DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows

DB2 サーバーのアップグレードに影響を与える、推奨されないか廃止された機能

DB2® バージョン 9.7 では、 ご使用の DB2 サーバーのアップグレードに影響を与える可能性がある、推奨されないか廃止された機能を理解しておく必要があります。 さらに、サポートされなくなった DB2 製品についても理解しておく必要があります。それらの製品から DB2 バージョン 9.7 へのアップグレードはサポートされていないからです。

このような機能変更に対応するには、アップグレードの前または後に追加のタスクを実行する必要があります。これらタスクの大半は、DB2 サーバーのアップグレード前またはアップグレード後のタスクです。次のリストで、DB2 サーバーのアップグレード前またはアップグレード後のタスクに含まれない変更点を説明します。

コントロール・センターのツールは推奨されなくなった

コントロール・センターのツールは、DB2 バージョン 9.7 で推奨されていません。これは将来のリリースで廃止される可能性があります。非推奨になったツールの詳細なリストについては、コントロール・センター・ツールと DB2 Administration Server (DAS) が推奨されなくなったを参照してください。

IBM® Data Studio および IBMOptim™ ツールの使用を開始してください。 これらの推奨されているツールとコントロール・センター・ツールの間のマッピングについては、推奨ツールとコントロール・センター・ツールの比較表を参照してください。

Netscape のサポートが廃止された

Netscape はファースト・ステップおよびインストール・ランチパッドでサポートされている Web ブラウザーではなくなりました。Netscape がデフォルトの Web ブラウザーとしてセットアップされている場合、ファースト・ステップを実行すると、DBI1435E エラー・メッセージが戻されます。

ファースト・ステップまたはインストール・ランチパッドを実行する前に、サポートされている Web ブラウザーをデフォルトの Web ブラウザーとしてセットアップします。DB2 データベース製品のインストール要件で、オペレーティング・システムごとの DB2 サーバーおよびクライアントのインストール要件にあるサポートされている Web ブラウザーのリストを参照してください。

ヘルス・モニターは推奨されなくなった
ヘルス・モニターは、DB2 バージョン 9.7 で推奨されていません。これは将来のリリースで廃止される可能性があります。インスタンスおよびデータベースの正常性をモニターするには、Data Studio を使用するようにしてください。 製品の提供およびダウンロードについて詳しくは、http://www.ibm.com/software/data/studio/Data Studio 製品のページを参照してください。
タイプ 1 索引が廃止された

タイプ 1 索引は DB2 バージョン 9.7 で廃止され、データベースのアップグレード中に無効としてマークを付けられます。 データベースのアップグレード後に自動索引を再作成するオーバーヘッドを回避する方法について詳しくは、 タイプ 1 の索引からタイプ 2 の索引への変換を参照してください。

Windows 32 ビット・オペレーティング・システム上で、パーティション・データベースがサポートされなくなった

DB2 バージョン 9.7 では、Windows 32 ビット・オペレーティング・システム上でパーティション・データベースがサポートされなくなりました。 64 ビット・プロセッサーの採用により、32 ビット・オペレーティング・システム上でパーティション・データベースを実行する必要性は減少しました。

まず DB2 バージョン 9.5 の 64 ビット・データベース製品にマイグレーションしてから DB2 バージョン 9.7 の 64 ビット・データベース製品にアップグレードすることにより、Windows 32 ビット・オペレーティング・システム上のバージョン 9.7 より前のリリースからパーティション・データベースをアップグレードすることができます。 詳しくは、DB2 32 ビット・サーバーから 64 ビット・システムへのマイグレーション (Windows) を参照してください。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 4 および SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 9 オペレーティング・システムのサポートが廃止された

DB2 バージョン 9.7 は、RHEL 4 および SLES 9 ではサポートされていません。DB2 バージョン 9.7 へアップグレードしようとする前に、オペレーティング・システムをサポートされているレベルにアップグレードする必要があります。オペレーティング・システムの新しいバージョンへのアップグレードについての詳細は、DB2 サーバーのアップグレードに関するベスト・プラクティスを参照してください。

推奨されないか廃止されたコマンド

DB2 コマンドの変更点からのアップグレードの影響を参照して、DB2 バージョン 9.7 で推奨されないコマンドと廃止されたコマンド、 およびこれがデータベース・アプリケーションおよびルーチンに与える影響に対処する方法について調べてください。

ロー・デバイスのログ

データベース・ロギングでロー・デバイスを利用する機能は、DB2 バージョン 9.1 以降、推奨されておらず、将来のリリースで除去される予定です。 ロー・デバイスの代わりにファイル・システムを使用してください。 並行 I/O (CIO) または直接 I/O (DIO) など、バッファリングのない I/O 機能が有効になっているファイル・システムを使用すると、ロー・デバイスの使用と比べて遜色のないパフォーマンスが得られます。 newlogpath パラメーター設定をファイル・システムのディレクトリーに変更する例を以下に示します。

  db2 UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING newlogpath /disk2/newlogdir

この新しい設定は、データベースが整合状態になり、かつ、すべてのユーザーがデータベースから切断されるまで、有効になりません。 最初のユーザーがデータベースに接続した後に、データベース・マネージャーはログを新しい場所に移動します。

DB2 製品

特定の Net Search Extender (NSE) フィーチャーおよびコマンドは推奨されなくなりました。これは将来のリリースで廃止される可能性があります。 同等のフィーチャーおよびコマンドの使用を開始する方法について詳しくは、 推奨されない Net Search Extender のフィーチャーおよびコマンドを参照してください。

ワークロードが比較的小さい NSE 環境では、これらの推奨されないフィーチャーまたはコマンドを使用しない場合、 DB2 Text Search にマイグレーションして、 サポートされるすべての言語での言語学的処理や XML 文書での検索の改善など、NSE でサポートされない機能を利用することを検討してください。 詳しくは、DB2 Text Search へのマイグレーションを参照してください。

以下の DB2 アドオン製品は、推奨されなくなったか、または廃止されました。
DB2 バージョン 9.1 または DB2 UDB バージョン 8 からのアップグレード
以下のトピックを参照して、DB2 サーバーのアップグレードに対して生じうる追加の影響について調べてください。