IBM Db2 Warehouse のセットアップ

Db2 Warehouse をデプロイするには、Db2 Warehouse イメージを取得する必要があります。また、ハードウェア、POSIX 準拠のクラスター化ファイル・システム (MPP デプロイメントの場合のみ)、ネットワーク、およびオペレーティング・システムをセットアップして保守する必要があります。 これらの要件について詳しくは、『IBM Db2 Warehouse の前提条件』を参照してください。

Db2 Warehouse ソフトウェア・スタックは Docker コンテナー内に定義されているので、利用者はすべてのノードにそのコンテナーをインストールします。Db2 Warehouse ソフトウェア・スタックが、オペレーティング・システム・ファイルなどのコンテナー外部のファイルに影響を与えることはありません。データはコンテナー外部に保存されます。

パフォーマンスとスペースの問題を回避するために、Db2 Warehouse 専用のホストを使用してください。Db2 Warehouse の実装とは無関係のデータやソフトウェアに Db2 Warehouse ホストを使用しないでください。

MPP セットアップの場合は、クラスターに含めるすべてのノードを指定するための追加の手順が必要です。ただし、Db2 Warehouse Orchestrator のデプロイメント方式を使用すると、さまざまなノードでほとんどのコマンドが自動化されます。

Db2 Warehouse 製品は継続的デリバリー・モデルを使用しています。このモデルの詳細については、IBM® software support lifecycle policyを参照してください。バージョン番号付けの規則は x.y.z (例 1.4.1) です。それぞれの意味は次のとおりです。
  • x はメジャー・リリースを表します。
  • y は、機能拡張、フィックス、またはその両方を含む通常の更新を表します。 更新が提供される頻度は、毎月です。
  • z は重要なフィックスのみを含む更新を表します。この更新は、月次更新を待たずにリリースされることがあります。

新しいフィックスおよび機能拡張を取得するには、Db2 Warehouse イメージの最新バージョンのみを使用してデプロイします。最新バージョンに含まれている新しいフィックスや機能拡張は、それより前のバージョンには含まれていません。古いバージョンは、ハードウェア障害などの問題が発生したためにシステムを再デプロイする必要がある場合 (前と同じ古いバージョンの Db2 Warehouse を再インストールする必要がある場合) にのみ使用できます。セキュリティー・フィックスがリリースされた場合は、できる限り早くシステムを更新して、そのフィックスが含まれている最新バージョンを使用する必要があります。

このセクションのトピックでは、docker run コマンドなどで、イメージ・コンテナー名として Db2wh を使用しています。また、これらのトピックでは、docker run コマンドでファイル・システム名として /mnt/clusterfs を使用しています。これらの名前は例ですので、別の名前を使用してかまいません。