IBM Tivoli Monitoring, バージョン 6.3

1 つのハブ Tivoli Enterprise Monitoring Server と複数の Netcool/OMNIbus ObjectServer

このシナリオでは、1 つのハブ Tivoli® Enterprise Monitoring Server が複数の Netcool/OMNIbus ObjectServer にイベントを転送します。この場合、各 ObjectServer は Netcool/OMNIbus 単一層アーキテクチャー用に構成されています。

イベントの転送先の各イベント・サーバーには、関連する EIF プローブと、インストール済みの IBM® Tivoli Monitoring Situation Update Forwarder がなければなりません。シチュエーションごとに、シチュエーション・イベントの転送先のイベント・サーバーを指定する必要があります。

デフォルトでは、既にイベント転送が有効になっている既存のシチュエーションに基づいて新規のシチュエーション定義を行っていない限り、あるいはシチュエーションに対して明示的にイベント転送を有効にしていない限り、新規のシチュエーションに対してはイベント転送は有効になっていません。シチュエーションに対してイベント転送を有効にした場合、デフォルトではハブ・モニター・サーバーは、ハブ・モニター・サーバーに対してイベント転送が有効になったときに指定された EIF プローブに、シチュエーションのイベントを送信します。イベントを複数の Netcool/OMNIbus ObjectServer に転送する場合は、tacmd createEventDest コマンドを使用して追加のイベント・サーバー宛先定義を作成し、次にイベント転送が有効になっているシチュエーションごとに適切なイベント宛先を選択する必要があります。
図 1. 1 つのハブ Tivoli Enterprise Monitoring Server と複数の Netcool/OMNIbus ObjectServer
1 つのハブ Tivoli Enterprise Monitoring Server と複数の Netcool/OMNIbus ObjectServer

用法

すべてのイベントを複数の Netcool/OMNIbus ObjectServer に送信するようハブ・モニター・サーバーを構成することにより、イベント同期環境に冗長性を導入することができます。この方式では、複数の Netcool/OMNIbus ObjectServer にイベント・データを用意することによって可用性が向上します。

このシナリオは、機能領域別にイベント・データを編成する場合にも使用できます。例えば、オペレーティング・システムおよび仮想化シチュエーション・イベントを、ある Netcool/OMNIbus イベント・サーバーに転送するよう構成し、WebSphere® Application Server、DB2®、およびその他のミドルウェアのシチュエーション・イベントを、別の Netcool/OMNIbus イベント・サーバーに転送するよう構成できます。



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