GRDBOX (グリッド・ボックス) キーワード

これは、レコード・レベル・キーワードで、ボックス構造の形、位置、および属性を定義するのに使用します。 このキーワードは、ボックスが消去されるか、表示されるか、または処理されないかどうかを定義します。

キーワードの形式は次のとおりです。

GRDBOX((*POS ([*DS3] [*DS4]
start-row | &start-row-field
start-column | &start-column-field
depth | &depth-field
width | &width-field));
[(*TYPE type of box
[horizontal rule | &hrule-field]
[vertical rule | &vrule-field])]
[(*COLOR color of box | &color-field)]
[(*LINTYP line type of box | &lintyp-field)]
[(*CONTROL | &control-field)]

*POS パラメーターは必須パラメーターです。 このパラメーターにはボックスの位置とサイズを記述します。 *POS パラメーター内で *DS3 または *DS4 をコーディングするとき、使用中の表示サイズに応じて 2 つの異なる開始行、開始桁、および長さの値を使用することができます。 DSPSIZ キーワードは、ファイル・レベルでコード化する必要があります。

*TYPE パラメーターは必須パラメーターです。 横および縦の罫線の値は、各罫線間の文字スペースの数を定義します。 たとえば、*TYPE VRT ボックスが 21 桁の幅および 3 桁の罫線値で定義される場合、ボックスには 6 つの縦線があります。 罫線値が幅または深さの偶数倍ではない場合、奇数のスペースの罫線がボックスの右側または下部に引かれます。 このパラメーターのデフォルトは、PLAIN です。

横または縦の罫線の値は、プログラム - システム間フィールドを使用して定義することができます。 フィールド名が指定されている場合、フィールドはレコード様式内に存在します。 フィールドはデータ・タイプ S、使用目的 P、3 のフィールド桁数、および小数点以下の桁数 0 として定義されます。

*COLOR および *LINTYP パラメーターは、ボックスの色および属性を定義します。P フィールドは、実行時の属性を定義または変更するのに使用されます。

*COLOR および *LINTYP パラメーターの詳細については、GRDATR (グリッド属性) キーワードを参照してください。

*NONE が GRDBOX キーワードによって定義される場合、GRDATR キーワードによって設定される色が使用されます。

P フィールドが COLOR または LINTYP パラメーターのどちらかに指定される場合、フィールドはレコード様式内に存在しなければなりません。 フィールドはデータ・タイプ A 、使用目的 P、および 1 の長さとして定義されます。

*CONTROL パラメーターは、この GRDBOX が表示されるか、画面から消去されるか、または無視 (キーワードをオフに任意指定するのと同様) されるかどうかを指定します。フィールドはレコード様式内に存在し、データ・タイプ S、使用目的 P、および 1 の桁数として定義されなければなりません。P フィールドが 0 に設定される場合は、グリッド・ラインが表示されます。 P フィールドが、1 に設定される場合、GRDBOX キーワードは処理されません。 P フィールドが -1 に設定される場合、現在表示されているグリッド・ラインのレコードが消去されます。 P フィールドが定義された値以外の値に設定される場合、省略時値 0 が使用されます。

グリッド・ライン・サポートには、DBCS 装置が必須です。この装置は、日本語 DOS を呼び出す能力があります。

このキーワードについては、オプション標識を使用することができます。

次の例は、GRDBOX キーワードの指定方法を示しています。

|...+....1....+....2....+....3....+....4....+....5....+....6....+....7....+....8
     A                                      DSPSIZ(*DS3 *DS4)
     A                                      GDRATR((*COLOR WHT) (*LINTYP SLD))
     A          R GRDREC1                   GRDRCD
     A                                      GRDATR((*COLOR BLU) (LINTYP DSH))
     A                                      GRDBOX(*POS (2 5 10 70 ) (*TYPE PLAIN))
     A
     A          R GRDREC2                   GRDRCD
     A 90                                   DSPMOD(*DS4)
     A                                      GRDBOX((*POS (*DS3 5 5 18 70) +
     A                                      (*DS4 5 5 19 120)) (*TYPE PLAIN))
     A                                      GRDBOX((*POS (*DS3 5 5 18 70) +
     A                                      (*DS4 7 7 3 103)) (*TYPE VTR 10) +
     A                                      (*CONTROL &CNTL1));
     A
     A                                      GRDBOX((*POS (*DS3 12 7 6 53) +
     A                                      (*DS4 127 6 103)) +
     A                                      (*TYPE HRZ 2) +
     A                                      (*COLOR RED)  (*LINTYP &LNTP1); +
     A                                      (*CONTROL &CNTL2));
     A
     A
     A 95                                   GRDBOX((*POS (&SCROW1 &SCOL1 &DPTH1 +
     A                                      &WDTH1)); +
     A                                      (*TYPE HRZVRT &HRUL1 &VRUL1); +
     A                                      (*COLOR &CLR1); +
     A                                      (*CONTROL &CNTL3));
     A            CNTL1          1S 0P
     A            CNTL2          1S 0P
     A            CNTL3          1S 0P
     A            LNTP1          1A  P
     A            CLR1           1A  P
     A            SROW1          3S 0P
     A            SCOL1          3S 0P
     A            DPTH1          3S 0P
     A            WDTH1          3S 0P
     A            HRUL1          3S 0P
     A            VRUL1          3S 0P
     A

GRDREC1 レコードを作成すると、行 2、桁 5 の位置に、高さが 10 行で幅が 70 桁として定義される無地のボックスが表示されます。ボックスは青色の破線で表現されます。

GRDREC2 レコードを作成すると、以下の出力が表示されます。
  • レコードが 24 x 80 の表示で作成されるか、DSPMOD がオフにされる場合、以下のようになります。
    1. 無地ボックスは、行 5、桁 5 を起点として、高さ 18 行、幅 70 桁で表示されます。グリッドの線は、色が白で、ファイル・レベルの GRDATR キーワードによって定義される実線タイプです。
    2. P フィールド CNTL1 の値が 0 に等しい場合、縦の罫線が入ったボックスが行 7、桁 7 を起点として、高さ 3 行、幅 70 桁で描かれます。ボックスには、10 文字分のスペースごとに縦線があります。グリッドの線は、白で、ファイル・レベルの GRDATR キーワードによって定義される実線タイプです。P フィールド CNTL1 の値が -1 の場合、ボックスは消去されます。P フィールド CNTL1 の値が 1 の場合、GRDBOX キーワードによる処理はなされません。
    3. P フィールド CNTL2 の値が 0 に等しい場合、横の罫線が入ったボックスが表示されます。このボックスは、行 12、桁 7 を起点として、高さ 6 行、幅 60 桁です。ボックスには、2 文字分のスペースごとに横線があります。線は赤で、線のタイプは P フィールド LNTP1 の値によって決まります。 LNTP1 の値が無効または NONE (X'FF') の場合、線のタイプは、ファイル・レベルの GDRATR キーワード (実線) からの線のタイプがデフォルトとして指定されます。P フィールド CNTL2 の値が -1 の場合、ボックスは消去されます。P フィールド CNTL2 の値が 1 の場合、GRDBOX キーワードによる処理はなされません。
    4. オプション標識 95 がオンになり、P フィールド CNTL3 の値が 0 に等しい場合、横線および縦の罫線が入ったボックスが処理されます。行、桁、幅、および高さは、適切な P フィールドから実行時に決定されます。色は、CLR1 の P フィールドの値から決定されます。 線のタイプは、そのファイル・レベルにおける GRDATR キーワードをデフォルトとして指定します。オプション標識 95 がオフになる場合、ボックスは処理されません。 P フィールド CNTL3 の値が -1 の場合、GRDBOX キーワードによる処理はなされません。
  • レコードが 27 x 132 の表示で作成され、かつ DSPMOD がオンにされる場合、以下のようになります。
    1. 無地ボックスは、行 5、桁 5 を起点として、高さ 19 行、幅 120 桁で表示されます。グリッドの線は、色が白で、ファイル・レベルの GRDATR キーワードによって定義される実線タイプです。
    2. P フィールド CNTL1 の値が 0 に等しい場合、縦の罫線が入ったボックスが行 7、桁 7 を起点として、高さ 3 行、幅 110 桁で描かれます。ボックスには、10 文字分のスペースごとに縦線があります。グリッドの線は白で、実線ですが、P フィールド CNTL1 の値が -1 の場合、ボックスは消去されます。P フィールド CNTL1 の値が 1 の場合、GRDBOX キーワードによる処理はなされません。
    3. P フィールド CNTL2 の値が 0 に等しい場合、横の罫線が入ったボックスが表示されます。このボックスは、行 12、桁 7 を起点として、高さ 6 行、幅 110 桁です。 ボックスには、2 文字分のスペースごとに横線があります。線は赤で、線のタイプは P フィールド LNTP1 の値によって決まります。 LNTP1 の値が無効または NONE (X'FF') の場合、線のタイプは、ファイル・レベルの GDRATR キーワード (実線) からの線のタイプがデフォルトとして指定されます。P フィールド CNTL2 の値が -1 の場合、ボックスは消去されます。P フィールド CNTL2 の値が 1 の場合、GRDBOX キーワードによる処理はなされません。
    4. オプション標識 95 がオンになり、P フィールド CNTL3 の値が 0 に等しい場合、横線および縦の罫線が入ったボックスが処理されます。行、桁、幅、および高さは、適切な P フィールドから実行時に決定されます。色は、CLR1 の P フィールドの値から決定されます。 線のタイプは、そのファイル・レベルにおける GRDATR キーワードをデフォルトとして指定します。オプション標識 95 がオフになる場合、ボックスは処理されません。 P フィールド CNTL3 の値が -1 の場合、GRDBOX キーワードによる処理はなされません。