システム・ログの使用

LOG コマンドを使用すると、OPERLOG と SYSLOG の両方にアクセスできます。OPERLOG パネルは SYSLOG パネルに非常に良く似ていますが、主な相違点は、OPERLOG パネルはシスプレックス内のすべてのシステムのデータを表示できるのに対して、SYSLOG パネルには 1 つのシステムのデータのみが表示されるという点です。

OPERLOG パネルでは、許可ユーザーは、シスプレックス全体のマージされたシステム・メッセージ・ログを表示できます。これには、MVS システムのコンソール・メッセージ、オペレーター・コマンド、およびオペレーターの応答が含まれます。 このパネルには、LOG O コマンドを使用してアクセスします。

SYSLOG パネルでは、許可ユーザーは、システム・ログを表示できます。このシステム・ログは、z/OS システムのコンソール・メッセージ、オペレーター・コマンド、およびオペレーターの応答を含む JES データ・セットの集合です。このパネルには、LOG S コマンドを使用してアクセスします。

OPERLOG パネルでは、SYSLOG パネルの機能 (FIND、PRINT など) に加えて、日、時間、分、および秒単位のフィルター操作やスクロールを含むいくつかの機能拡張が提供されます。OPERLOG と SYSLOG の機能のもう 1 つの相違点は、OPERLOG パネルでは絶対行番号が使用されていない点です。行番号は表題行には表示されず、LOCATE や PRINT などの機能では使用されません。

特定のシステムの SYSLOG の表示

SYSLOG パネルから、SYSID パラメーターを指定してシスプレックス内の別の LPAR の SYSLOG を表示できます。
SYSID lpar

検索対象の行数の拡張

FINDLIM コマンドを使用して、OPERLOG および SYSLOG で FIND コマンドによって検索される最大行数を拡張できます。これにより、複数回検索する必要がなくなります。以下に例を示します。
FINDLIM 999999

hh:mm:ss に基づくログ項目の検索

hh:mm:ss に基づいて、OPERLOG または SYSLOG 内の項目を検索できます。以下に例を示します。
LOCATE 13:08:43
注: OPERLOG では、ログ項目の正確な時刻がわからない場合には、等しい (=) ではなく、より小 (<) またはより大 (>) を使用して日付や時刻に基づいてフィルターする方が便利です。

OPERLOG のフィルタリング

複雑なフィルターの設定で説明されている FILTER コマンドを使用して、OPERLOG をフィルターに掛けることができます。例えば、以下のフィールドをフィルターに掛けることができます。
  • SYSNAME
  • DATE
  • TIME
  • DATETIME
  • JOBNAME
  • JOBID
  • CONSOLE
  • MSGID
  • MSGTEXT
次の例では、「DEVICE」というストリングでメッセージをフィルターに掛けます。
FILTER MSGTEXT EQ *DEVICE* 

SET SCREEN を使用した OPERLOG での強調表示の定義

OPERLOG の「Set Screen Characteristics」ポップアップでは、記述子コードに基づいて OPERLOG パネルのメッセージの色と強調表示の値を設定できます。指定した値によって、メッセージが最初に出されたときに使用されていた色および強調表示がオーバーライドされます。フィールドをブランクのままにすると、元の色および強調表示を使用して OPERLOG パネルにメッセージが表示されます。

通知 (記述子 12) メッセージをより見やすくするために、SDSF では色のデフォルト値として黄色が用意されています。「Use color and highlighting」フィールドでは、OPERLOG パネル上のメッセージの色の使用を有効または無効にできます。設定した値は、ISPF の SDSF セッション全体にわたって保管されます。結果は、端末タイプによって異なります。

  1. パラメーターを指定せずに SET SCREEN を入力します。
  2. 「Set Screen Characteristics」ポップアップで、OPERLOG を選択します。
  3. 「Set Screen Characteristics: OPERLOG Panel」ポップアップが表示されます。
            Set Screen Characteristics: OPERLOG Panel               
                                                                       
                                                       More:     +     
     Use color and highlighting    1   1. Yes   2. No                  
                                                                       
     Type values to override the original color and highlighting.      
     Press F5/17 to see changes.                                       
                                                                       
     Descriptor code                  Color    Highlight  Intensity    
      1 - System failure                                               
      2 - Immediate action required                                    
      3 - Eventual action required                                     
      4 - System status                                                
      5 - Immediate command response                                   
      6 - Job status                                                   
      7 - Task-related                                                 
      8 - Out of line                                                  
      9 - Operator's request                                           
     10 - Not defined                                                  
     11 - Critical eventual action                                     
     12 - Important information
  4. デフォルトをオーバーライドする値を入力します。有効な値は次のとおりです。
    • Color: Blue、Green、Pink、Red、Turq、White、Yellow
    • Highlighting: Blink、Normal、Reverse、Uscore
    • Intensity: High、Low
    ポップアップ上で反映された変更を確認するには、F5 を押します。

OPERLOG および SYSLOG の印刷

SDSF パネルからの印刷で説明されているメカニズムを使用して、OPERLOG および SYSLOG からのデータを印刷できます。

一例として、以下の PRINT コマンドは、01:00:00 から 02:00:00 までのメッセージを SYSOUT に印刷します。

PT S; PT 01:00:00 02:00:00; PT CLOSE