入出力構成を定義する際には、これらのリソースに関する物理的な情報と論理的な情報の両方を用意します。例えば、装置を定義するときには、そのタイプやモデルなどの物理情報、およびその装置に割り当てる ID などの論理情報を用意します。入出力構成定義の計画では、それぞれのリソースごとに 用意すべき情報について説明しています。
入出力構成は、オペレーティング・システム (ソフトウェア) とチャネル・サブシステム (ハードウェア) の両方に対して定義します。
ハードウェア構成定義 (HCD) を使用して、単一の対話式エンド・ユーザー・インターフェースを介して、ハードウェアおよびソフトウェアの入出力構成プロセスを実行します。データを入力すると HCD は妥当性検査を行います。これは入出力構成の使用前にデータ入力のエラーを回避するのに役立ちます。
HCD の出力は入出力定義ファイル (IODF) であり、これには入出力構成データが入っています。IODF は、複数のハードウェア構成およびソフトウェア構成を z/OS® オペレーティング・システムに対して定義できます。IODF をアクティブにすると、HCD は入出力構成を、チャネル・サブシステムまたはオペレーティング・システム (あるいはその両方) に対して定義します。
HCD の活動化機能 あるいは MVS™ の ACTIVATE オペレーター・コマンドを使用すると、 ソフトウェアの初期プログラム・ロード (IPL) やハードウェアのパワーオン・リセット (POR) を行うことなく、 現行の構成を変更することができます。 システムの稼働中に変更を行うことを、動的構成 または動的再構成 と呼びます。
IPL および活動化の際には、構成を定義してある IODF を指定する必要があります。POR 時に、入出力構成データ・セット (IOCDS) というデータ・セットが使用されます。IOCDS は IODF 内の 構成定義で作成することができます。IODF には複数のプロセッサーの構成データが含まれているのに 対して、IOCDS には特定のプロセッサーの構成が入っています。