SYSTEM_STATUS_INFO ビュー

SYSTEM_STATUS_INFO ビューは、現行区画に関する詳細が入っている単一行を返します。

返される情報は、システム状況処理 (WRKSYSSTS) コマンドおよびシステム活動の処理 (WRKSYSACT) コマンドで表示される詳細に似ています。これは統計列をリセットしません。それを行うには、関連テーブル関数 SYSTEM_STATUS テーブル関数 を使用します。

次の表は、ビューの列について説明しています。 システム名は SYS_STATUS です。スキーマは QSYS2 です。

表 1. SYSTEM_STATUS_INFO ビュー
列名 システム列名 データ・タイプ 説明
TOTAL_JOBS_IN_SYSTEM TOTAL_JOBS INTEGER 現在システムにあるユーザー・ジョブおよびシステム・ジョブの合計数。合計には次のジョブが含まれます。
  • 処理を待機中のジョブ待ち行列上のすべてのジョブ
  • 現在活動状態(処理中)のすべてのジョブ
  • 実行が完了したが作成される出力がまだ出力待ち行列上にあるすべてのジョブ
MAXIMUM_JOBS_IN_SYSTEM MAX_JOBS INTEGER システムで許可されるジョブの最大数。 ジョブの数がこの最大に達した場合には, システム上でそれ以上のジョブは投入または開始できなくなります。 合計には次のジョブが含まれます。
  • 処理を待機中のジョブ待ち行列上のすべてのジョブ
  • 現在活動状態(処理中)のすべてのジョブ
  • 実行が完了したが作成される出力がまだ出力待ち行列上にあるすべてのジョブ
ACTIVE_JOBS_IN_SYSTEM ACT_JOBS INTEGER システムで活動状態のジョブ(開始されて,まだ終了していないジョブ)の数。ユーザー・ジョブおよびシステム・ジョブの両方を含みます。
INTERACTIVE_JOBS_IN_SYSTEM INTER_JOBS DECIMAL(5,2) この論理区画に割り当てられた対話式パフォーマンスの割合。この値は、物理システム全体で使用可能な合計対話式パフォーマンスのパーセンテージです。
ELAPSED_TIME ELAP_TIME INTEGER 測定開始時刻から現在のシステム時刻までに経過した時間 (秒)。
ELAPSED_CPU_USED ELAP_USED DECIMAL(5,2) 処理装置が使用中であった経過時間の平均。
ELAPSED_CPU_SHARED ELAP_SHARE DECIMAL(5,2)

NULL 可能

経過時間の間にプールを用いるすべての区画が使用する、共用プロセッサー・プールの総容量の割合。この区画がプロセッサーを共用しない場合は、NULL を戻します。

ELAPSED_CPU_UNCAPPED_
CAPACITY

ELAP_UNCAP DECIMAL(5,2)

NULL 可能

統計が最後にリセットされたとき以降に使用された区画の上限非制限共用処理容量の割合。この区画での使用量が構成されている処理容量を超えていない場合は、NULL が返されます。
CONFIGURED_CPUS CONFIGCPUS INTEGER 区画用に構成されている CPU の総数。
CPU_SHARING_ATTRIBUTE CPU_SHARE VARCHAR(8)

NULL 可能

この属性は、この区画がプロセッサーを共用しているかどうかを示します。区画が物理プロセッサーを共用していないことを値が示している場合、この区画は専用プロセッサーのみを使用しています。区画が物理プロセッサーを共用していることを値が示している場合は、この区画は物理プロセッサーの共用プールから物理プロセッサーを使用しています。
CAPPED
区画はプロセッサーを共用しています。区画では、構成されている容量までの使用に制限されます。
UNCAPPED
区画はプロセッサーを共用しています。区画では、構成されている容量を超えて使用できます。
区画がプロセッサーを共用していない場合は、NULL 値が入ります。
CURRENT_CPU_CAPACITY CPU_CAP DECIMAL(5,2) 現行処理能力は,区画内で使用されている処理装置を指定します。 複数の物理プロセッサーを共用する区画の場合,現行処理能力は,実行しているプール内でのそれらの物理プロセッサーの占有率を表します。 専用プロセッサーを使用する区画の場合,現行処理能力は,区画で現在活動状態の仮想プロセッサーの数を表します。
AVERAGE_CPU_RATE CPU_RATE DECIMAL(5,2) 平均CPU速度はパーセンテージで表され,100%は,プロセッサーがその公称周波数で稼働中であることを示します。 100%より大きい値または小さい値は,プロセッサー・モデルの公称周波数に比べて,プロセッサーがどの程度スローダウン(スロットル)したか, または,スピードアップ(ターボ)したかを示します。 例えば,値120%は,プロセッサーは公称速度に比べて20%速く実行していることを示します。
AVERAGE_CPU_UTILIZATION CPU_AVG DECIMAL(5,2) すべてのアクティブなプロセッサーの平均 CPU 使用率。
MINIMUM_CPU_UTILIZATION CPU_MIN DECIMAL(5,2) 最小 CPU 使用率を報告したプロセッサーの CPU 使用率。
MAXIMUM_CPU_UTILIZATION CPU_MAX DECIMAL(5,2) 最大の CPU 使用率を報告したプロセッサーの CPU 使用率。
SQL_CPU_UTILIZATION CPU_SQL DECIMAL(5,2)

NULL 可能

常に NULL 値が含まれています。
MAIN_STORAGE_SIZE MAIN_STG BIGINT システム内の主記憶域の容量 (キロバイト)。
SYSTEM_ASP_STORAGE SYS_STG BIGINT システム補助記憶域プール (ASP 番号 1) の記憶容量 (メガバイト単位)。 この値は,永続オブジェクトと一時オブジェクトの両方の記憶域に使用可能なスペースの容量を表します。
TOTAL_AUXILIARY_STORAGE AUX_STG BIGINT システム上の合計補助記憶域 (メガバイト単位)。
SYSTEM_ASP_USED SYS_RATE DECIMAL(5,2) 現在使用中のシステム記憶域プール (ASP 番号 1) のパーセント。
CURRENT_TEMPORARY_STORAGE TEMP_CUR INTEGER 一時オブジェクト用に使用されている記憶域の現在の容量 (メガバイト単位)。

MAXIMUM_TEMPORARY_STORAGE_
USED

TEMP_MAX INTEGER 最後の IPL 以降の任意のある時点における、一時オブジェクトに使用されていた記憶域の最大容量 (メガバイト単位)。
PERMANENT_ADDRESS_RATE PERM_RATE DECIMAL(6,3) 使用可能なアドレスに対して,使用済み永続オブジェクトの占めるパーセント。
TEMPORARY_ADDRESS_RATE TEMP_RATE DECIMAL(6,3) 使用可能なアドレスに対して,使用済み一時オブジェクトの占めるパーセント。
TEMPORARY_256MB_SEGMENTS TEMP_256MB DECIMAL(5,2) 使用された可能な最大一時セグメント (256 MB) のパーセント。
TEMPORARY_4GB_SEGMENTS TEMP_4GB DECIMAL(5,2) 使用された可能な最大一時セグメント (4 GB) のパーセント。
PERMANENT_256MB_SEGMENTS PERM_256MB DECIMAL(5,2) 使用された可能な最大永続セグメント (256 MB) のパーセント。
PERMANENT_4GB_SEGMENTS PERM_4GB DECIMAL(5,2) 使用された可能な最大永続セグメント (4 GB) のパーセント。
HOST_NAME HOST_NAME VARCHAR(255) この情報が生成されたシステムの名前。
PARTITION_ID PART_ID INTEGER このビューが実行されている区画の ID。
NUMBER_OF_PARTITIONS NUM_PART INTEGER システム上の区画の数。これには、現在電源がオンになっている (実行中の) 区画および電源がオフになっている区画が含まれます。
ACTIVE_THREADS_IN_SYSTEM ACT_THREAD INTEGER ユーザー・スレッドとシステム・スレッドの両方を含む、システム内の初期スレッドおよび 2 次スレッド (開始されているが、まだ終了していないスレッド) の数。
RESTRICTED_STATE REST_STATE VARCHAR(3) システムが制限状態になっているかどうか。
NO
システムは制限状態ではありません。
YES
システムが制限状態になっています。

区画の記憶域および CPU 状況を確認します。
SELECT * FROM QSYS2.SYSTEM_STATUS_INFO;