SAPに関する洞察

概要

2023年の初め、何百もの組織から洞察を収集して、SAPを使用している世界中のお客様の優先事項を明らかにしました。全体として、過去の成功からの継続性を見出し、より柔軟な未来に向けた態勢を整える大きなチャンスと捉えています。

本レポートでは、SAPを使用しているお客様が、現在何に注目しているかを調査しています。

クラウド

変革の推進力としてのクラウドの活用

クラウドを活用したERPは、柔軟性、俊敏性、信頼性の点で明らかな利点をもたらします。しかし、その最大の価値は、モジュール化された構成可能なアーキテクチャーへの変換がサポートされることにあります。

クラウドおよびSAP S/4HANAなどのクラウドを活用したリソースに移行することで、トランザクション・プロセスからよりインテリジェントなワークフローに移行できます。クラウドを使用すると、新しいエクスペリエンスと、よりシンプルかつスマートでカスタマイズの必要のないプロセスによる新しい働き方を実現できます。

88%

S/4HANAへの移行を開始または完了している組織¹

あらゆるレベルで変化の術を使いこなす

変更管理は、SAPを使用するお客様にとって変わることのない課題です。たとえば、調査に回答した組織の半数以上が、S/4HANAのビジネス・ケースを作成し、新しいテクノロジーを利用するために必要なスキルを見つけるのに苦労しています。しかし、本レポートでは、経営幹部が有益な行動でリードするために役立つ5つの特徴、中間管理職をその気にさせる戦略とインセンティブ、エンド・ユーザーや直属の上司に必要な明確さとトレーニングといった、組織のあらゆるレベルで変更管理を成功させるための鍵について述べています。Enable NowやCompanionなどのSAPツールは、これらの変更を管理し、混乱ではなく価値をもたらすために不可欠です。

企業戦略に対する最大の課題

59%

S/4HANAへの移行のビジネス・ケースの作成

53％

新しいテクノロジーのスキルの発見

データとAI

データとAIを活用したビジネスの仕組みの変革

SAPデータと分析ソリューションは、データを接続して管理することで、効率を向上させ、コストを削減し、部門全体の業務に関する貴重な洞察を生み出すデータ駆動型文化の確立を支援します。

今日の組織は、失敗をただ避けるのではなく、新しい機能とインテリジェントなワークフローに投資しています。クリーンで接続されたデータはAIの燃料となって、プロセスの最適化、次世代の自動セキュリティー、データ・ガバナンスをサポートします。

適切なシステムとサポートがあれば、データは新しい価値をもたらし、新しい意思決定に導き、リアルタイムで新しい機能を可能にするリソースとなり得ます。

67％

ビジネス機能の中で最も重要な業務の最適化に向けてSAPへの投資を計画している組織

58%

「データからより多くの価値と洞察を引き出す」ことをテクノロジーの最優先事項と考えている組織

ERPを活用した将来の業務の強化

どの組織も、業務のあらゆる部分にサステナビリティーを組み込み、お客様と従業員の両方にとって優れたパーソナライズされたエクスペリエンスを提供することを重視しています。次世代のSAPプラットフォームは、組織が共同作業し、データと洞察を交換し、この新しい価値を生み出すことを可能にするデジタル・インフラストラクチャーを提供します。

65%

最も重視する項目として顧客体験の改善を挙げた組織

47%

すでに、SAPから長期的な持続可能性目標に対する具体的な価値を得ていると回答した組織

51％

次年度の目標として、データからより多くの価値と洞察を引き出すことを定めている組織

次のステップ

レポート全文を読んで、今日のトップ企業が過去の成功をどのように基礎にし、より競争力のある将来に向けて態勢を整えているかをご確認ください。

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脚注

¹ SAPを使用している500社を対象とした調査結果：IBM—State of SAP、Oxford Economics、2023年2月。