この機能はラック・アドレスを正しい順序に並べ替えて、 システム電源制御コントロール (SPCN) におけるそれぞれの位置に対応するようにします。 システムにラックを追加したり、ラックを取り外した場合に、この機能を使用してください。
機能 34 - MSD IPL の再試行
機能 34 は主記憶域ダンプ (MSD) IPL 専用です。 これを使用するのは、MSD IPL 中にシステムが停止し、 元のダンプ情報を失わずに IPL を再び試行しようとする場合です。