IBMは、チップレットと高度なパッケージング・テクノロジーの機能を開発し、AIとロジックのイノベーションを加速しています。
IBMのフレームワークは、複数のテクノロジーをパッケージ・レベルで統合して性能を向上させ、コストを削減することで、半導体のイノベーションの新たなパラダイムを実現するとともに、ますます厳しくなるAIの性能に対する要求を満たす新しい道筋を提供します。
カナダ・ブロモントにあるIBMの施設では、最先端の半導体を用いて、最新のマイクロエレクトロニクス部品を製造しています。これらの部品は、IBMシステムの全ラインナップのほか、OEMメーカーが製造する幅広い製品に使用されています。
50年以上にわたってパッケージのアセンブリーとテストを実施してきたBromontは、北米最大のアウトソーシング半導体アセンブリーおよびテスト(OSAT)施設です。カナダ最大の輸出事業者の1つとして、毎週10万個を超える高度なフリップ・チップ・モジュールを製造しています。
fcBGAやSiPに注力
設計
特性評価
モデリング
CPO - CSPOターンキー・ソリューション
CPO開発の特徴
1972年:Bromontの拠点開設
1996年:ゲーム機用プロセッサーの世界的供給
2016年:z13システム - 8コア・チップ、5.2 Ghz(on organic)
2018年:SiP、小型カード – Zプログラム – 暗号化ハードウェア
2022年:50周年
ITAR
管理された非機密情報(CUI)
SECRET
MRLでの材料合成からアセンブリーとテストに至るまで、完全なプロセス・フロー機能を提供し、ハイブリッド・ボンディング、HD基板準備、DBHiブリッジ技術を使用した3DHI技術の実現に注力しています。IBM BromontとOEMメーカーは、50年にわたる製造の経験を活かして、高度なフリップ・チップ、SiP、テスト生産に関するサービスをIBMと外部のお客様に提供しています。
豊富なクリーン・エネルギー
クリーンなエネルギー供給網
豊富な水の供給
サステナビリティーに対する政府のコミットメント
北東回廊に位置するIBMの開発研究所は、コンピューティングの未来に向けて半導体技術のイノベーションを推進しています。
1,500名以上の科学者やエンジニアを擁する世界最大の産業研究組織で、コンピューティングの未来を設計しています。
10万平方フィートの半導体製造施設があります。半導体業界の代表的なブレークスルーの多くがこの施設から生まれました。
IBM Bromontは、C2MIとのパートナーシップを通じて、70社を超える装置メーカーの最先端の装置を利用しています。
AIとクラウド・コンピューティングの進歩でチップの需要が急増し続ける中、カナダ政府とケベック州政府はIBMと提携し、ケベック州ブロモントにあるIBMの工場でのアセンブリー、テスト、パッケージングの能力を強化することで、北米におけるチップのサプライチェーンの未来を確かなものにしようとしています。 この3者間で、同工場でのアセンブリー、テスト、パッケージングの能力の強化に最大1億8,700万カナダドルを投資します。これによりIBMは、スケーラブルな製造方法やその他の高度なアセンブリー・プロセスの研究開発を前進させることができます。
Bromontは、半導体のパッケージングとテストのプロセスに最先端のスマート製造を組み込むことを目指して、デジタル・トランスフォーメーションの取り組みを2024年5月に始動させる予定です。この取り組みでは、堅牢なデータ・ファブリック基盤を構築し、高度なAI/MLテクノロジーの統合を促進します。スマート工場では、予測的なリアルタイムでの監視による品質検査が可能になり、ビッグデータ分析を活用して装置の故障を事前に予測します。さらに、重要なデータとインサイトを一元管理するためのコントロール・タワーも導入し、すべてのマネジメント・レベルで情報に基づいた意思決定を行えるようにします。Bromontは、このように資産のパフォーマンス管理と品質管理を強化することで、運用効率と信頼性を向上させ、業界に新しい標準を確立することを目指しています。
フェーズ1では、高度なfcBGAパッケージング技術のアセンブリーとテストのキャパシティー増強に加えて、Siフォトニクス技術のアセンブリーのキャパシティー増強も目指しています。拡張計画のフェーズ1.5では、ウェハー・バンピングとファンアウト・ウェハー・レベル・パッケージングの機能を2026年下半期までに追加する予定です。これにより、研究開発と量産の両方に対応するソリューションが北米に完備されることになります。このソリューションでは、研究所から製造までの相乗効果を狙って、IBMの研究センターとの連携を活用します。さらにIBMは、IBM Bromontに隣接する開発パートナーのC2MIと協力し、2.5D Siインターポーザーと3Dソリューション用のウェハーの仕上げ工程を追加する計画をまとめています。C2MIの拠点に対するこの追加は、同じく2026年下半期の稼働となる予定です。
半導体について説明した文章には、ウェハーを持ち上げている人の写真が一緒に出ていることがよくあります。ウェハーは、数百個のコンピューター・チップの基になる円形のシリコンです。
IBMは、極めて微細なスケール(20 nm未満)と極めて大きなスケール(20 mm超)の半導体製造のための新材料を開発しています。
IBMとASMPTの研究者がハイブリッド・ボンディング技術のマイルストーンを達成したことで、2つのチップレット間で必要なボンディングのI/O相互接続のサイズが大幅に削減されました。これにより、コンピューター・チップの全く新しい設計を実現するための道が開けました。