SuperC 比較ユーティリティー・パネル・フィールド

このパネルのすべてのフィールドを、以下を除いて、「z/OS ISPF ユーザーズ・ガイド 第 1 巻」の『ISPF ライブラリーとデータ・セット』のトピックで説明しています。
Profile DSN
オプションのデータ・セットの名前で、比較タイプ、リスト・タイプ、シーケンス 番号の設定値、表示オプション・モードの設定値、処理オプション、および処理ステート メントを入れておくことができます。 1 つのデータ・セットまたはメンバーにこれらすべてのエレメントを書き込んだファイル を プロファイル と呼びます。 SuperCE ユーティリティー (オプション 3.13) を使用し、プロファイル・データ・セット を作成するための情報は、Profiles and Defaults - プロファイルとデフォルトの活動化を参照してください。

プロファイルのこのリスト・タイプとシーケンス番号の設定値は古いデータ・セット名を 指定するために使用されるパネル (図 1) にコピーされますが、該当 するフィールドは重ねて入力したりブランクで消去したりできます。 また、プロファイルの残りのエレメントはパネルには表示されませんが、それらの値は有 効です。

Mixed Mode
このフィールドを選択して、SuperC に、DBCS テキスト・ストリングがあるかどう かを調べるために入力データ・セット行を走査および解析させます。
注: 混合 (Mixed) モードは、ファイルまたはバイト比較の場合は使用できません。
Bypass Selection List
メンバー・パターンを PDS メンバー・リスト・フィールドか、またはデータ・セッ ト・フィールドのメンバー名部分に入力した場合に (MY.DATA.SET(パターン) など)、この フィールドを選択すると、SuperC はメンバー選択リストを表示せずに、そのパターンに一 致するすべてのメンバーを処理します。 このフィールドをブランクにしておくと、メンバー・リストが表示されます。
Execution Mode
データ・セットを比較するときに使用する処理モード。 以下のいずれかを選択してください。
1
Foreground。 古いデータ・セットのパネルとメンバー選択 (必要な場合) の指定を完了すると、フォア グラウンド・モードは新しいデータ・セットと古いデータ・セットとを比較し、その結果 を Listing DS Name フィールドに指定されているデータ・セット に保管します。この結果は、端末にブラウズできます。
2
Batch。 古いデータ・セットのパネルとメンバー・リスト (存在する場合) の指定を完了すると、 バッチ・モードは SuperC ユーティリティー - バッチ・ジョブの実行依頼パネルを表示し ますので、ジョブ・カードを指定して後処理情報を印刷したり JCL を編集したりできます。 この後、バッチ・ジョブが新しいデータ・セットと古いデータ・セットとを比較するため に実行依頼されます。 詳しくは、バッチ・モードでの SuperC ジョブの実行依頼を参照してください。
注: バッチ・モードでは、データ・セット・パスワードは指定できません。 データ・セットがパスワードで保護されている場合は、フォアグラウンド・モードを使用 してください。
Output Mode
リスト・ファイルを表示するときに使用する出力モード。 以下のいずれかを選択してください。
1
View。 View を使用すると、リスト・ファイルがビュー ・モードで表 示されます。 このモードでは、すべてのビュー機能が使用可能になります。
2
Browse。 Browse を使用すると、リスト・ファイルがブラウズ ・モード で表示されます。 このモードでは、すべてのブラウズ機能が使用可能になります。
3
Eview。 このオプションは英語以外のパネルにのみ表示されます。 これは、SuperC が英語の定数モジュールで呼び出されることを除き、View とまったく同じ動作になります。 すべてのタイトルと見出しは英語で表示されます。 これにより、非 DBCS 端末で SuperC リストの強調表示を容易に使用できるようになります。
新しいデータ・セット・パネルに必要な項目をすべて指定して Enter を押すと、ISPF は 、図 1 に示されているパネルを表示します。 パネルの下部に表示されている 5 つのフィールド (Volume Serial、Listing DS Name、Data Set Password、Listing Type、 および Sequence Numbers) のうち、選択したモード (フォアグラウンドまたはバッチ) および プロファイル・データ・セットの内容によっては、Listing Type 以外の フィールドは、すべて表示されない場合があります。 また、新しいデータ・セット・パネルの Member フィールドにア スタリスク (*) を指定するか、メンバー・リストを要求すると、ISPF は古いデータ・セ ット・パネルには Member フィールドは表示しません。
注: この説明で、古い データ・セットとは、例えば、 実動ライブラリーの中のデータ・セットといった、データ・セットの基本版を指します。
図 1. SuperC ユーティリティー - 古いデータ・セット・パネル (ISRSSOLD)
   Menu  RefList  Utilities  Help
 ───────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
                     SuperC Compare Utility - Old Data Set

 Specify "Old" Data Set to be compared, then press the ENTER key to compare to
 "New" Data set . . : MYPROJ.DEV.SOURCE
                                                                    More:     +
    Project . . . MYPROJ  
    Group . . . . TEST     . . .          . . .          . . .         
    Type  . . . . SOURCE  
    Member  . . .         

 "Old" other Partitioned, Sequential or VSAM Data Set:
    Data Set Name . . .                                                        
    Volume Serial . . .            (If not cataloged)

 Listing DS Name  . . . SUPERC.LIST                                            
 Data Set Password  . .            (If Old data set password protected)

 Listing Type . . . . 1  1. Delta   2. CHNG    3. Long    4. OVSUM   5. Nolist

 Command ===>                                                                 
  F1=Help      F2=Split     F3=Exit      F7=Backward  F8=Forward   F9=Swap
 F10=Actions  F12=Cancel

古いデータ・セットの名前を指定してください。 指定できる古いデータ・セットのタイプは、直前のパネルで指定した新しいデータ・セッ トのタイプにより異なります。 例えば、次の比較を行うことができます。

この説明で、メンバー指定 PDS とは、次のように単一のメンバ ーが指定されている PDS を指します。
'USERID.TEST.SCRIPT(NEWDATA)'

SuperC は、比較を 1 対 1 で行うため、1 つのメンバー指定 PDS を 1 つの順次データ・ セットとして扱います。 しかし、1 つのデータ・セットを別のデータ・セットの複数のメンバーと比較することは できません。したがって、SuperC は順次データ・セットと PDS 全体とを比較することは できません。

Enter を押すと、ISPF はメンバー選択リストを表示するかまたは比較処理を開始します。 このパネルのすべてのフィールドを、以下を除いて、「z/OS ISPF ユーザーズ・ガイド 第 1 巻」の『ISPF ライブラリーとデータ・セット』のトピックで説明しています。
Update DS Name
列ごとの比較の結果を書き込むデータ・セットの名前を SuperC に指示します。
注: また、このフィールドは、プロファイル・データ・セットに 更新 (UPDxxxx) 処理オプションが指定されていないと表示されません。

このデータ・セットは、通常は後処理プログラムの入力として使用され、通常のリスト・ データ・セットのほかに指定できます。 SuperC 処理オプションについての詳細は、Process Options - 処理オプションの選択の「処理オプションの 選択」のセクションを参照してください。

このフィールドをブランクにすると、SuperC は以下のデフォルト名を使用します。
prefix.userid.SUPERC.UPDATE

ここで、prefix は TSO 接頭部で、userid は ユーザー ID です。 接頭部とユーザー ID とが同じ場合は、接頭部だけを指定します。 また、接頭部がない場合は、ユーザー ID だけを使用します。

注: ISPF 構成テーブル・フィールドの USE_ADDITIONAL_QUAL_FOR_PDF_DATA_SETS に YES が 設定されていると、ISPF_TEMPORARY_DATA_SET_QUALIFIER フィールドを使用して定義 されている追加の修飾子が、SUPERC 修飾子の前に組み込まれます。

完全修飾データ・セット名を入力すると、SuperC は指定されたとおりの名前を使用します。 それ以外の場合、SuperC は単にユーザーの TSO 接頭部を、指定されたデータ・セット名 の先頭に付加します。 TSO PROFILE NOPREFIX で稼働中の場合、SuperC は入力された名前を使用します。この場 合、この名前のマスター・カタログへのカタログが試みられます。

すでに存在しているデータ・セットの名前を入力すると、そのデータ・セットの内容は新 しい更新出力により置き換えられます。

存在しないデータ・セットの名前を入力すると、SuperC はそのデータ・セットを割り振り ます。 データ・セットは、データ・セットの後ろにメンバー名を入力しなければ順次データ・セ ットとして割り振られます。メンバー名を指定すると、区分データ・セットとして割り振 られます。
注: UPDMVS8、UPDCMS8、UPDSEQ0 および UPDPDEL 処理オプションの場合、更新デー タ・セットには、データ・セットの内容が異なっている場合に比較が正常に行われたとき だけ、有効なデータが書き込まれます。 比較されるデータ・セットまたはメンバーに相違点がない場合は、このデータ・セットは 常に空です。
Listing Type
データ・セット比較時に SuperC に作成させるリスト・タイプ。 これは必須フィールドであるため、以下のいずれかを選択しなければなりません。 サンプル・リストについては、リストの説明 を参照してください。
DELTA
ソース・データ・セット間の相違点がリストされ、その後ろに一般的な要約が続きます。
CHNG
ソース・データ・セット間の相違点がリストされ、さらにそれら相違点の前後最大 10 行 の一致行がリストされます。 このリストは、DELTA リストの変形です。前後に示される一致行により、ソース・データ ・セットの変更区域を認識できます。
LONG
新しいデータ・セットのすべてのソース行と、古いデータ・セットの削除行がリス トされます。 挿入行と削除行には、両方ともフラグが付けられます。
OVSUM
比較の全体的な要約だけがリストされます。 しかし、PDS を比較する場合は、各 PDS メンバーごとに個別要約行が生成されます。
NOLIST
リストを出力しません。 フォアグラウンド・モードの場合、メッセージだけが返され、比較の結果が示されます。
Listing DS Name
SuperC が比較の結果を書き出すリスト・データ・セットの名前。 しかし、Listing Type フィールドに NOLIST を入力すると、SuperC は 出力リストを作成しないため、この名前は無視されます。 また、バッチ・モードを選択した場合は、このフィールドはパネルには表示されません。 その代わりに、SuperC ユーティリティー - バッチ・ジョブ実行依頼パネルが使用されま す。
このフィールドをブランクにすると、SuperC はデフォルト・データ・セット属性と以下の データ・セット名を使用して、リスト・データ・セットを割り振ります。
prefix.userid.SUPERC.LIST

ここで、prefix は TSO 接頭部で、userid は ユーザー ID です。 接頭部とユーザー ID とが同じ場合は、接頭部だけを指定します。 また、接頭部がない場合は、ユーザー ID だけを使用します。

注: ISPF 構成テーブル・フィールドの USE_ADDITIONAL_QUAL_FOR_PDF_DATA_SETS に YES が 設定されていると、ISPF_TEMPORARY_DATA_SET_QUALIFIER フィールドを使用して定義 されている追加の修飾子が、SUPERC 修飾子の前に組み込まれます。

完全修飾データ・セット名を入力すると、SuperC は指定されたとおりの名前を使用します。 それ以外の場合、SuperC は単にユーザーの TSO 接頭部を、指定されたデータ・セット名 の先頭に付加します。 TSO PROFILE NOPREFIX で稼働中の場合、SuperC は入力された名前を使用します。この場 合、この名前のマスター・カタログへのカタログが試みられます。

すでに存在しているデータ・セットの名前を入力すると、そのデータ・セットの内容は新 しい出力リストにより置き換えられます。 しかし、データ・セットが順次データ・セットの場合は、プロファイル・データ・セット に APNDLST 処理オプションを指定することで、このリストを置き換える代わりにデータ・ セットに追加できます。

存在しないデータ・セットの名前を入力すると、SuperC はそのデータ・セットを割り振り ます。 データ・セットは、データ・セットの後ろにメンバー名を入力しなければ順次データ・セ ットとして割り振られます。メンバー名を指定すると、区分データ・セットとして割り振 られます。

Sequence Numbers
データ・セットの比較からシーケンス番号フィールドを除外するかどうかを SuperC に 指示する値。 このフィールドは、比較タイプ (COMPARE TYPE) が FILE または BYTE の場合は表示され ません。 以下のいずれかを選択できます。
ブランク
データ・セットが F 80 または V 255 の場合で、比較タイプ (COMPARE TYPE) が次 に示されたものである場合、シーケンス番号フィールドを比較の対象から除外します。
Line
それ以外は、データとして扱います。
SEQ
比較からシーケンス番号フィールドを除外します。 シーケンス番号は、F 80 の場合は 73 から 80 桁目に、V 255 データ・セットの場合は 1 から 8 桁目に あるものと想定されます。
NOSEQ
F 80/V 255 標準シーケンス番号桁をデータとして扱います。
COBOL
F 80 データ・セットの 1 から 6 桁目を無視します。 1 から 6 桁目のデータは、シーケンス番号と見なされます。