IBM Domino LDAP ディレクトリ内にユーザーの写真を保管し、UserInfo でそれらを取得できるようにすることができます。IBM Domino LDAP に JPEG 写真フィールドを追加するには、サードパーティの LDAP 管理ツールが必要です。LDAP V3 準拠の大部分のツールが使用できます。
始める前に
認証 LDAP バインドアカウントを使用するようにビジネスカードを構成することをお勧めします。匿名 LDAP スキーマ書き込みアクセスを許可することによってセキュリティが脅かされるため、IBM Domino LDAP ディレクトリに対する匿名書き込みアクセスを許可するには Domino ディレクトリのアクセス制御リストにセキュリティ関連の変更を加えることが必要になる場合があります。
手順
- IBM Domino Administrator を使用して、Domino LDAP ディレクトリ書き込みアクセスを有効にします。デフォルトの [サーバー設定文書] の [LDAP] で、[はい] をクリックして [LDAP ユーザーに書き込み権を許可] を有効にします。
- サードパーティの LDAP ツールを使用して、IBM Domino LDAP サーバーに接続し、Domino 管理者としてバインドします。正しく接続されたら、ユーザーを選択して、属性を 1 つ追加します。 Domino LDAP ディレクトリの属性名を jpegphoto;binary というように指定します。データ型にはバイナリを選択する必要があります。属性の名前に注意してください。jpegPhoto または Photo のみを名前として指定すると、LDAP ツールによっては、フィールドにイメージを保存できないことがあります。Domino LDAP ディレクトリでは、バイナリデータを認識するために「-;binary」を必要とします。
- サードパーティの LDAP ツールを使用して、JPEG または GIF 写真を新規フィールドにインポートします。
注: イメージのサイズは、45 KB よりも小さくする必要があります (推奨値: 10 KB)。
- ldapsearch または LDAP ツールを使用して、写真が正常にアップロードされたことを確認します。
- Integrated Solutions Console にログインします。
- をクリックします。
- [Sametime Community Server] リストで、接続情報を変更するサーバーのデプロイメント名をクリックします。
- [ビジネスカード] タブをクリックします。
- [ビジネスカードの内容] セクションで、[写真] 属性を選択し、[追加] をクリックして、ビジネスカードに含めます。
- [属性定義] セクションで、[写真] の属性値として [ユーザー定義] を選択します。
- [写真] の次にある [ユーザー定義] 列に、jpegphoto;binary と入力します。
- [OK] をクリックします。
- LDAP サーバーの Domino ディレクトリ (names.nsf) を IBM Notes® クライアントで開きます。
- を展開し、[設定] ビューを選択します。この文書を [編集] モードで開き、[基本] タブをクリックします。
[すべてのサーバーのデフォルトの設定として使用] オプションを有効にします。[LDAP] タブが表示されます。
- [LDAP] タブをクリックします。
[匿名ユーザーが LDAP で検索可能なフィールドの選択] をクリックします。
- 表示されるウィンドウで [新規] をクリックします。
- フィールドに jpegphoto と入力し、[OK] をクリックして変更内容を保存します。さらに [OK] をクリックしてウィンドウを閉じます。
- 文書を保存して閉じます。
- LDAP サーバーを再起動します。サーバーコンソールで、tell
ldap quit と入力し、次に load ldap と入力します。
- LDAP ツールまたは ldapsearch を使用して、匿名ユーザーとして jpegPhoto を検索できるかどうかを確認します。 『Domino Administrator ヘルプ』(https://www.ibm.com/developerworks/lotus/documentation/domino/) で「ldapsearch ユーティリティ」を参照してください。
- IBM Domino インストールフォルダ内にある UserInfoConfig.xml ファイルを参照します。[Details] セクションで、Photo フィールドが jpegPhoto;binary に設定されていることを確認します。
<Detail Id="Photo" FieldName="jpegPhoto;binary" Type="image/jpeg" />
- Sametime® Community Server を再起動します。