Unicode 標準では、1 つの文字セットおよびその文字セット用の少数のエンコードが正確に定義されています。 ユニコードを使用すると、どの言語のテキストでも効率的に処理できます。 これにより、1 つのアプリケーションを世界中のユーザーが利用できるようになります。
Unicode 標準以前に存在していたエンコード・システムは、使用されている必須の数字、文字、および記号のすべてに対応しているわけではありませんでした。同じ番号でも、異なるエンコード・システムでは異なる文字に割り当てられている可能性があります。 使用するエンコード・システムを誤ると、期待どおりの出力が表示されないことがありました。
Unicode 標準では、 プラットフォーム、言語、またはプログラムに関係なくすべての文字にそれぞれ固有の番号が 割り当てられます。Unicode 標準を使用すると、 さまざまなプラットフォーム、言語、および国で使用できるソフトウェア製品を 開発できます。さらに Unicode 標準を使用することで 多くの異なるシステムを介してデータを移送することもできます。最新のシステムは Unicode 標準に基づく国際化対応ソリューションを提供しています。
当初の Unicode 標準のレパートリーは、コンピューティングで一般に使用されているすべての主要言語に対応していました。Unicode 標準は拡大を続けており、 含まれるスクリプトの数は増え続けています。
一般に使用されている文字セットのすべての文字を初期の段階で組み込んだことで、Unicode 標準は従来の文字セット間の変換を行う有用なメカニズムとなり、ユニコードでの非ユニコード・テキストの処理を可能にしています。非ユニコードの処理はまずテキストをユニコードに変換して処理し、元のエンコードに戻すことで実現し、この処理でデータが失われることはありません。