ホーム Topics WordPress とは? はじめに| IBM WordPressとは
WordPressは、オープンソースのコンテンツ管理システムで、コストと複雑さを抑えながら、お客様がコンテンツの管理を迅速に始められるように支援します。
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WordPressとは

新規Webサイトまたはブログ・サイトの構築をお考えの場合は、 WordPressを是非ご検討ください。 このオープンソースのコンテンツ管理システムは、コストと複雑さを抑えながら、お客様が迅速に始められるように支援します。

  • コストを抑えながらの新規Webサイトやブログ・サイトの迅速な立ち上げ

  • 継続的なコンテンツ管理の簡素化およびIT管理の合理化

  • デザインと機能の容易なカスタマイズ

  • LAMP仮想サーバやKubernetesコンテナなど、お客様のデプロイメント環境に柔軟に対応

新規Webサイトに対するリクエストは、緊急であることが多くあります。 マーケティングチームは、急速に近づいている製品の発売をサポートするために、新規マイクロサイトを迅速に作成する必要があるかもしれません。 あるいは、近い将来開催されるコンファレンスに備え、ソート・リーダーシップ・コンテンツを安定的に発信するブログ・サイトを構築することを、経営幹部が決定したという場合も考えられます。

お客様の仕事は、それを今すぐ実現することです。 しかし、コストを抑えて継続的な管理の複雑さを軽減しながら、新しいサイトを迅速に提供するためには、どのようなアプローチが最適なのでしょうか。

社内の人材やWebサイト制作を専門とする外部の代理店を使用して、ゼロから新しいサイトを設計・開発することも可能です。 そうすることで、最終的に見栄えがよく、かつ高度な機能を備えたサイトができあがるかもしれません。 ただし、それにはおそらく費用と時間がかかることになるでしょう。 

完全カスタムビルトのサイトは、立ち上げ後の管理の負担が大きくなります。 新しいブログ記事の追加、既存ページの修正、マルチメディア・コンテンツの組み込み、ナビゲーションの微調整、SEOの改善など、コンテンツ制作者の基本的な作業をITグループが支援する必要があるかもしれません。 このようなウェブ運用のサポートは、ITリソースを急速に枯渇させ、コンテンツ・チームの俊敏性を低下させる可能性があります。

シンプルで柔軟性のあるコンテンツ・マネジメント・プラットフォームを採用することが、より良い解決策になるかもしれません。 

実践を通じて検討したいお客様には、 WordPressをエンタープライズ環境で導入する方法について、IBMが提供する IBM Cloud Virtual Serversを使用し LAMPベースの仮想サーバーにWordPressを導入する 簡単なチュートリアル をご覧ください。

WordPressとは

2003年に発表されたWordPressは、現在、Webサイトやブログ・サイト、さらにはアプリの作成に使用される、非常に人気の高いオープンソースのコンテンツ管理プラットフォームです。 実際、Webサイトの約30%で WordPressが使用されています。

WordPressには、コンテンツ制作者とIT管理者の双方にとって、いくつかの重要なメリットがあります。 例えば、大規模な設計や開発作業の必要が無く、高い柔軟性を備えています。 簡単に使用でき管理できます。 そして重要なのは、WordPressがさまざまな導入シナリオをサポートしているため、アーキテクチャーの好みに合わせてこのプラットフォームを環境に統合できることです。

シンプルな作成

Webサイトやブログ・サイトにWordPressを採用する最も明確なメリットは、このプラットフォームの使いやすさでしょう。 コンテンツ制作者は、新しいページやブログ記事の組み立て方、既存の記事の編集方法をすぐに学ぶことができます。 画像やメディアを追加したり、リンクを貼るなどの操作が、数回のクリックで簡単に行えます。 ビジュアル・エディターを使えば、HTMLやその他のコーディングは不要です。 

少し上級のユーザーや日常的な管理を任されているユーザーにとっては、テーマの交換、ブログ・サイトへの訪問者のコメントの承認、サイトの統計情報の確認など、さまざまな作業を、WordPressのインターフェースで簡単に行えます。 また、プラグインを追加すれば、SEO対策や詳細な分析も一つのインターフェイスで行うことができます。

柔軟性の強化

WordPressには、サイトの見栄えと機能の両方を変更するための豊富なオプションがあります。 依頼側の企業グループは、何千ものデザイン・テーマから選ぶことができます。 テーマとは、PHPファイルやスタイル・シートなど、開始するために必要なファイルが入っているダウンロード可能なフォルダーです。 シンプルなブログ・サイトから本格的なEコマース・サイトまで、テンプレート化されたデザインで制作を劇的にスピードアップさせることができます。 多くのテーマは無料ですが、より充実した機能を持つ有料版のテーマもあります。

また、WordPressは大規模なプラグイン・エコシステムを備えています。 WordPressサイトの機能を強化するプラグインを選択し、簡単にインストールすることができます。 プラグインは、コンタクト・フォームの設置、サムネール画像の自動作成、SEO対策、セキュリティー強化、豊富なサイト・レポートの作成などをサポートします。 テーマと同様、多くのプラグインは無料ですが、有料のプレミアム・オプションもあります。 

開発者がWordPressをさらにカスタマイズするには、複数の方法があります。 例えば、コンテンツ制作者は新しいページを作る際にHTMLを一切使わないという選択ができますが、HTMLプログラミングのスキルを持つ人なら誰でも、メインの管理画面のタブから簡単にページや投稿のHTMLを変更することもできます。 また、CSS(カスケーディング・スタイル・シート)ファイルを変更することで、テーマをカスタマイズすることも可能です。 新しい機能を実装するために、独自のプラグイン を作成したり、既存のプラグインでカスタム・フックやコールバックを使用できます。

WordPressのコア・アプリケーションのファイルは編集しない方がいいかもしれませんが、修正可能なPHPファイルもあります。 例えば、設定ファイルや関数ファイルを変更することで、WordPressの動作を変更することができます。

導入オプションの詳細はこちら

WordPressを使用する多くの小規模な企業や個人にとっては、Webホスティング・プロバイダーを通じてプラットフォームをインストールするだけです。 プロバイダーが最近のバージョンのPHPとMySQL、およびHTTPSをサポートしていれば、そのホスト・サイトでWordPressを実行することができます。

WordPressのための現在の要件:

  • PHPバージョン7.2以降

  • MySQLバージョン5.6以降、またはMariaDBバージョン10.0以降

  • HTTPS サポート

しかし、エンタープライズ環境にWordPressをインストールすることに決めた場合は、選択肢が広がります。 例えば、LAMPベースの仮想サーバーへWordPressをインストールできます。 LAMPとは、Linux、Apache、MySQL、PHPの略で、動的なWebサイトを構築するためによく使われる、定評のある技術です。 LAMPベースの仮想サーバにWordPressをインストールすることで、迅速な導入と厳重なセキュリティーの維持が可能になります。

クラウド上のLAMPベースの仮想サーバでWordPressを動作させることで、物理サーバとその ハイパーバイザー やホストの管理が不要になります。 しかし、要件の変化に応じて管理者が環境を拡張する必要があることに変わりはありません。 例えば、管理者は、成長に合わせて新しい仮想サーバーを複製し、展開する必要があります。

また、Kubernetesなどの コンテナ・オーケストレーション(08:59) システム を使って、 コンテナ にWordPressをインストールする方法もあります。 コンテナは、アプリケーションとその依存関係をすべてパッケージ化し、環境間でアプリケーションをシームレスに移動できるようにします。  仮想マシンとは異なり、コンテナにはゲストOSが含まれていません。 そのため、軽量で移植性が高く、効率的です。 WordPress用のコンテナを使用することで、将来的にWordPressのインストールをクラウドに移行することが容易になります。 

また、Kubernetesの自動化は、 コンテナ化された アプリケーションの導入、拡張、および管理を簡素化します。 WordPressコンテナを収容するポッドの利用率が上がると、Kubernetesは自動的にレプリカをスピンアップして負荷を分担します。 仮想サーバーを複製して成長に対応するよりも、Kubernetesでリソースを拡張する方が簡単です。 また、Kubernetesは、WordPressコンテナがあるサーバーがダウンした場合、自動的に別のWordPressコンテナを起動し、ダウンタイムからサイトを保護することができます。

詳しくは、 IBM Cloud Kubernetes ServiceからWordPressをホストする方法を参照してください。

WordPressを使用環境にインストールするために必要なものは何か、 LAMPコンポーネントやKubernetesなどのプラットフォーム技術以外では、 Webサーバーへのアクセス、MySQLデータベースの作成機能、テキスト・エディター、FTPクライアント、Webブラウザーがあればよいのです。

継続的な管理を簡素化

WordPressを自分の環境にインストールすれば、アプリケーション自体の管理は比較的簡単です。 新しいページの追加、テーマの変更、サイト訪問者のコメントの調整など、デザインやコンテンツに関連する作業は、一般的にコンテンツ制作チームが担当することができます。

WordPressのコアアプリケーションや、使用しているテーマ、プラグインなど、ソフトウェアの更新作業をIT管理者に依頼するのも良いでしょう。 ブログやWebサイトにWordPressが広く普及したことで、このオープンソース・プラットフォームはハッカーの標的となっています。 アプリケーション、テーマ、プラグインを常に最新の状態に保つことは、脆弱性を減らし、進化する脅威から保護するために不可欠です。 

さらに検討を深める

WordPressは、ブログ・サイトやWebサイトを作成するための最も人気のある、そして最もシンプルなコンテンツ管理プラットフォームの1つです。 多くの場合、新しいサイトを迅速かつ安価に展開し、IT管理の複雑さを抑えながら、ユーザーが簡単にサイトを変更・管理できる方法を提供するのに適しているかもしれません。

もちろん、Webサイトやブログ・サイトのコンテンツ管理プラットフォームは、WordPressだけではありません。 例えば、Drupalは、多少複雑にはなりますが、より高度な機能を提供することができるWordPressの代替手段です。

詳しくは、 DrupalとWordPressの比較をご覧ください。

実践を通じて検討したいお客様には、 企業環境にWordPressを導入する方法について、IBMは IBM Cloud Virtual Serversを使用してLAMPベースの仮想サーバーにWordPressを導入するための簡単なチュートリアルを提供しています。

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