バージョン 10.1 では、 ご使用の DB2® サーバーのアップグレードに影響を与える可能性がある、推奨されないか廃止された機能を理解しておく必要があります。 さらに、サポートされなくなった DB2 製品についても理解しておく必要があります。それらの製品から バージョン 10.1 へのアップグレードはサポートされていないからです。
このような機能変更に対応するには、アップグレードの前または後に追加のタスクを実行する必要があります。 次のリストで、DB2 サーバーのアップグレード前またはアップグレード後のタスクに含まれない変更点を説明します。
バージョン 10.1 のコントロール・センター・ツールは廃止されました。 廃止されたツールの詳細なリストについては、コントロール・センター・ツールが廃止されたを参照してください。
IBM Data Studio ツールおよび IBM Optim™ ツールの使用を開始します。 推奨されているこれらのツールとコントロール・センター・ツールの間のマッピングについては、推奨ツールとコントロール・センター・ツールの比較表を参照してください。
DB2 コマンドの変更点からのアップグレードの影響を参照して、バージョン 10.1 で推奨されないコマンドと廃止されたコマンド、 およびこれがデータベース・アプリケーションおよびルーチンに与える影響に対処する方法について調べてください。
データベース・ロギングでロー・デバイスを利用する機能は、DB2 バージョン 9.1 以降、推奨されておらず、将来のリリースで除去される予定です。 ロー・デバイスの代わりにファイル・システムを使用してください。 並行 I/O (CIO) または直接 I/O (DIO) など、バッファリングのない I/O 機能が有効になっているファイル・システムを使用すると、ロー・デバイスの使用と比べて遜色のないパフォーマンスが得られます。 newlogpath パラメーター設定をファイル・システムのディレクトリーに変更する例を以下に示します。
db2 UPDATE DATABASE CONFIGURATION USING newlogpath /disk2/newlogdir
この新しい設定は、データベースが整合状態になり、かつ、すべてのユーザーがデータベースから切断されるまで、有効になりません。 最初のユーザーがデータベースに接続した後に、データベース・マネージャーはログを新しい場所に移動します。
Net Search Extender (NSE) は推奨されなくなりました。これは将来のリリースで廃止される可能性があります。 同等のフィーチャーおよびコマンドの使用を開始する方法について詳しくは、Net Search Extender が非推奨になったを参照してください。
ワークロードが比較的小さい NSE 環境では、これらの推奨されないフィーチャーまたはコマンドを使用しない場合、 DB2 Text Search にマイグレーションして、 サポートされるすべての言語での言語学的処理や XML 文書での検索の改善など、NSE でサポートされない機能を利用することを検討してください。 詳しくは、DB2 Text Search へのマイグレーションを参照してください。
Query Patroller は廃止されました。 マイグレーション方法の詳細については、http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9r7/topic/com.ibm.db2.luw.qb.upgrade.doc/doc/t0053461.htmlを参照してください。